強要してくる人の心理|相手から強要される時の対処法とは

強要してくる人の心理|相手から強要される時の対処法とは

強要してくる人の心理について、紹介します。

あなたの周りにも、何かと強要してくる人はいませんか。

強要してくる人はそれだけで周りから嫌われる存在になってしまいますが、なぜ強要してくるのでしょうか。

ここでは、強要してくる人にフォーカスを当てていきたいと思います。

強要してくる人の心理を中心に、強要してくる人が嫌いな理由や強要されたときの対処法まで紹介していきますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

強要するの意味とは

まずは、『強要する』の意味から紹介します。

『強要する』を辞書で引くと、以下のような意味がありました。

本人の意思を無視して、無理に何かすをさせること。または要求すること。

『本人の意思を無視して』というところがポイントで、本当は嫌なのにしぶしぶやらされる、といったイメージでしょうか。

対等な関係で使われることより、上司と部下、先輩と後輩などの上下関係がある場合に使われることが多く、たいていの場合はその上下関係があるために断ることができません。

類語には、『強制』や『強引』などがあります。

強要してくる人の心理

ここからは、強要してくる人の心理を詳しく紹介していきます。

今回は、強要してくる内容を5つに分けてその心理を見ていきたいと思います。

  • ありがとう
  • 嫌なこと
  • 頑張ることや努力
  • 価値観や共感
  • 謝罪

それぞれのことを強要してくる人には、一体どんな心理があるのでしょうか。

ありがとうを強要する人の心理

感謝されたい

ありがとうを強要する人の心理には、感謝されたいというものが挙げられます。

単純明快、その人は人から感謝されたいのです。

『ありがとう』と言われると嬉しくなりますが、中にはお礼を言われることで相手よりも立場が上になったように感じる人もいるのだとか。

人から感謝された経験が少ない人ほど、感謝されたいという気持ちは大きくなるのかもしれません。

認められたい

ありがとうを強要する人の心理には、認められたいというものが挙げられます。

人からありがとうと言われると、『私のおかげでうまくいったんだ』という達成感を得る人もいます。

この達成感が病みつきになり、人から認められたくて他人に対して執拗に親切にしてくることも。

認められたいという下心から行っている親切なので、ありがた迷惑でしかありません。

関連記事はこちら▽ ありがた迷惑な人の心理や特徴|ありがた迷惑な人への対処法とは ありがた迷惑な人の心理や特徴|ありがた迷惑な人への対処法とは

見返りが欲しい

ありがとうを強要する人の心理には、見返りが欲しいことが挙げられます。

多くの人は、自分がやった行いに対してそれなりの見返りを求めるもの。

見返りを求めること自体は悪いことではないのですが、感謝というのは基本的にこちらから求めるものでは無いですよね。

『〇〇してあげたんだから感謝するべき』と『してあげた』と主張してくる人は、見返りを求めている証拠です。

嫌なことを強要する人の心理

自分でやるのが嫌

嫌なことを強要する人の心理には、自分でやるのが嫌というものが挙げられます。

自分が嫌なことは、大抵は他の人も嫌と感じるもの。

めんどくさいことや危険なこと、リスクがあることなどは誰も進んでやりたいとは思いません。

そういうことを、自分がやりたくないからと人に押し付けているのです。

困ってる様子を見るのが楽しい

嫌なことを強要する人の心理には、困ってる様子を見るのが楽しいというものが挙げられます。

嫌なことを強要されたら、誰だって困惑しますよね。

本音ではやりたくない、断りたいと思っても相手との関係性から断れないことを知っており、その様子を見るのが楽しいのです。

なかなか腹黒いですね。

新人がやるのが当たり前

嫌なことを強要する人の心理には、新人がやるのが当たり前というものが挙げられます。

職場などで、雑用や汚れ仕事を新人に強要するのは、『新人なんだから』という心理があるのでしょう。

この場合は、強要する人個人の問題というよりも、その職場の暗黙のルールになっている可能性が高いです。

頑張ることや努力を強要する人の心理

自己犠牲は美徳だから

頑張ることや努力を強要する人の心理には、自己犠牲は美徳だからというものが挙げられます。

日本人は特に、『休まず働くことが美徳』という風習がありますよね。

プライベートや自分の身体など、自己犠牲をしてまで働くことは現代の考え方にはそぐわないのですが、頑張ることや努力を強要する人は『自己犠牲は美徳』という考え方が常にあるのです。

