しらばっくれる人の特徴や心理|しらばっくれる人への対処法とは

自分の起こしてしまった失敗・悪い行いを誤魔化すときに、人はしらばっくれようと考えます。子供が親に叱られないときに、そのような行動を取るのはよくあることです。しかし大人になってもその癖が抜けない人は存在します。
今回は、しらばっくれる人について紹介します。
しらばっくれるの意味や、しらばっくれる人の特徴・心理・対処法、更に上手にしらばっくれる方法についても紹介していきます。

しらばっくれるの意味とは

しらばっくれるとは、「知っているのに知らないふりをする」「知っていながらとぼける」という意味です。つまり、「嘘をつく」ということです。
このことから、しらばっくれる人は自分の利益や立場などを守るために、事実をしりながら嘘をつく、ということが考えられます。
しらばっくれるという言葉には良い意味は全く含まれていないうえに、相手を強く批判する際に使われる表現です。お互いに全く信頼がない関係性であると解釈できます。

しらばっくれる人の特徴

「しらばっくれる」という行為は自己防衛のためにすることがほとんどです。そのため、しらばっくれる人の特徴を一言で表現すると、「ズルい」ということが言えます。
ここでは、しらばっくれる人の特徴を詳しく紹介していきます。

保守的である

しらばっくれる人の特徴の一つには、非常に保守的であることが挙げられます。
仕事でミスをしても、自分の保身のためにミスを隠そうとしたり、知らないふりをして責任逃れをしようと考えます。
自分の身を守ることしか考えていないため、人に責任転換する場合もあります。

八方美人

しらばっくれる人には八方美人という特徴もあります。
みんなに良く思われたい・人に好かれたいという気持ちが強いため、誰にでも良い顔をします。しかし、自分の保身のためならそれまで良い顔をしていた相手にでも急に手のひらを返すことがあるため、結局人から良く思われません。

言うことがコロコロ変わる

しらばっくれる人は、自分の保身のためになら平気で考えを変えるため、発言に一貫性がなく言うことがコロコロ変わるという特徴もあります。昨日と言ってることが違う…ということも珍しくはありません。
本人は必死なのでその一貫性のなさに自覚がなく、全てがその場しのぎなため周囲の人を驚かせます。

逃げ足が早い

自分の立場が危ぶまれたとき、しらばっくれるだけでなく誰よりも早く逃げるというのも特徴的です。
保守的なため誰より危機管理能力に長けています。例えば仕事でミスをした場合、追及されると察知したらしばらく有給をとってその場をしのぐ…など、気づいたら当の本人が居ないということはよくあります。

平気で人を裏切る

しらばっくれる人は、自分が得をするためなら平気で人を裏切るという特徴があります。
同僚と共同で進めていた仕事で不備やミスが発生し、それを上司に責め立てられた場合には、全てを同僚の責任にします。友人・恋人でも、自分の保身のためなら平気で裏切るので、最終的には人から嫌われ孤立しやすいです。

しらばっくれる人の心理

しらばっくれる人はほとんどの場合弱い心を抱えていて、自分の保身のことしか考えていません。しかし、心理状態によっては人のためにしらばっくれる場合もあります。
ここでは、しらばっくれる人の心理について紹介していきます。

責められたくない

人がしらばっくれようと考えるときには、責められたくないという心理が働いていることがほとんどです。
しらばっくれる人は軟弱な心を持っているため、少しでも責められると深く傷ついてしまいます。うまくその場を交わして自分を守ることしか考えていません。

人に良く思われたい

しらばっくれる人は、人に良く思われたいという気持ちが強いです。
特に直属の上司や噂好きのお局上司など、自分にとって有益である人や嫌われると損をする人には良い印象を与えたいという気持ちが強いため、業務ミスなど自分のイメージに悪影響な出来事が起こると、知らん顔や責任転換をします。

自分が一番大事

しらばっくれる人の根底には、自分が一番大事だという心理が隠されています。
基本的には愛想が良く、最初は周囲の人に好印象を与えることができますが、いざというときには自分を守るためにしか行動しないため、本性がめくれると自己中心的な人と敬遠されます。

揉め事を起こしたくない

揉め事・争いを起こしたくないという心理から、しらばっくれる人も中には存在します。
この場合は、しらばっくれる人の中でも唯一自分本位ではない考えができるタイプと言えるでしょう。自分が知っている事実を話すことで、揉め事がおきたり誰かが責められるのであれば、何も知らないふりをしてやり過ごそうと考えます。

人のことはどうでもいい

しらばっくれる人の深層心理には、人のことはどうでもいいという最低の考えが渦巻いています。だから人を平気で裏切ることができるのです。
やはり、しらばっくれる人は自分の立場を守ることでしか安心感を得ることができない弱い人間であるということなのです。

