その場の雰囲気や人の気持ちを察することができない、周りに合わせたコミュニケーションが苦手、そんな人があなたの周りにもいませんか?
社会人になると特に場の空気に合わせた行動を求められる場合が多く、空気が読めない人は「協調性がない」と非難されがちです。
今回は空気を読まない人の特徴や、あえて空気を読まない人の心理、空気を読まないメリット・デメリット、空気を読まない人の対処法をご紹介します。
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目次
空気を読まない人の特徴
場の空気を読むというのは、社会人にとって必要スキルと言えるでしょう。
思ったことを馬鹿正直に何でも口にする人は嫌煙されるでしょうし、周囲との信頼関係が揺らいでしまう可能性も出てきます。
空気を読まない人には、いったいどのような特徴があるのでしょうか。
人の話を聞かない
場の空気を読まない人は、他人の話に耳を傾けることが苦手です。
たとえ人が話していても自分がしゃべりたいと思えば途中でさえぎり、しゃしゃり出ていこうとするのです。
自分の興味がない話題には関心がなく、退屈だと思えば人前でも平気でスマホを触ったりしてしまいます。
思ってことは何でも口にする
場の空気を読まない人の多くは、頭で思ったことを何でも口にしてしまいます。
正直で表裏がないと言えば聞こえもいいですが、「これを言われたら相手はどう感じるかな」という想像力が足りないとも言えるでしょう。
相手に対して失礼な発言をし、その場を凍り付かせることもしばしば。
自己中心的
自分がどんな時も1番でなければ気がすまない、そんな自己中心的な性格も空気を読まない人の特徴と言えます。
彼らは周りに合わせたり、相手の気持ちに寄りそうという意識に欠けており、自分の想い通りに物事を進めたいと考えているのです。
気に入らないことがあれば、場の空気を壊してでも自分の意志を通そうとするでしょう。
冗談が通じない
空気を読まない人の中には、冗談が通じないほど真面目な人も存在します。
相手がほんの冗談で言ったことを真に受けてしまい、怒り出すことも珍しくありません。
そのため仲間内でふざけあってコミュニケーションを取り、仲を深めていくことを苦手としています。
頑固な一面もあるので、友人作りには苦労するかもしれません。
関連記事はこちら▽ 頑固な人の特徴や心理|頑固な性格を治したい人がやるべきこととは
自分に甘く他人に厳しい
空気を読まない人は、自分には甘く他人には厳しいという一面を持っています。
他人のちょっとしたミスを大げさに責め立てて、自分の方が優れていることを周囲にアピールしたいのです。
そのくせ自分のミスや失敗に対しては言い訳が多く少しも反省しないので、同じような間違いを何度も繰り返します。
あえて空気を読まない人の特徴
空気を読めない人は周囲から浮いてしまう傾向があり、あまり良い印象を持たれません。
だからこそ、周りに合わせることにみんな必死になるのでしょう。
ところが、世の中にはあえて空気を読まない人も存在します。
今回は、あえて空気を読まない人の心理をご紹介します。
自分の意志を貫きたい
あえて空気を読まない人の多くは、自分の意志を大切にしています。
空気を読むということは、時には自分の意見や考えを押し殺すという意味でもあります。
そのためどうしても譲れない考えや意志を持っている場合には、あえて空気を読まずに自己主張することも重要になってくるのです。
自分のやりたいことを優先したい
あえて空気を読まない人は自分のやりたいこと、自分の好きなことを優先したいと考えています。
空気を読んで周りに合わせてばかりいると、本当の自分を見失ってしまうこともあるでしょう。
自分の人生を自分の意志で歩みたいと思えば、周囲の空気を読んでいるヒマはないのです。
空気を読むのが面倒くさい
空気を読むために周りに気を遣い、他人の顔色をうかがい、好きでもない人たちと付き合うのが面倒だと感じる人はたくさんいます。
そういった人はあえて空気を読まず、自分が好きな人とだけ付き合い、好きなように振る舞うでしょう。
とはいえ社会人になると気が合わない人とも上手くやる必要が出てくるので、なかなか難しいかもしれません。
場の空気を変えたい
張り詰めた雰囲気、気まずい沈黙。
何とかしてこの場の雰囲気を変えたい!と思った時、あえて空気を読まないで発言したことがある人は多いはずです。
周りからは「もっと空気を読んで発言をしろ」と言われるかもしれませんが、その一言で救われたと感じる人も必ずいるものです。
関わりたくない人を遠ざける
やたらと突っかかってくる人やからんでくる人、マウントをとろうとしてくる人を相手にするのは時間の無駄です。
そんな時にあえて空気を読まないフリをして、面倒な相手を遠ざけようとする人は意外と多いのではないでしょうか。
仮に相手から嫌われたとしても、自分も関わりたくない人なので特に問題はないはずです。
関連記事はこちら▽ 突っかかってくる人の特徴や心理|突っかかってくる人への対処法とは
空気を読まないメリットとデメリット
場の空気を読まずに自分が言いたいことを主張するのは勇気がいることですが、他人の顔色をいちいちうかがう必要がなくなり、せいせいするかもしれません。
