「君は青臭い人だね」なんて言われたら、あまりいい気分にはなれません。
確かに青臭い人は夢見がちで、社会に馴染んでないためアレコレ反発してきて面倒くさいところがあります。
しかし誰もが青臭い部分を持っていたはずです。立ち止まって振り返れば彼らを理解するのは以外と簡単かもしれません。
そこでこの記事では青臭い人の性格について解説します。
青臭い人との接し方についても取り上げるので、彼らを理解するきっかけになれば幸いです。
根は真面目な彼らと、どう付き合えば良い関係を維持できるか考える際の参考にしてください。
目次
そもそも青臭い人ってどんな意味?
青臭いとは、青草が刈り取られた時に発する臭いのことです。
つまりまだまだこれから育つ余地があるということで、未熟であると言う意味で青臭いと使われます。
人に対しては伸びしろがあるという意味でポジティブに捉えられるよりも、「君はまだまだだな」といったニュアンスでネガティブな表現として使われることが一般的です。
青臭い人の性格的な特徴
理想ばかり口にする
青臭い人は理想論ばかり口にするところがあります。
純粋に理想を追い求めているタイプもいれば、現実の世の中に対する嫌悪感が強すぎて理想に固執しているタイプもいます。
どちらのタイプも若いうちは初々しく「若者らしいな」とポジティブに受け止められますが、20代後半を過ぎても理想論を口にしていると問題です。
周囲からは「あの人は現実が見えていない」もしくは「現実の問題から逃げている」と悪評が立つでしょう。
しかし理想論を日頃から口にしている青臭い人は、周囲から避難されるとより自分の正しさに固執する傾向があるので始末に負えません。
世の中を甘く見ている
世の中を甘く見ている人はよく青臭い人だと言われます。
出来の悪い仕事でも「なんとか受け入れてもらえるだろう」と最後の詰めの作業を手抜きで済ますようなことを平気でします。
一見楽観主義のようにも見えますが、根底にあるのは若者にありがちな怠け癖です。
「楽をしたい」「早く遊びに行きたい」といった甘ったれた考え方をしているため仕事ではトラブルメーカーになります。
ほとんどのケースでは周囲に迷惑をかけながら自省し、まともな社会人に成長していきますが、なかには自分に都合の良い言い訳で誤魔化すタイプもいます。
成長の機会を自ら無視した青臭い人は永遠に成長できません。
メンタルが弱い
一人前の大人なら、どんなに頑張っても会社や私生活で失敗することがあると分かっていますから周囲に迷惑をかけるミスを犯しても短期間で立ち直ります。
密かに自信過剰なところがある青臭い人は大きな失敗をすると気持ちが折れてしまうので普段の調子を取り戻すのに時間がかかります。
ダメだったのきのダメージが大きくなるのは自分の実力に対する自信のよりどころが脆弱だからです。
根拠もなく「自分はできる人間だ!」と思い込むだけで強気な自分を保っています。
これではちょっとした刺激で破裂してしまうオモチャの風船と同じです。
大事な仕事を青臭い人だけに任せるのは危険でしょう。
大人の夜の遊びを嫌う
嫌な臭いもかぎ続けると鼻が慣れてしまうように、人の世の猥雑な部分も体験するうちに、それが普通になります。
青臭い人はそういった世の中のよこしまな部分をひどく嫌います。
よくあるのはキャバクラなどの夜のお店に連れていくと居心地悪そうにしかめっ面をするパターンです。
こんな態度を見せたら「青いねぇ」と上司にからかわれるでしょう。
多くの青臭い男性は、こういった経験を繰り返しているうちに夜の世界に馴染んで最初にあったとげとげしさが抜けます。
逆に徹底的に潔癖になる方もいます。
どちらに転ぶかは最初に経験した夜の遊びに左右されることが多いです。
場の空気が読めない
コミュニケーションが苦手で場の空気が読めないと青臭い人だと言われることが多いです。
会社や地域コミュニティで社会人が集まって会話をすると、多かれ少なかれシリアスな雰囲気になることが多いです。
青臭い人はそういった大人たちが話し合う場に慣れていないため、どう振る舞っていいのか分かりません。
変なタイミングで相槌を打ったり、関係ない質問をして場の空気を悪くします。
なかには自分も一人前の大人であることをアピールしようと自分の考えを強く主張して迷惑をかけることもあります。
空回りしている感が強いため周囲の人たちには強烈に青臭さを印象付けるでしょう。
青臭い人との上手な接し方
大人の目線でやさしく見守る
青臭い人が青臭い理由は未熟なところがあるためです。
社会生活を営むうえで必要な見識や経験が圧倒的に足りていないため周囲に上手く馴染めないことが「青臭い人」と印象付ける最大の原因です。
青臭い人は成長過程にあるわけですから温かい大人の目線で見守ってあげましょう。
厳しく叱らなくても仕事で失敗すれば自分の未熟さに嫌でも気が付きます。
きっとアレコレ試行錯誤しながら成長していくでしょう。
そう、ちょうどあなたのように。
ですから青臭い人があなたを頼ってきたら手を差し伸べ手上げてください。
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長所に注目する
青臭い人はトラブルメーカーなところがありますから周囲の大人たちに疎まれている事が多いです。
実力を過小評価されていることも珍しくありません。
これでは成長が阻害されて本当の実力を発揮する前に腐ってしまう可能性もあるでしょう。
これからの社会を担う若者の心をくじいても何のメリットもありません。
むしろ何か長所を見つけて、それを活かせる場を用意してあげましょう。
実績を積み上げて責任ある仕事を繰り返せば、次第に青臭さも抜けてきます。
完全に青臭さが抜けたころには会社でも有数の戦力に成長していることでしょう。
定期的に話を聞いてあげる
普段から青臭い言動をしている人は本心を話したがりません。
本心を口にするのを極端に怖がったり、恥ずかしいことだと感じていますから、いわゆる腹を割った話ができません。
飲みに行くのも基本的に嫌いますから、疎遠になるとすぐに「何を考えているのか分からないヤツ」になります。
そうなると普段の青臭さも相まって、いよいよ周囲から孤立してしまいます。
孤立した若者が頼れる人材に成長することはまずありません。
周囲に疎まれているような雰囲気があるなら定期的に声をかけて話をしてください。
どんなことに悩んでいるのか話を聞くだけでも気持ちを楽にさせることができます。
青臭い人についてのまとめ
青臭い人は言動から変な人と誤解されやすいです。しかし根は真面目で努力を惜しまないタイプでもあります。
必要なのは良き理解者です。
「この人は信頼できる」と感じられる大人が1人でもいれば青臭い人はそれを励みに自分の足で進んでいけます。
しかし、ほとんどの先輩方は「そんな完璧なメンター役は自分には無理だ!」と言うでしょう。
完璧なメンターには程遠くてもいいので、せめて彼らの話を聞いてあげてください。
社会人として経験を積んだ大人には、正に青臭い話に感じるでしょうが、そういった話をしていると彼らは自分の話に違和感を覚える瞬間が必ずあります。
「あれ、俺いま変なこと言ってないか?」と感じてくれたらしめたもの。
変わるきっかけになります。
少しの忍耐すれば、若手が成長していく瞬間を見られるでしょう。