しらばっくれる人への対処法

しらばっくれる人は、責任逃れなど自分の保身のために必死で嘘をつこうとしますが、適切な対応をすればその嘘を暴くことは難しくありません。
ここでは、しらばっくれる人への対処法について詳しく紹介していきます。

とことん追求する

相手の嘘がめくれるまでとことん追求することが、しらばっくれる人への対処法のひとつです。
嘘を暴く方法としては、相手にどんどん質問攻めすることが効果的です。質問に答えていく中で矛盾点がどんどん出てくるので、必ず真実を暴くことができます。嘘が暴かれることで何も言えなくなり、あなたには嘘は通用しないと考えるでしょう。

冷ややかな対応をする

しらばっくれる人は、自分の嘘が通じていないと思うと途端に不安を感じます。
冷ややかな対応をされることで、「疑われている」と感じ、どんどん嘘を重ねることで発言に矛盾が生じます。そこで嘘を暴くことができる可能性があります。嘘が暴かれなかったとしても、あなたには苦手意識を持ち相手から関りを絶ってくれるでしょう。

信じているふりをする

しらばっくれる人は、自分の話を信じてくれるまで延々と話を続けます。
嘘かどうかなんてどうでもよく、とにかく話に付き合わされるのが面倒だという場合には、全面的に信じているふりをしてあげましょう。少しオーバーな位に信用の気持ちを表現してあげることで、相手は満足し話を早く切り上げることができます。

証拠を残しておく

仕事でミスしてもしらばっくれれば良い、という無責任な考えを持っている人の対処法においては、あらかじめ証拠を残しておくのが良いでしょう。うまく誤魔化すために証拠を隠滅している場合があるので、すかさず手に入れておきましょう。
責任逃れをし始めたら集めた証拠を突き付けることで、もう逃げることはできなくなります。

上司に報告する

職場の同僚がしらばっくれる人で責任転換や誤魔化しがひどいのであれば、上司に全てを報告しましょう。仕事において能力が高く失敗が少ないことは評価されるべきことですが、一番大切なことは信頼できる人柄を持っていることです。
しらばっくれる人はいずれ大きなトラブルを起こしかねないので、しっかり上司に報告しましょう。

上手にしらばっくれる方法

上手にしらばっくれるためには、事前準備をきっちりしておくことが重要です。また、嘘がバレたときには一瞬で相手からの信用を失う覚悟もしておいてください。
ここでは、上手にしらばっくれる方法について紹介していきます。

動揺を見せない

上手にしらばっくれる上で最も大切なことは、決して動揺を見せないことです。
しらばっくれている間は、相手の目を見て淡々とした口調で話すように常に心掛けていないといけません。とても難しいことですが、これができない人は嘘をつくことがそもそも向いていないのでやめておきましょう。

ある程度順序立ててから話す

しらばっくれる・白を切り通そうと思うなら、会話する前にある程度話の内容を順序立てておくことがポイントです。
突然の質問にも戸惑ってしまわないように、ある程度聞かれそうなことは予想してそれに対しての返答も用意しておきましょう。何の事前準備もなく嘘を貫くのは不可能です。

人に協力してもらう

協力者を用意しておくことで話の信憑性が高くなり、相手を信用させ上手にしらばっくれることができます。
例えば、浮気が恋人にバレた場合自分一人で否定するより、友人に協力してもらい「その日は自分と会ってた」「あいつは浮気なんてしない」と言ってもらった方が信用度は増します。

逃げ道を作っておく

万が一うまくしらばっくれることができなかった場合の、逃げ道を作っておくことも大切です。
嘘が暴かれたときに慌てて新たな言い訳を考えると、話がどんどん矛盾して完全に失敗に終わります。相手を納得させられる嘘を、念のためいくつか用意しておいてここぞというときに使い逃げ切りましょう。

無理だと思ったら諦める

しらばっくれようと試みたものの、相手をなかなか丸め込むことができない場合には、潔く諦めましょう。そもそも、しらばっくれて相手を信頼させようという考え自体が間違っています。まだ取り返しがつくうちに、正直に自分の非を認めたほうが自分自身の信頼回復のためにも良いでしょう。

嘘つきは信頼関係を築けない

しらばっくれる人は人に良く思われたい・好かれたいと考えながら、自分の保身のために平気で嘘をつき人を裏切ります。つまり、上っ面の関係性しか築くことができない、本当の意味で人に良く思われたり信頼されることのない悲しい宿命を背負っているのです。
自分を良く見せようと嘘をついてまで取り繕うよりも、失敗したら正直に認めてきっちり謝罪できる強さを身につけましょう。そうしたほうがよっぽど人に良い印象を与えることができます。