いつもイライラしている上司、仕事の愚痴しか言わない同僚、不満ばかりで仕事が進まない部下。
あなたの周りにも、こういった自分の感情をストレートにぶつけてくる人がたくさんいるのではないでしょうか。
自分に正直に生きることは大切ですが、感情的になることで損をすることが世の中にはたくさんあるものです。
今回は感情的な人の特徴や感情的になってしまう原因、感情的な人の対処法、そして感情的にならない方法をご紹介します。
目次
感情的な人の特徴
誰だって気分が落ち込むことや、嫌なことがあってイライラすることがあるでしょう。
大抵はその気持ちをグッとこらえて、他人と接するものです。
しかし感情的な人はその我慢がききません。
感情的な人にはいったいどのような特徴があるのでしょうか。
感情のコントロールが苦手
感情的な人の多くは冷静でいなければいけないと頭で理解していても、どうしても自分の気持ちが表情や態度に出てしまいます。
感情が1度でも態度に出てしまうと、後戻りはできません。
徐々に怒りや悲しみがエスカレートし、自分では感情のコントロールが出来なくなってしまうのです。
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自己中心的でわがまま
自己中心的な考えをする人は感情的になりやすく、何でも自分の思い通りにならないと怒りや不満を爆発させます。
理性よりも感情を優先しており、相手の気持ちを理解しようという気は全くありません。
感情を爆発させれば自分のわがままも通りやすい、そう思っているのかもしれません。
気が短い
気が短い人はとにかくすぐにイライラしてしまうので、感情的になりやすいと言えるでしょう。
とにかくスピード重視、効率重視で行動しているので、少しでも自分のペースに合わないと感じた途端に不機嫌になってしまいます。
周りはいつ機嫌が悪くなるのかとビクビクし、場の雰囲気も悪くなりがちです。
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頭の中で話を整理できない
言いたいことがあるのに頭の中で上手く整理できない時、ついつい感情的になってしまう人がいます。
特に女性は理論的に物事を説明することが苦手と言われており、恋人同士の喧嘩では女性が感情的になりやすい傾向にあります。
最後には感情の勢いにまかせて泣く、怒りを爆発させるなどの強硬手段で相手を困らせてしまうことも。
喜怒哀楽が激しい
感情的な人と聞くとイライラして怒りっぽい人と思われがちですが、喜怒哀楽全てが表に出やすい人も存在します。
ちょっとしたことで感動したり、他人に共感しすぎて涙もろくなったりと、とにかく自分の感じた通りの気持ちを素直に表現しています。
表裏がなくてウソをつけない、人間味にあふれた性格とも言えるでしょう。
関連記事はこちら▽ 喜怒哀楽が激しい人の特徴|喜怒哀楽が激しい人が苦手な時の対処法とは
感情的な人になった理由
素直に自分の気持ちを表現することは大切ですが、あまりに程度が激しすぎると周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
ただ感情をぶつけるだけでは問題は解決しませんし、コミュニケーションが破綻してしまう原因にもなりかねません。
良いことがないと分かっていても感情的になってしまう人には、どういった理由があるのでしょう。
自分に自信がない
自分に自信が持てない人は、弱い自分を守る手段として感情的に振る舞う傾向があります。
誰かに少しでも自分のことを否定されると「バカにされている」と感じ、怒りのパワーで相手を圧倒しようとするのです。
自信のなさが相手にバレないよう虚勢をはっている、と言ってもいいでしょう。
自分の気持ちを分かってほしい
自分の気持ちを相手に分かってほしいという気持ちが強すぎる場合、つい感情的になってしまうことがあります。
上手く気持ちが相手に伝わっていないと「どうして分かってくれないんだ!」とイライラして、不満をぶつけることもあるでしょう。
自分の想いを押し付けがちで、お互いに理解し合うという気が全くありません。
身体や心に余裕がない
身体や心に余裕がない人は自分のことで手一杯になり、他人に優しくする余裕がありません。
そのため些細なことで感情を爆発させてしまうことも多いでしょう。
誰かに相談できればいいのでしょうが、感情的な人はプライドが高く自分の弱さを人に見せたがりません。
結局、自分で自分を追いこんでしまいます。
自分の思い通りに物事を進めたい
自分が考えた計画通りに物事を進めたいと考える人は、予想外の出来事に遭遇するとパニックを起こし感情的になりがちです。
アクシデントにめっぽう弱く、臨機応変な対応が苦手なのです。
