「悩み事があっても人に相談する事が出来ない」「何かあっても一人で頭を抱えてしまう」という悩みを持っている人は、世の中には多く存在するのではないでしょうか。
そんな悩みに対し、周囲からは「人に相談すれば良いじゃん!」と言われる事もしばしばあるものの、それが簡単に出来れば苦労はしないもの。
そして、何事も一人で頭を抱えてしまう人は、「ストレスを溜めやすい」「疲れやすい」などという、身体の不調をも引き起こしてしまいます。
そこで今回は、そんな「一人で頭を抱える人」の心理をまとめてみました。
目次
一人で頭を抱える人の心理
人に迷惑をかけたくない
一人で頭を抱えてしまう人に最もありがちなのは、「人に迷惑をかけたくない」という心理です。
この心理を持つ人は、「自分の悩みごときで相手の頭を使わせたくない」「相手の貴重な時間を奪いたくない」という、非常に消極的な考えを持っています。
また、基本的に「何事も自分で解決しなくてはならない」という考えが念頭にある為、自分の悩みごときで他人を頼ろうとしないのです。
その為、どんな事があっても一人で解決しようも葛藤してしまい、周囲からは「もっと信用してほしい」「もっと心を開いてほしい」と言われてしまう事も珍しくありません。
悩みの打ち明け方が分からない
こちらは、「そもそも悩みの打ち明け方が分からない」というタイプです。
このタイプの人は、子どもの頃から我慢を強いられてきたり、「しっかり者である事」を求められ続けた結果、「悩みの吐き出し方が分からない」という性格に育ってしまっています。
物心付いた時から自らを自制する感覚が身に付きすぎている為、「悩みがあるなら言って!」と声を掛けられた所で、どのようにすれば良いのかが分からないのです。
その為、周囲は「悩みくらい言えば良いのに」と感じるものの、当の本人は強い葛藤と戦っているのです。
自分が犠牲になれば良いと思ってしまう
例えば、「学校で悪口を言われている」「会社で嫌がらせを受けている」などの悩みがある際、周囲に相談するより前に「自分が悪いから」という考えを持ってしまう人が居ます。
このタイプの人は、「辛いけど、自分が我慢すれば何とかなるから」という気持ちが強すぎるあまり、悩みを人に話す事無く抱え込んでしまうのです。
そして、限界ギリギリまで自分を犠牲にしてしまい、自分でも気付かぬうちに心がいっぱいいっぱいになってしまいます。
そんな生活では、精神状態に強い負担がかかってしまう為、そのストレスから体調を崩す事も多々あります。
自分に厳しい
「他人には普通だが、自分には厳しくしてしまう」という人の場合、「何があっても自分のせいにする」という特徴があります。
そして、たとえどんなに相手が悪くとも「自分に原因がある」と感じてしまい、「自分が悪い」「自分のせいだ」という自己嫌悪のループに陥ってしまいます。
その為、悩み事が出来たとしても「自分が悪いから、人に相談するべきではない」と判断してしまい、一人で頭を抱える日々を過ごしてしまうのです。
このタイプの人は、日頃から常に自分に厳しく接している為、普通の人からすれば計り知れないほどのストレスを抱えているのです。
関連記事はこちら▽ なんでも自分のせいにする人の特徴や心理|自分のせいにしない方法とは
疑り深い
こちらは、「人に悩み事を相談して、バラされたら嫌だ」という、他人に対する疑り深さを持っているタイプです。
このタイプの人は、日頃から「とにかくリスクは避けたい」と考える慎重派である為、軽い悩み事程度では人を頼る事をしません。
その為、よっぽどの事が無い限りは出来るだけ一人で頭を抱え、頑なに誰かを頼ろうとはしないのです。
また、そんな性格が態度に表れてしまう事もあり、周囲は「もっと頼ってほしいのに」「距離を置かれている気がする」と、寂しさを感じてしまいます。
相談するまでが面倒臭い
こちらは、「悩み事を人に相談したいとは思うけど、相談するまでが面倒臭い」と感じてしまうタイプです。
このタイプの人は、元々の性格が「面倒ごとを嫌うサッパリとしたタイプ」である為、人間関係においても広く浅い付き合いをします。
その為、悩み事があるからと言って人を頼る事すら面倒に感じてしまい、「それなら一人で考えれば良いや」という結論に至ってしまうのです。
そして、このタイプの人は比較的ドライである為、悩み事自体も「気付いたらどうでも良くなっていた」という解決の仕方が毎度のパターンです。
大事にしたくない
こちらは、「自分が悩みを明かす事で大事にしたくない」という考えを持っているタイプです。
このタイプの人は、仮に自分が誰かに悩みを打ち明けた事として、その相手に話を大事にされる事を嫌がります。
例えば、特定の誰かの存在に悩みを持っているとして、その悩みに対して「代わりに文句を言ってきてあげる!」「それはおかしい!」などと騒がれる事が嫌なのです。
このタイプの人は、普段から「何事も当たり障り無く穏便に」を心がけて生活している為、自分の悩みごときで大事になる事は最も避けたい事です。
その為、ちょっとやそっとの事では悩みを打ち明ける事はせず、ギリギリの段階まで一人で抱え込んでしまう事が特徴です。
そして、そんな間違った我慢強さが原因で、「気付けば取り返しの付かない事になっていた」という事も珍しくありません。