一方で「あの人はちょっと変わり者のね…」と、周りから白い目で見られる危険も出てくるでしょう。
今回は空気を読まないメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
気疲れしなくてすむ
空気を読むというのは非常に疲れます。
常に周りに気を配り、相手が何を望んでいるのかを察しなければいけないので、気が休まりません。
もし空気を読む必要がなければ、「これを言ったら空気が悪くなるかな」といった余計な心配もしなくてすみます。
もちろん相手への配慮は必要ですが、心をすり減らして気疲れするほどの気遣いは不要になるでしょう。
関連記事はこちら▽ 気疲れする人の特徴や原因|気疲れの治し方や解消法とは
自分の意見を主張できる
場の空気を読みすぎるあまり自分の意見をなかなか言えない、という人は多いものです。
一方空気を読まない人はどんどん自分の意見を発表して、周りにアピールするでしょう。
発言を繰り返せば社内でも目立ちますから、結果を残せば評価も上がります。
反対に何も主張しなければ意見がないとみなされ、影が薄い存在になりかねません。
後々の印象がアップする
空気を読まない人は、誰に対しても意見をはっきり言います。
そのため最初は生意気だ、と思われることも。
しかしきちんと理にかなった意見を伝えているなら、「物おじせず意見が言える、肝が据わったやつだ」という印象に変わるでしょう。
特に場の空気を読む人が多い職場では効果があり、評価アップにもつながるかもしれません。
デメリット
協調性がないと思われる
空気を読まないことで、周りから協調性がない人だと思われる可能性があります。
日本は協調性を重要視する会社が多いので、周りと足並みをそろえることが苦手な人にとっては苦痛でしょう。
1度悪い印象を持たれると覆すことは困難で、何かあるごとに「あいつは協調性がないから」と色眼鏡で見られてしまうかもしれません。
反感をかいやすい
空気を読まずに自分の主義主張を貫くことで、周囲から反感を買うこともあるでしょう。
特に上司や先輩、目上の人に対して意見を言う時は注意が必要です。
伝え方や言葉の選び方によっては、後々の人間関係にヒビが入りかねません。
まだ十分に実績がない場合も、口だけ達者で生意気な奴だと思われてしまいます。
仲間外れにされる
空気を読まない人はグループ行動が苦手で、知らないうちに仲間外れにされることも少なくありません。
人は自分と違うものに対しては不安な気持ちになるため、同調しない人を排除しようとしてしまうのです。
全員に理解される必要はありませんが、1人でもいいので自分を分かってくれる仲間を作っておくといいかもしれません。
仕事ができる人ほど空気を読まない理由
以前は空気を読むことで社会が成り立っていた感じもありますが、少しずつ時代も変化しているようです。
特にビジネスパーソンの間では、仕事が出来る人ほど空気を読まないとも言われています。
いったいなぜ、仕事ができる人ほど空気を読まないのでしょうか。
空気を読まない人ほど評価が高いから
現在では自分の頭で考えて決断できる人がビジネスシーンでは求められており、評価も高くなる傾向にあります。
反対に周りの空気を読んで合わせているだけの人は評価されず、能力が低いとみなされてしまうのです。
自分の意見に自信を持って主張することで、一目置かれる存在になっていくのでしょう。
空気を読まずに正しいことをした人ほど出世しやすいから
空気を読まず、自分が正しいと思ったことをやり抜く人は最終的には出世します。
上司にごまをすったり、相手に忖度して取り入ろうとする人は重宝されるかもしれませんが、周りから信頼はされません。
反対に自分のすべきことを淡々とこなし、仕事に真摯に、そして誠実に取り組む人の方がよほど周りからの信頼も厚く、評価も高いはずです。
時間を有効に使いたいから
場の空気を読んで相手に合わせたり、空気を読んでムダな会議に時間を費やすのは勿体ないと仕事ができる人ほど考えています。
限られた時間で最高のパフォーマンスをするためには、ダラダラと時間を使うわけにはいきません。
空気を読んで周りに合わせるよりも、自分のやり方で時間を有効に使いたいと考えているのです。
空気を読まない人への対処法
空気を読まないことで仕事が評価される人、出世する人がいるのは事実です。
とはいえ彼らは空気を読むことができるのに、あえて読まないで行動をしているからこそ上手くいっているのです。
本当に空気が読めず、周りを振り回すような人にはどのよう対処すればいいのでしょうか。
距離をおく
空気が読めない人に振り回されるのが辛いと感じているなら、距離をおくのがいいでしょう。
あなたが我慢して接していても、相手があなたに寄り添ってくれることはないはずです。
コミュニケーションは最低限にとどめ、自分から積極的に関わらないように意識して下さい。
話を聞き流す
どうしても会話をしなければいけない時は、適当に相槌をうって話を聞き流すのも1つの方法です。
空気を読まない人は自分の話をすることが好きなので、放っておけば勝手にしゃべり続けてくれます。
いちいち反応すると面倒なことになるので、聞いているそぶりを見せて時間がたつのを待ちましょう。