そのため予定が少しでも狂えばイライラして、周りにきつく当たることもあるでしょう。
心に不安を抱えている
心に不安を抱えている人は些細なことで動揺し、冷静さを失ってしまいがちです。
冷静になって考えれば問題がないことでも大げさにとらえてしまい、不安な気持ちを誰かに分かってほしくて感情的に訴えることもあります。
とはいえ感情的な言動は相手に真意が伝わりにくく、ただ騒いでいるだけと勘違いされてしまう恐れもあるでしょう。
感情的な人が嫌いでうざい理由
感情的な人は自分の気持ちを爆発させることでスッキリしますし、満足しているかもしれません。
ところが周りの人からは迷惑、うざい、出来れば関わりたくない、と思われている可能性もあります。
今回は、感情的な人が嫌いでうざい理由をご紹介します。
一緒にいると疲れる
感情的な人はいつ、どんな時に感情を爆発させるのか、誰にも分かりません。
そのため周囲は感情的な人の機嫌を取ろうとしたり、感情を逆なでしないよう気を遣ったりと、なにかと気苦労が絶えず疲れ果ててしまうのです。
どんなことが相手の逆鱗に触れるか分からないため、一緒にいても楽しくないと思われているかもしれません。
関連記事はこちら▽ 気苦労が絶えない人の特徴|気苦労をかけてくる人への対処法とは
場の雰囲気が悪くなる
感情的な人の発言はどちらかというとネガティブなものが多く、一緒にいると場の雰囲気が暗くなってしまうことが多々あります。
一度感情をあらわにするとピリピリした雰囲気が広がり、緊迫した状況に陥ることも。
顔色をうかがって接しなければならず、今までの楽しかった雰囲気が台無しになってしまうこともあるでしょう。
感情に振り回される
感情的な人の多くは気分屋で、自分の機嫌によって周囲への対応が大きく変わります。
周りの人は彼らの感情に振り回され、特に職場では感情的な人が1人いるだけで仕事に支障が出ることもあるかもしれません。
感情の波が激しい人がいると、周りからは怖い人と思われて距離を取られてしまうかもしれません。
話が前に進まない
理論的に話し合えばすぐ終わるような話し合いも、感情論が混ざると全く話が進まないことがあります。
非効率的なうえ、結論が出ないで終わるという最悪の事態も考えられます。
感情的な人は自分の考えを感情にまかせて発言するだけで、堂々巡り。
時間の無駄で、周りは迷惑がっているでしょう。
後先考えず感情で行動する
感情的な人の行動は気分に左右されるため、思いつきで大胆な行動に出ることがあります。
もちろん計画も何もない見切り発車ですから、周囲はビックリ。
振り回された挙句にしりぬぐいをさせられることもあり、多くの人が心底うざいと感じているかもしれません。
関連記事はこちら▽ 思いつきで行動する人の特徴や性格|思いつきで行動しないためにやるべきこととは
感情的な人がめんどくさい時の対応
感情的な人と接する時は気を遣いますし、出来るだけ波風立てないようにしたいと誰もが考えることでしょう。
感情のスイッチがどこにあるのかも分かりませんから、対応も慎重に行わなければいけません。
感情的な人がめんどくさい時は、具体的にどういった対応をすればいいのでしょうか。
軽く受け流す
感情的な人の話を真剣に受け止め反論しても、彼らは人の意見に耳を貸さないので疲れるだけです。
例え思う所があったとしても、軽く受け流すことも必要になってくるでしょう。
感情を全て吐き出してしまえば、スッキリして情緒が安定してくる可能性もあります。
褒めることで自尊心を満たしてあげる
自分になかなか自信を持てない人は感情的になりやすく、不安を隠すためにわざと感情をぶつけてくるケースが見受けられます。
そんな時は相手の機嫌をとり気分を良くしてあげることで、感情を落ち着かせてあげましょう。
あまりにもわざとらしい褒め方は逆効果になるので、過剰にならない程度にとどめて下さい。
自分自身が冷静でいる
感情的な人に怒りをぶつけられると、こちらも頭に血が上りイライラして言い返してしまうことがあります。
そんな時こそ、自分自身が冷静さを失わないことが必要です。
言い返したいところをグッとこらえて、聞き役に回るよう意識してみて下さい。
1人で対応しようとしない
1対1で感情的な人の対応をしようとすれば、自分1人で負の感情を受け止めなければいけません。
相手の興奮も収まらず、こちらの話もまともに聞いてもらえない可能性も出てきます。
なるべくなら複数人で対応する方が精神的なダメージも少なくすみますし、感情的な人の話をじっくり聞いてあげる余裕が生まれるでしょう。
距離をおく
あまりにも攻撃的に感情を爆発させる人がいれば、そっと距離をおくことも時には大切です。
自分自身を守るためにも、無理をして感情的な人の相手をする必要はありません。
ほどよい距離感で付き合った方が、感情的な人の話を冷静に聞いてあげられるかもしれません。
