良かれと思って行動する人の心理について、紹介します。.
あなたにも、良かれと思って行動したのに裏目に出た、という経験はありませんか。
せっかくやったのに喜ばれるどころかうざいと思われてしまうのは、とても悲しいですよね。
ここでは、そんな『良かれと思って行動する人』にフォーカスを当ててみたいと思います。
良かれと思って行動する人の心理や対処法などについて触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
「良かれと思って」の意味とは
まずは、『良かれと思って』の意味から説明します。
『良かれと思って』を辞書で引くと、以下のような意味がありました。
相手に対する親切心から、何らかの行動を起こしたさま。実際には相手の利益にならない、感じない行動
つまり『良かれと思って』とは、行動を起こした本人は相手のためだと思っているものの、された方はありがたいと感じていないこと、という意味になります。
親切心から行っているものの、相手にとっては迷惑なだけなのでしょう。
類語には、『ありがた迷惑』『余計なお世話』などが挙げられます。
関連記事はこちら▽ 余計なことをする人の心理や特徴|余計なお世話をしてしまった時の対処法とは ありがた迷惑な人の心理や特徴|ありがた迷惑な人への対処法とは
良かれと思って行動する人の心理
良かれと思って行動する人の心理を紹介します。
良かれと思って行動する人には、一体どんな心理があるのでしょうか。
『良かれと思って』の意味からもわかる通り、良かれと思って行動する人は自分の行動が相手の迷惑になっているとは思っていないようです。
相手のためになると思っている
良かれと思って行動する人の心理には、相手のためになると思っているというものが挙げられます。
『良かれと思って』の意味の通り、相手に対する親切心から行動しているだけの話です。
自分の行動が迷惑になっているとは全く思っておらず、相手のためになると信じて行動しているのでしょう。
役に立ちたい
良かれと思って行動する人の心理には、役に立ちたいというものが挙げられます。
良かれと思って行動する人は自己肯定感が低く、誰かに認めてほしい、誰かの役に立ちたいという気持ちが強いもの。
だからこそ、人の役に立ちたくて行動しているのですが、相手が求めていることとは違うため『良かれと思って行動する』という結果になってしまいます。
喜んでいると思っている
良かれと思って行動する人の心理には、喜んでいると思っていることが挙げられます。
良かれと思って行動する人は、自分がしたことを相手が喜んでくれている、と信じて疑いません。
なぜなら、自分は親切心から行動しているから。
親切心からの行動が迷惑になるはずがないと思っており、相手が喜んでいると思っているのです。
感謝されたい
良かれと思って行動する人の心理には、感謝されたいというものが挙げられます。
役に立ちたいという心理と似ているのですが、良かれと思って行動する人は相手から感謝されたくて行動していることもあります。
見返りを求めているわけですが、このケースも自己肯定感が低く、感謝されることで自分の存在価値を得ようと思っているのかもしれません。
いい思いをしたい
良かれと思って行動する人の心理には、いい思いをしたいというものが挙げられます。
良かれと思って行動する人の中には、『自分のため』に動いている人もいます。
たとえば、あわよくば好きになってほしい、仕事で良い評価を得たいなど、自分がいい思いをしたくて、良かれと思って行動することもあるのです。
良かれと思って行動する人の迷惑な行動例
ではここで、良かれと思って行動する人の迷惑な行動例を紹介します。
『良かれと思って行動する』というのは、具体的にはどんなことがあるのでしょうか。
ここで紹介するのは一例ですが、こんな行動は、良かれと思っていても相手は迷惑に感じている可能性が高いです。
勝手なアドバイス
良かれと思って行動する人の迷惑な行動例には、勝手なアドバイスが挙げられます。
こちらが何も聞いていないのに、一方的に勝手なアドバイスをされるのは迷惑でしかありません。
自分には自分のやり方があるわけですし、そもそも求めてもいないアドバイスを聞いても時間の無駄ですよね。
恋愛成就させようとする
良かれと思って行動する人の迷惑な行動例には、恋愛成就させようとすることが挙げられます。
『〇〇さんって優しいよね』などと言っただけなのに、好きなんだと勝手に解釈し、やたらとくっつけようとしてくる人っていますよね。
恋愛などのゴシップネタが好きなのかもしれませんが、勝手に恋愛成就させようとしてくるのは迷惑以外の何ものでもありません。
仕事を手伝ってミス
良かれと思って行動する人の迷惑な行動例には、仕事を手伝ってミスすることが挙げられます。
人の仕事を『手伝います!』と張り切って手を挙げたものの、結局できなくて失敗してしまうのも、迷惑な行動例。
相手にしてみれば、一人でやった方が早かったわけですから、何で手伝うなんて言ったんだろう…と感じてしまうことでしょう。
ダイエット中を知らずに差し入れ
良かれと思って行動する人の迷惑な行動例には、ダイエット中を知らずに差し入れすることが挙げられます。
これはダイエット中であることを周りに公言していない人にも責任がありますが、ダイエット中に『お腹空いた~』などと愚痴をこぼしたところ、気を利かせて差し入れをしてくれた、ということもあるでしょう。