自分が努力してきたから

頑張ることや努力を強要する人の心理には、自分が努力してきたからというものが挙げられます。

50代や60代くらいの年代の人は、自分が若い頃(新人の頃)は、寝る間も惜しんで働いてきたのでしょう。

それこそサービス残業やサービス接待なども日常茶飯事だったのだと思います。

自分がそうだったから、若い人にも頑張ることや努力を強要してしまうのでしょうね。

今の若者は甘えてる

頑張ることや努力を強要する人の心理には、今の若者は甘えてるというものが挙げられます。

こちらも、自分の若い頃と今の若者を比較してしまい、『自分と比べて全然頑張っていない。甘えてるだけだ』と喝を入れたくなるのかもしれません。

こういう人は時代が変わったということに気づいておらず、『自己犠牲してまで頑張らない人は悪』のように考えているのでしょう。

価値観や共感を強要する人の心理

自分の考えに従わせたい

価値観や共感を強要する人の心理には、自分の考えに従わせたいというものが挙げられます。

本来、価値観や考え方は人それぞれ。

しかし賛同者を増やすためには、自分の考えに従わせるのが手っ取り早いですよね。

自分の考えに従わせ、同志のように振る舞いながらも、本心は支配欲の塊です。

絶対的な自信がある

価値観や共感を強要する人の心理には、絶対的な自信があることが挙げられます。

自分の価値観や共感することを強要する人は、自分の価値観に絶対的な自信を持っている場合がほとんど。

確かに色々な経験をしているのでしょうが、価値観や考え方は十人十色なので、正解などありません。

そもそも世の中に『絶対』など存在しないのですが、自分が『絶対に』正しいと思い込んでいるのです。

自分の方が上

価値観や共感を強要する人の心理には、自分の方が上というものが挙げられます。

価値観や共感を強要するのは、その相手より自分の方が立場が上(偉い)と思っているから。

本人は、自分の方が偉くて何でもできるんだからという気持ちがあり、『できない人に教えてあげている』という感覚なのかもしれません。

謝罪を強要する人の心理

優越感を得たい

謝罪を強要する人の心理には、優越感を得たいというものが挙げられます。

相手に対して謝罪を強要し、相手がそれに応じることで『自分の方が偉い』という優越感を得たいのでしょう。

『人に謝らせた』ことで、自分方が立場が上になったように感じるのでしょうね。

人を見下すことしかできない、寂しい人間のすることです。

謝るのが当たり前

謝罪を強要する人の心理には、謝るのが当たり前というものが挙げられます。

相手がミスをして誰かに迷惑をかけたとしたら、謝るのが当たり前ですよね。

その人が謝りもせずに何食わぬ顔で過ごしていることに腹を立て、『迷惑をかけたんだから謝れ!』というのはあながち間違いではありません。

しかし、人前で怒鳴ったり謝罪を強要することは、パワハラや罪(強要罪など)に問われることもあるので、気をつけなくてはなりません。

自分の欲求を満たしたい

謝罪を強要する人の心理には、自分の欲求を満たしたいというものが挙げられます。

クレーマーが良い例で、打ち間違いをした店員に対して、土下座などの謝罪を強要する悪質な客が時々話題になりますよね。

これは、自分は客だから店員より偉い、と思い込んでいる自分の欲求を満たすための行為。

謝罪を強要することで欲求は満たせるのかもしれませんが、この場合は高確率で強要罪に問われることも覚えておいてくださいね。

強要されるのが嫌いな理由

続いて、強要されるのが嫌いな理由について紹介します。

誰でも、強要されるのは嫌いですよね。

おそらく強要されるのが好き、強要されたいと思っている人などいないでしょう。

強要されるのはなぜ嫌なのか、強要されるのが嫌いな理由についてまとめてみました。

押し付けてくるから

強要されるのが嫌いな理由には、押し付けてくるからというものが挙げられます。

強要してくる人は、とにかく自分の欲求を押し付けてきますよね。

周りの話など聞きもせず、自分の欲求だけを押し付けてくる上、首を縦に振るまで納得することはありません。

誰だって、押し付けられるのは嫌なものです。

こちらの意志を無視するから

