「石橋を叩いて渡る」という言葉もありますが、何事もよく考え慎重に行動するタイプの人がいます。あなたの周りにも考えてから行動する人と言われ、思い当たる人がいるのではないでしょうか。
しかし今回は考え過ぎてしまう人にスポットを当ててみたいと思います。何かを自分で決めなくてはいけないタイミングや、ミスしたタイミングで必要以上に考え込んでしまう人です。考えすぎる人の特徴や性格、改善法などを紹介したいと思います。
目次
考えすぎる人の特徴
考えすぎる人と感じさせるのには、そう思わせる特徴的な行動や思考が周りに見えるためといえます。周りの人に考えすぎる人であると感じさせるのは、どのような特徴からなのでしょうか。
ここで特徴を紹介しますので、考えすぎと感じる人に当てはまるか見てみましょう。
後悔し続ける
失敗しない人間などいません。誰でも上手くいかない時があり、その失敗に対し後悔したり学んだり、失敗をバネに努力を重ねます。しかし考えすぎてしまう人は、失敗したことをいつまでも自分の中で消化することができず、後悔し続けてしまいます。
失敗は成功の基と考えを変換することは難しいようです。
完璧主義
何事もやってみないと結果はわかりません。しかし考えすぎてしまう人は、自分の頭の中に理想とする結果が出来上がっています。「こうあるべき」「こうなってほしい」という理想があらかじめあるため、理想と現実がかけ離れていることに戸惑い、考え込んでしまうのです。
想像力豊か
考えすぎてしまう人は、普通の人の何倍も深いところまで想像を膨らませることができます。「もしかしたら○○かもしれない」と考え出したら止まらなくなり、結果人より考えすぎてしまうのです。
ミスを見落とせない
周りをよく見て確認ができ、どんなに小さなミスも見落とせないため、常に改善法や解決策などを考えています。ミスを頭がいい人や仕事ができる人に見られる特徴です。
一見何の問題もなさそうですが、あれこれ考えすぎることで気にする必要のないところまで考えてしまいます。
周りの目が気になる
周りの人に自分はどう思われているのかが気になる人は、考えすぎてしまう傾向にあります。自分の考えや意見・行動に対し、他人が批判的な意見を持たれるのではないかと考え込むのです。
考えすぎる性格
考えさせる人になっている要因は、今までの経験から来るものでもありますが、それだけでなく性格も関わってくると言えます。ここで紹介する性格の人は、考えすぎる人になってしまう可能性があるので、気を付けましょう。
極端
考えすぎる人には極端な性格の人が多くいます。完璧にできるのが良いことで、できない事は悪いことと、白黒はっきりさせないと気が済まないのです。
ここまで出来れば良いと中途半端に感じるtことはやりたくないので、完璧にするにはどうしたらよいのかと考え過ぎてしまうのです。
臆病
何をするのにも、「それを選択して大丈夫か」という考えが第一に思い浮ぶ臆病な性格です。丁寧・慎重といった良い意味で捉えることもできますが、見る人によってはやる前から考えすぎであると思われるでしょう。
過去に失敗して嫌な思いをしている経験から、臆病な性格になっている可能性もあります。
マイペース
せっかちな人や毎日忙しくしている人は、考えることに時間を割くことは出来ません。考えすぎてしまう人はマイペースであり、考えるという時間が長くても苦ではない人です。
外食する際のメニュー選びに必要以上に時間がかかったり、買い物に時間がかかる人はマイペースで、時間の流れの捉え方が人よりゆっくりと言えるのではないでしょうか。
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カッコつける
自分は周りからどう見られているのだろう、よく見られたいといった考えが強いあまり、周りの人の目を気にしながら生活します。もともと性格的にカッコつける傾向にあるのでしょう。
自信がない
自信がないことに挑戦するとき、人は不安な気持ちから考えすぎてしまう傾向にあります。多くの人は自信がないことを考えるとき、ネガティブな想像をしてしまい考えるのをやめることができなくなります。
考えすぎる人の長所と短所
考えすぎることが一概に悪いとも言えません。長所と短所は紙一重で、その時の状況や環境によって、長所にも短所にもなりえます。
では考えすぎることは、どのような長所の面を持ち、逆にどのような短所の面を持ち合わせるのでしょう。
長所
同じ失敗はしない
何も考えずに行動すると、同じ失敗を繰り返すことに繋がり、それは会社にとっても自分自身にとっても不利益なことです。考えすぎる人は失敗したことは後悔し何が悪かったか自分で考えるため、失敗した内容や失敗した原因を忘れることはありません。
同じ状況に立った時には、以前の経験を活かし進めることができるため、同じ失敗することはありません。