しかし本人からすればダイエット中なので、差し入れは迷惑に感じてしまうのです。
勝手に料理を取り分ける
良かれと思って行動する人の迷惑な行動例には、勝手に料理を取り分けることが挙げられます。
大皿に盛られた料理だけでなく、ビュッフェ形式の料理を勝手に取り分けてくる人っていますよね。
勝手に盛られた料理は、高確率で無駄になってしまうもの。
なぜなら食べ物には好みがありますし、苦手なものや控えているもの、アレルギーがある場合もあるからです。
良かれと思って行動するする人がうざい理由
ではここで、良かれと思って行動する人がうざい理由を紹介します。
良かれと思って行動する人は、残念ながら『余計なお世話』や『ありがた迷惑』と受け取られてしまうことが多く、何度も続くとうざいと思われてしまいます。
なぜ良かれと思って行動する人がうざいのか、その理由をまとめてみました。
迷惑なだけだから
良かれと思って行動する人がうざい理由には、迷惑なだけだからというものが挙げられます。
何度も触れたように、良かれと思って行動することは、相手にとっては迷惑なだけなのです。
自分が求めていないことを親切だと言われても、素直に受け取ることはできませんよね。
自分にとって迷惑なことをしてくる相手のことを、うざいと思うのは当然でしょう。
単なる自己満足だから
良かれと思って行動する人がうざい理由には、単なる自己満足だからというものが挙げられます。
良かれと思って行動する人の中には、相手のためというよりも『自分のため』にやっている人もいます。
そういう下心が見えてしまうと、親切心からではなく単なる自己満足だなぁと感じてしまい、一気にうざくなるのかもしれません。
押し付けてくるから
良かれと思って行動する人がうざい理由には、押し付けてくるからというものが挙げられます。
良かれと思って行動する人は、『相手のためになる』と思っているので、こちらの気持ちなどお構いなしに自分のやり方や考えを押し付けてきます。
頼んでもいない親切の押し売りは、迷惑なだけですね。
しつこいから
良かれと思って行動する人がうざい理由には、しつこいからというものが挙げられます。
押し付けてくることと似ていますが、良かれと思って行動する人は自分の意見を押し通すところがありますので、あなたが首を縦に振るまでしつこくアドバイスをし続けることもあるでしょう。
空気が読めずにしつこくするのは、うざがられる典型的な理由ですね。
求めてないから
良かれと思って行動する人がうざい理由には、求めてないからというものが挙げられます。
良かれと思って行動する人の『行動』自体を求めていない場合、それは迷惑でしかありません。
こちらは助けを求めていないし、ましてやアドバイスも求めていないのに、一方的にアドバイスをされたらうざいと感じるのも当然です。
良かれと思って行動する人への対処法
ではここで、良かれと思って行動する人への対処法を紹介します。
良かれと思って行動する人は、悪気があって何かをしているわけではありません。
基本的にはあなたのためと思っての行動ですから、どう対処すればいいのか迷ってしまいますね。
良かれと思って行動する人への対処法は、こちらです。
やんわり断る
良かれと思って行動する人への対処法には、やんわり断ることが挙げられます。
良かれと思って行動する人は、悪気があるわけではありません。
そのため、いきなりキツい言い方をすると関係が崩れてしまいますから、やんわりと断りましょう。
『気にしてくれてありがとう。でも、自分で頑張りたいから』などと前向きな言い方ができるといいですね。
やってほしいことを具体的に伝える
良かれと思って行動する人への対処法には、やってほしいことを具体的に伝えることが挙げられます。
良かれと思って行動する人は親切心から動いていますので、やってほしいことがあれば具体的に伝えましょう。
『できればこれじゃなくて、あっちを手伝ってもらえると助かる』などと伝えれば、その通りに動いてくれるはずです。
イエスバット法を活用する
良かれと思って行動する人への対処法には、イエスバット法を活用することが挙げられます。
イエスバット法とは、相手の意見を受け入れた上で自分の意見を伝える方法のこと。
相手の『良かれと思った行動』を一旦受け止め、その上で『自分でやりたい』などと伝えれば、角が立つのを防ぐことができるでしょう。
関連記事はこちら▽ 角が立つ言い方をする人の特徴や心理|角が立たない伝え方とは
お礼は伝える
良かれと思って行動する人への対処法には、お礼は伝えることが挙げられます。
あなたがどんなに迷惑だな、うざいなと感じたとしても、相手はあなたのためにやってくれたわけですから、とりあえずお礼は伝えましょう。
お礼を伝えた上で、自分の意見ややめてほしいことなどを伝えられるといいですね。
無理に受け入れない
良かれと思って行動する人への対処法には、無理に受け入れないことが挙げられます。
相手が親切心からやっていると思うと、つい断りにくくなってしまうもの。
しかし人は、言わなければ分からないこともあります。
どうしても迷惑だと感じているのであれば、それを受け入れる必要はありません。
気持ちだけ受け取っておいて、はっきり断ってしまってもいいのです。
「良かれと思って…」はパワハラになる?