強要されるのが嫌いな理由には、こちらの意志を無視するからというものが挙げられます。

強要する人は、周りの話など一切聞きません。

こちらがどう思っていようがお構い無しに話を進め、自分の思い通りにしてくるのははっきり言ってウザいですよね。

こちらの意志など完全に無視されてしまうため、嫌いと感じるのも無理はありません。

自分が正しいと思っているから

強要されるのが嫌いな理由には、自分が正しいと思っているからというものが挙げられます。

強要する人は、自分が正しいと思っていて、他の意見を受け入れることは一切ありません。

『自分が正しい』と頑なになっている人、固定観念を持っている人ほどめんどくさいことはありませんね。

感じ方や考え方は人それぞれだと思うから

強要されるのが嫌いな理由には、感じ方や考え方は人それぞれだと思うからというものが挙げられます。

先ほども触れたように、価値観や考え方、感じ方は人それぞれ。

どれが正解でどれが間違いという概念はありません。

人それぞれ違うのが当たり前だからこそ、自分のやり方を押し付けてくる人が嫌いになるのは当然です。

プライドが傷つくから

強要されるのが嫌いな理由には、プライドが傷つくからというものが挙げられます。

『言われるとやりたくなくなる』と思ったことはありませんか?

子供の頃、親に『勉強しなさい』『部屋を片付けなさい』と言われたとき、『今やるとこだったのに!やる気がなくなった!』というやり取りをしたことがあるのではないでしょうか。

これと同じで、本当は分かっているからこそ、強要されたくないということもあるでしょう。

相手から強要される時の対処法

最後に、相手から強要されるときの対処法を紹介します。

強要してくる人は大抵自分よりも立場が上であることが多いので、対応するのもなかなか難しいですよね。

しかし、あなたが変わらなければ相手が変わることはありません。

相手から強要されるときの対処法は、こちらです。

はっきり断る

相手から強要されるときの対処法には、はっきり断ることが挙げられます。

強要してくる人はあなたよりも立場が上の人であることが多いので、はっきり断るのは勇気が必要かもしれません。

しかし、相手は悪気なく強要してきていることも考えられますので、はっきり断ることも大切です。

言わないと分からないこともある、というのを覚えておきましょう。

適当に受け流す

相手から強要されるときの対処法には、適当に受け流すことが挙げられます。

相手から強要され、本心ではそれに従いたくないのであれば、適当に受け流しておくのも正解です。

はっきり断るのが難しい場合などは、返事を濁すなど適当に受け流しておきましょう。

理由を尋ねる

相手から強要されるときの対処法には、理由を尋ねることが挙げられます。

なぜ強要してくるのか、それはその人本人にしか分かりません。

もしかしたら、相手には悪気も強要しているつもりもなく、単純にあなたにアドバイスをしているだけだった、ということも有り得ます。

勇気をだして、理由を尋ねてみるのもありですよ。

証拠を残しておく

相手から強要されるときの対処法には、証拠を残しておくことが挙げられます。

もし、あまりにも酷い強要をされた場合や、あからさまなパワハラだと感じた場合は、その証拠を残しておきましょう。

特に人前で罵倒されたり人前での謝罪を強要してきたりした場合は、間違いなくパワハラになりますから、証拠は必ず残しておくことをおすすめします。

第三者に相談する

相手から強要されるときの対処法には、第三者に相談することが挙げられます。

相手からの強要があまりにも酷い場合は、1人で抱え込まずに誰かに相談してください。

パワハラかも…と思うときは、弁護士などに相談するのも一つの手。

そのためにも、証拠を残しておくことが大切です。

強要してくる人はまともに相手にしない

強要してくる人の心理や強要されるときの対処法について、紹介しました。

強要してくる人の心理には色々なものがありますが、大抵の場合は自分を主体に考えています。

自分がこうだったから周りもこうあるべき、自分はもっと感謝されるべきなど、残念ながら人の気持ちを考えることができません。

中には強要している自覚がない人もいますので、なるべく相手にしないのが一番です。