考えなく行動することはない
考えすぎてしまう人は、すぐに行動に移すのではなくしっかり考えてから行動します。思い付きで行動すれば失敗が多くなりますが、それを抑え計画的な対応ができるので安心感があると言えるでしょう。これは会社内や人としての信頼性にも繋がります。
新しい考えを提案できる
人よりよく考え様々な想像をすることができるので、その分新しい考えを提案することができます。会社では人と違った視点や観点からの意見が、発展に繋がるため一目置かれる存在に慣れる可能性があります。
短所
時間がかかる
考える時間が長いということは、人より始めるタイミングも終わるタイミングも遅いということです。どんなに小さな選択であっても時間がかかるため、早め早めに行動しないと遅れを取ってしまうことになります。
またこの遅れにより人に迷惑をかけることにも繋がるため、注意が必要です。
体調を崩しやすい
考えすぎる人は、人より余計に物事を考えるため、疲れを感じやすくなったりストレスをためやすくなり、不眠といった不調が表れやすくなると言えます。考えすぎることでの不調を抱えたまま仕事や勉学に励むのは辛いことでしょう。
積極性がなくなる
行動に移すにはある程度自信が必要です。自信が無い状態で何かするのは誰でも怖いと感じるからです。
失敗したことを長期間引きずり過ぎてしまうことで、自信を無くし積極的に行動しづらい状況に陥ってしまいます。
考えすぎる人がめんどくさい理由
あなたは考える人に対しどのような印象を持ちますか。中には考えすぎる人に対し、めんどくさいと感じている人もいます。
では考えすぎる人に対しめんどくさいと感じるのはなぜでしょう。めんどくさいと感じる理由を紹介します。
待たされる
考えすぎる人と行動を共にして一番感じるのが、待たされるということではないでしょうか。誰でも人を待たせてしまった経験はあるでしょう。しかし、考えすぎる人と一緒だと仕事でもメニュー決めでも、何においても待ち時間が出てきます。
行動が遅いのなら、人より早めに始めてほしいというのが本音でしょう。
関連記事はこちら▽ 行動が遅い人の特徴や原因|行動が遅い人にイライラする時の対処法とは
人に合わせる
周りの目を気にするあまり、人の意見に合わせるという行動がよく見られます。自分の意思での言動を求められるときに、それをやればめんどうな人だと思われてしまいます。
考えるのに時間がかかったとしても、自分の意見が言えるようにしておいた方が良いです。
気を使う
自分が発した言葉を必要以上に重く受け止め考えられてしまうため、相手に気を使い言葉を選ばなくてはいけません。相手を思いやるということはもちろんやらなくてはいけませんが、気を使い過ぎる必要があるとなれば、関わるのがめんどくさいと思われてしまうでしょう。
ネガティブ
考えすぎる人がめんどくさいと言われてしまう理由の中には、ネガティブな考えが嫌だという意見があります。何をするのもネガティブな意見から入る人に好印象を受ける人などいません。
ネガティブな考えは人に伝染しやすく、自身の気分も暗くなってしまいます。どうせネガティブに捉えられるなら、関わる機会を減らしたいと考えるのではないでしょうか。
やる気がない
自信のなさから積極的に取り組む姿勢が見られないことがあり、何かを任せようとしても成果に繋がらないこともしばしばです。「こうしてみれば」と助言しようものなら考え込んでしまうため、やる気がないなら任せるだけ無駄と感じます。
考え込む癖を直すには
考えすぎてしまう人は好きで深く長時間考えているわけではありません。考えることを続けた結果、考えることが癖になってしまっていると言えます。
ここではそんな人が、考え込む癖を直すための方法について紹介します。
自覚する
考えすぎるのをやめたいのであれば、まずは自分が考えすぎる傾向にあることを自覚する必要があります。自分がどんな時に考えすぎてしまっているのか、どのくらいの期間考えてしまっているのかを把握していなければ改善しようがありません。
考えすぎる時間を制限する
考えすぎてしまう人は、どこまでも考えてしまい気が付いたら長時間・長期間考え込んでいたということもあります。あらかじめ考える時間を決めておくことで、考えすぎを改善することに繋がります。
結論が出なくてもいったん考えることをやめてみましょう。
悩みを書き出す
頭で考えるとついつい考えすぎてしまい、元の悩みが何だったのか見失うことがあります。元の悩みを解決しない限り根本的な解決にはなりません。解決すべき悩みを書きだし、そこだけを考えることで、時間は短縮することができます。
完璧でなくても良しとする