ではここで、『良かれと思って…』はパワハラになるのか?について、見ていきたいと思います。
良かれと思って行動することは、パワハラになることもあるのでしょうか。
これに関しては、確かに場合によってはパワハラだと言われてしまうこともあるようですね。
なぜかというと、感じ方や受け止め方、捉え方は人それぞれ違うから。
もちろん、良かれと思って行動した人に悪気はなく、パワハラになるようなことをした覚えもないのでしょう。
しかしその行動を受け取った人が、『脅された』『プレッシャーをかけられた』などと感じたのであれば、その人からはパワハラだと言われる恐れもある、ということです。
「良かれと思って…」と行動する前に確認するべきこと
最後に、『良かれと思って…』と行動する前に確認するべきことについて、紹介します。
良かれと思って行動したことは、たいていの場合が相手の迷惑になってしまいます。
そうならないようにするためにも、『良かれと思って』行動する前には、以下のことを確認するようにしましょう。
一言声をかける
良かれと思って…と行動する前に確認するべきことには、一言声をかけることが挙げられます。
あなたが良かれと思って行動しても、相手がどう思うかは分かりません。
独りよがりになると相手に迷惑をかけるだけですから、行動する前に一言声をかけられるといいですね。
自分軸で考えない
良かれと思って…と行動する前に確認するべきことには、自分軸で考えないことが挙げられます。
何度も言いますが、何をされたら嬉しいのか、喜ぶのかは人それぞれ違います。
よく『自分がされて嬉しいことを相手にもする』と言われていますが、自分が嬉しいことが相手も嬉しいとは限りません。
良かれと思って行動する前に、自分軸で考えるのをやめましょう。
相手が求めていることは何か
良かれと思って…と行動する前に確認するべきことには、相手が求めていることは何かを見極めることが挙げられます。
相手が求めていることは、本当にあなたがやろうとしていることですか?
相手が何を求めているのかは、その人本人にしか分かりません。
勝手に解釈せず、相手にきちんと確認するようにしましょう。
先入観を捨てる
良かれと思って…と行動する前に確認するべきことには、先入観を捨てることが挙げられます。
良かれと思ってすぐに行動してしまう人は、『相手はこうすれば喜ぶはずだ』『これをされたら助かるだろう』という先入観を持っています。
しかしこれは、あくまでもあなた自身の考えであり、周りの人もそうとは限りません。
『自分とは違う考えもある』ことを知り、先入観で判断しないようにしてください。
自分のためになってないか
良かれと思って…と行動する前に確認するべきことには、自分のためになってないかが挙げられます。
良かれと思ってあなたがしたことは、本当に『相手のため』を思ってしたことですか?
自分のためになっていませんか?
自分のためなど、下心は必ず相手にバレてしまいます。
自分のためになっていないか、再度確認してみてくださいね。
良かれと思って行動する人は自己満足になっている
良かれと思って行動する人の心理や、良かれと思って行動する人への対処法などについて、紹介しました。
良かれと思って行動する人は、残念ですが本当の意味では相手のことを考えていません。
全て自己満足になっている、ということを改めて知りましょう。
いくら自分自身が相手のためだと思っていても、相手が迷惑だと受け取ってしまえば意味がありません。
そうならないためにも、相手とのコミュニケーションをしっかり取るようにし、自己満足にならないように気をつけていけるといいですね。