個性だと考える
「何でこんなに空気が読めないの?」とイライラせずに、これも1つの個性なのだと考えてみてはどうでしょうか。
なぜ?どうして?と考えても、相手が変わることはありません。
空気が読めない人なんだと受け入れてしまえば、あきらめがつくこともあるでしょう。
言葉で正確に伝える
空気が読めない人は察することが苦手です。
そのため言葉で言わなくてもだいたい分るでしょう、という考えは通用しません。
何かしてほしいことがあるなら、言葉で正確に伝えて下さい。
真面目な人が多いので、きちんと伝えれば丁寧に仕事をやってくれるはずです。
さりげなくサポートする
空気が読めないことで損をする場合もありますから、さりげなくサポートして正しいコミュニケーション方法を伝授するという方法もあります。
ただし、誰かれ構わずやっていたら身が持ちません。
家族や友達、指導している部下等、自分の大切な人、これからも関係を続けていく必要がある人に限定してはどうでしょうか。
空気を読まない方法
周りの空気を読んで疲れ果てるよりも、空気を読まないで生きるほうが魅力的だと感じる人も多いはずです。
しかし長年場の空気を読むために努力してきた人には、空気を読まずに生きることのハードルは高いかもしれません。
今回は空気を読まない方法をご紹介します。
自分の意見を主張する
自分のやりたいこと、思っていることをポジティブに主張してみてはどうでしょう。
理不尽な行動や感情的でマイナスになるような発言は避けるべきですが、みんなが前向きになるような主張なら歓迎されるに違いありません。
多くの人が、あなたの意見に耳を傾けてくれるはずです。
責任感を持つ
人の意見に左右されず空気を読まないで生きるには、自分の言動に責任を持つ必要があります。
誰のせいにもせず、やるべきことをやるからこそ何にも縛られず、自由に振る舞えるのです。
責任を持たず自己主張する人は、ただのわがままな人だと思われてしまいます。
自分の気持ちを最優先する
空気を読まずに生きるためには、何よりも自分の気持ちを最優先にする必要があります。
人の気持ちに敏感に反応して自分の本音を押し殺してしまう人がたくさんいますが、それではいつまでたっても場の空気から解放されません。
他人に遠慮せず、自分の気持ちを大切にしてあげましょう。
鈍感力を身につける
空気を読まないことで周りから批判されたり、時には悪口を言われることがあるかもしれません。
それにいちいち反応するのではなく、気がつかないくらいの鈍感力を身につけましょう。
他人にどう思われようとも気にせず、自分が思うように生きることが重要です。
1人の時間を楽しむ
空気を読んで好きでもない人と仲良くするのは、1人ぼっちになるのが怖いからかもしれません。
人生は1度きり、時間は有限です。
無理して気が合わない人たちの仲間でいるよりも、1人で好きなことをして過ごした方が何倍も有意義な時間になると思いませんか?
ぜひ、自分の好きなように過ごせる1人時間を楽しんで下さい。
「空気読め」が嫌いでうざい時の対処法
空気を読まずに自由に生きようと思う一方、周りから「空気を読め」という無言の圧力を感じる場合もあるでしょう。
同調圧力が強い組織では、周りの空気を読まない人を排除しようとする動きがあるかもしれません。
今回は「空気読め」が嫌いでうざい時の対処法をご紹介します。
結果を出す
何も結果を残していないのに好き勝手な発言を繰り返していては、「空気を読め」と思われても仕方がありません。
まずは文句をつけられないよう、誰が見ても分かるような結果を残しましょう。
目に見える成果を上げていけば、自分が思う通りの発言や行動をとっても「あの人が言うなら仕方がない」という空気に変わるはずです。
言葉を選んで伝える
空気を読まない人は自分に自信があるので、横暴な発言になったり言葉がキツくなったりして周囲から煙たがられます。
せっかく正しいこと、組織のためになることを言っても、耳を傾けてもらえなければ意味がありません。
自分の主義主張を伝えるためには、相手に届く言葉を選ぶ必要があるのです。
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その場から離れる
空気を読まない人を排除しようとする動きがエスカレートし、陰湿なイジメやパワハラにつながることも現代では珍しくありません。
そんな時は抵抗せず、思い切って会社を離れる決断をして下さい。
同調圧力で社員を縛るような会社に無理をして残っても、精神を病んで辛い思いをするだけです。
あなたの主体的な言動をもっと評価してくれる企業を探しましょう。
良い空気の読み方と悪い空気の読み方を見分ける
コミュニケーションを円滑にとるためには、自分勝手な発言は避けるべきです。
とはいえ言いたいことも言えない、ひたすら相手に合わせるような空気の読み方では良好なコミュニケーションとは言えません。
相手を思いやる気持ちや尊重する気持ちを持ちつつも、自分の主張をしっかりできる関係がベストではないでしょうか。
自分を押し殺すような空気の読み方ではなく、自分も相手も心地よくなれるような前向きな空気の読み方を意識していきましょう。