関連記事はこちら▽ 距離感が近い人の特徴|距離感が近い人が苦手な時の対処法とは
感情的にならない人の特徴
些細なことで感情的になってしまう人とは対照的に、どんなことが起きても感情を表に出さないタイプの人が存在します。
心の中ではイライラしているのかもしれませんが、表情には一切出しません。
感情的にならない人にはどういった特徴があるのでしょうか。
感情のコントロールが上手い
感情に流されず自己コントロールに長けている人は、感情的になることが滅多にありません。
物事を論理的に考えているため、自分の気持ちに左右されることなく意思決定ができます。
周りからはクールな印象を持たれ、異性からもモテる人が多いことも特徴です。
多様性を認めている
世の中には多くの価値観が存在し、正解は1つではありません。
周りが自分と違った意見を持っていることは当たり前、そう考えることが出来る人は、他人と意見が食い違ったとしても感情的にならずにすむでしょう。
白か黒か、敵か味方か、だけで物事を捉えるのではなく、多様性を認める事で心に余裕が生まれるのです。
完璧を目指さない
何でも完璧にこなさなければいけない、そう考えると疲れてしまい感情が爆発しやすくなります。
多少大雑把でも気にしないという人の方が感情が落ち着いており、イライラする頻度も少ないでしょう。
神経質になりすぎず、自分がやれる範囲でベストを尽くすことが重要です。
ストレスをためない
ストレスはイライラの大敵です。
感情的にならない人の多くはストレスと上手に付き合っており、自分の心に余裕を持てるよう工夫しています。
ストレスを感じてもそのまま放置してしまえば、心もそして体もどんどん疲弊していきます。
自分の心が健康でなければ、他人に優しく接することはなかなか出来ません。
相談できる相手がいる
信頼できる友人や家族と日頃からコミュニケーションを図っている人は、メンタルが安定しており感情的になることもほぼありません。
1人じゃないという安心感と、自分は認められているという自己肯定感があれば、些細なことで感情が揺れ動くこともないでしょう。
感情的にならない方法
感情的になって周りに当たり散らした後に後悔する、そんな経験をしたことがある人もいるでしょう。
感情的な人はどちらかというと損をしたり、他人から面倒な人だと思われることの方が多いはずです。
今回は感情的にならない方法をご紹介します。
興奮しそうになったら深呼吸をする
感情が高ぶりそうになったら、勢いにまかせて発言するのではなく、いったん深呼吸をしてみましょう。
想いつくままにしゃべるのではなく、頭の中で話を整理してから言葉にするよう意識をすれば、自然とクールダウンして落ち着きを取り戻せます。
冷静に考えればそんなに怒るようなことでもなかったな、というシーンはよくあるものです。
自分を客観的に観察する
自分は感情的になりやすいと感じる人は、客観的に自分やその場を観察する癖をつけてみましょう。
自分はなぜ感情的になったのか、そのせいで周りの皆はどんな気持ちになっているか、冷静に観察すると高ぶっていた感情がだんだんと落ち着いてきます。
何度も繰り返すうちに物事を客観的に考えることができるようになり、感情に振り回されずにすむでしょう。
ゆっくり丁寧な言葉遣いを意識する
感情的は人の多くは口調が荒く、まくし立てるような早口になる傾向があります。
ぜひ日頃から頭の中で言葉を選びながら、ゆっくり丁寧な言葉遣いを意識してみて下さい。
頭の中で言いたいことを整理できますし、感情を落ち着かせる効果も期待できます。
ストレスを発散する
ストレスをためると心は消耗し、ほんの些細なことでもイライラの原因になってしまいます。
自分に合ったストレス発散方法を見つけることで心身ともに健康でいられますし、心に余裕が生まれて感情が落ち着くものです。
こまめに息抜きをして、時には自分を存分に甘やかしてあげましょう。
自分に自信をつける
自分に自信がないと、その自信のなさが周りにバレないよう無意識に感情的になってしまうこともあります。
苦手を克服したり仕事で成果をあげたりして自分に自信がつけば、弱さを隠す必要はなくなります。
気持ちにも余裕ができるので、自然と周りに優しくできるようになるはずです。
感情的な人は魅力もあるが冷静さも大切
情熱的に、自分の感情のままに生きている人はある意味魅力的です。
とはいえいつでもどこでも感情に任せて生きていればいいかと言えば、決してそうではありません。
人と人が信頼関係を結ぶ上で大切なことは、相手への共感です。
自分の主義主張だけを押し付けていては相手から信頼されず、人はむしろ離れていくでしょう。
感情に流されず、相手の話にもしっかりと耳を傾け、お互いを理解し合うことが大切です。