失恋して辛いのに泣けない理由とその対処法とは?

失恋して辛いのに泣けない理由とその対処法とは?

失恋をすると通常は感情を抑えることができず、涙が溢れてできてきます。

しかし、なぜかその涙が出てこないケースも多くあります。

もしかしたらあなたも辛い気持ちを吐き出したいのに泣けない状態になっていませんか?

いったいどうして泣けないのでしょうか。

ここでは失恋して辛いのに泣けない理由と泣きたい時の対処法をご紹介していきます。

失恋して辛いのに泣けない理由とは

失恋のショックに脳の指令が追い付いていないから

恋に破れた時に流れる涙は、脳がその失恋をどうにもならないものと受け入れた時に流れます。

幸せな時間は、もう戻らないのだと理解した時に、その辛さに涙するのです。

失恋の痛みに泣くためには、脳が状況の把握を正しく行える、正常な状態になければなりません。

一方的に別れを告げられたり、突然交際していた相手が音信不通になってしまったという場合には、人はまず初めに予想外な現実を目の当たりにして、ショック状態に陥ります。

なぜどうしてと、納得のいかない状況にパニックを起こした心が、脳の思考回路に混乱を引き起こすからです。

パニック状態にある脳では、失恋の事実を受け入れ、それを感情として出すという指令を送ることはできません。

最初のショックが落ち着いて、脳の混乱が落ち着けば、自然と涙も流れるようになるので、該当の状況にある時はとにかく心を落ち着かせることが大切です。

失恋くらいで泣くのは恥ずかしいという理性が働くから

失恋の悲しみのままに泣くというのは、とても感情的な行動です。

感情のままにストレートに泣くことを、自分に許すことで、そうした行動がとれるようになります。

人の感情を、コントロールしているのは理性です。

理性は常識やルールに背かず、集団行動を円滑に行えるようにするために、常に感情をコントロールしています。

悲しいのに泣けないという時には、この理性のコントロールが効きすぎてしまっている可能性があります。

失恋くらいで泣くのは恥ずかしい、泣くべきではないという理性です。

理性によって抑制された感情は、表に表れなくなるだけで完全に消えるわけではなく、心に負荷をかけることになるので、我慢のし過ぎは禁物です。

真面目な人や体面を気にしがちな自分に厳しい人は、特に理性の強制力が強く、恋に破れて傷心を抱えていても、感情に素直に泣くことができず苦しい思いをすることになります。

泣く余裕もないほど気分が落ち込んでいるから

泣くためにはエネルギーが必要です。

ある程度心に活力がなければ、感情を動かし脳を動かし、涙を流し声を上げるという行動をとることはできません。

悲しい時に人は泣くものですが、泣けるというのは、まだ心に余裕を残しているということでもあります。

辛い気持ちがあっても完全に目の前の悲しみに心を支配されることなく、自分のことを考える余裕があるからこそ、涙を流して己の悲しみを表現しようという行動が起こせるのです。

失恋の痛みによってひどく落ち込み、気力体力を使い果たし、心が空っぽになってしまった人は、悲しくても涙を流すことができません。

泣きたくても涙が出てこず、現実感を感じられないという状態が、この状態です。

涙によって発散ができないので、気持ちは悲しみに囚われたまま、思考はぼんやりすることが多くなり、様々な行動の意欲を失って無気力になります。

失恋して辛いのに泣けないときの対処法とは

親しい人に心の内を打ち明ける

失恋しても泣けない場合、心の防衛本能が働いている可能性が考えられます。

泣いてしまうことで感情のコントロールが失われ、立ち直れなくなってしまうことを無意識的に恐れているのです。

辛いのに涙が出ないのは、失恋に伴う喪失感や悲しみを1人では受け止めきれない、という体からのサインでもあります。

大切な人を失ってしまったという事実に一人で向き合うことは、誰であってもいくつになっても辛いものです。

そんな時、親しい人に甘えてしまっても恥ずかしいことではありません。

1人では耐えられない辛いことでも、誰かに少しでもその辛さを背負ってもらえば、心へかかる負荷がだいぶ減ります。

なにより、自分は一人じゃない、大切な人は他にもいるということを思い出すことができます。

友人、両親、上司・・・信頼を置ける人なら誰でも構わないので、立ち直ることを助けてもらいましょう。

芸術の世界に触れる

音楽、絵画、映画、演劇、文学等々。

世の中には沢山の素晴らしい芸術作品が存在します。

その中には、失恋の苦しみを題材にしたものもありますし、恋の素晴らしさを称えるものもあります。

芸術ほど傷ついた心に寄り添うものはありません。

「辛い」という感情があることが確かでも、それをどうやって表現していいかわからないことがあります。

辛さを上手く表現できず、その事実がますます心を傷つけてしまう悪循環。

そんな時は、芸術の助けを借りることをおすすめします。

芸術をとは、心の内から巻き起こる様々な感情を具体的に表現したもの。

作品には、芸術家たちの迸る激情が溢れています。

自分では言葉にできなかった思いが、芸術作品によってストンと心に落ちてくることがあります。

芸術は傷ついた心の代弁者や理解者になってくれるのです。

知らない土地に旅に出る

失恋した直後は、自分の心それ自体が混乱してしまっています。

失恋という大きな事件に巻き込まれる一方、仕事や生活といった日常はそれまでと変わらず続いていきます。

そうしたギャップの間で、心がどのように振舞ってよいのか戸惑っているのです。

心を落ち着かせるためには、日常から距離を置き、自分を客観的に見つめなおす機会が必要となります。

そこでおすすめなのが、これまで一度も訪れたことがない知らない土地に旅に出てみることです。

環境を変えることは、新しい一歩を踏み出すきっかけに最適です。

行く先々の風景も、出会う人々もなにもかもが新しい。

日常から離れることで、必然的に自分と向き合い、自分自身との対話を繰り返す旅になります。

誰にも何事にも邪魔されることはないので、ゆっくりと心を落ち着けて、感情を処理することができるようになります。

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画像:Thought Catalog