完璧を求めたい気持ちは分かりますが、全てにおいて完璧には出来ません。完璧な行動をする為に考えるのでは永遠と考え続けなくてはいけなくなり、考えすぎて行動できないとなりかねませんので、自分の中の許容範囲を見極められるようにしましょう。
答えは1つに絞らず、選択肢を作るのも良いです。
決断は状態の良いときに
ネガティブな精神状態で考えたり選択すると、ネガティブな答えにしかたどり着けません。考え事や決断が必要な時は、なるべく自分の精神状態がポジティブな時を選び行いましょう。
考えすぎるストレスの解消法
考えることが好きで自ら長時間考えている人もいますが、考えすぎている人のほとんどが違うと言えます。考えることは想像以上に疲れストレスが溜まることです。
ここでは考えすぎる人はストレスを解消できる方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
運動する
考えすぎると頭も体も固まりストレスをためやすくなります。運動することでリフレッシュすることができると共に、たくさんの酸素を取り込むことができるので、リラックス効果が期待でき良いストレス解消となると言えます。
また運動して体を疲れさせることで、しっかり睡眠を取れるようになるかもしれません。
誰かに話す
人に話を聞いてもらうとスッキリした気分になりませんか?考えすぎてしまう人は特にストレスを抱え込んでしまいます。
身近な人に思い切り話を聞いてもらう事が、簡単な解消法と言えます。
趣味に没頭する
これをやっているときだけは落ち着くという趣味は誰でも1つはあるのではないでしょうか。自分の好きなことに集中しているときは、嫌なことも忘れることができます。
考えることを一度やめ、自分の趣味に没頭すれば気持ちが落ち着き、ネガティブな方向に進むのも止められるかもしれません。
考えすぎる人にかける言葉
考えすぎて悩む姿を見て、何か声をかけ励ましたいと考える人は多いですが、実際に声をかけるときどんな言葉をかけるべきか分からなくなります。間違った声掛けは更に考えさせてしまう可能性もあり、怖さを感じます。
否定的な言葉かけは逆効果であると言うことは分かりますが、何を言ってよいのでしょう。ここでは考えすぎな人にかける言葉について紹介します。
話聞くよ
考えすぎて自分の意見が分からなくなっている人は多いです。自分からそれを話すことができれば良いのですが、いっぱいいっぱいになっている人は周りが見えなくなっていることもあり、自分から聞いてほしいと言えません。
そんな時「話聞くよ」と言われると、きっかけとなり話がしやすくなると言えます。
悩んでいるのは○○?
考えすぎて自分が何で悩み考え始めたのかを見失いがちです。そんな時優しく悩んでいることや問題点を言ってもらえると、スタート地点に戻ってくることができます。
おおもとの解決ができることで、少し落ち着きを取り戻せるのではないでしょうか。
間違ってない
考えすぎてしまう人は、自信がなく不安な気持ちになっていることがあります。「あなたの考えは間違っていない」と肯定してもらえることで、自分の考えが間違っていないと安心することができます。
応援してる
考えすぎる人は、ネガティブな思考になるため、孤独に感じることがあります。そのため「応援してる」という声掛けは、自分に味方がいることを把握することができるため、言われて嬉しい言葉と言えます。
支えになってくれる人がいるのは大切なことです。
考え込む人に向いている仕事
考え込む人にとって仕事は一番考え悩む原因ができやすい場所と言えます。そのためストレスを少なく仕事をするには、考え込む人に向いた職業に就く必要があると言えます。
ここでは考え込んでしまう人に向いた仕事を紹介します。どんな仕事が向いているか参考にしてみてください。
プログラマー
プログラマーは専門知識が必要な職業なので、仕事をするには多くのことを学ぶ必要があり難しく感じますが、そこを乗り越えれば自宅で仕事することもできます。基本的にはパソコンに向かっての仕事になるので、必要以上に人目を気にする必要もありません。
清掃業
清掃業はいかに効率よく動き指定された場所を綺麗にするかが求められ、自分の仕事に没頭しやすい職業と言えるでしょう。大きな場所では複数人で清掃に携わる可能性はありますが、現地に行っていざ業務する時はほぼ個人での作業です。
大きなミスに繋がる業務内容とも言えないので、失敗して考えすぎてしまうこともないのではないでしょうか。
動物に関わる仕事
考えすぎてしまう人の中には、人との関りよりも動物や自然との関りの方が気が楽と感じる人は多いのではないでしょうか。動物や自然は癒し効果もあるので、落ち着いて仕事をすることができます。
もちろん命がかかわることなので、考える必要が無いというわけではありません。しかし変なプレッシャーを受けることは無いと言えます。
カウンセラー
悩み苦しむ辛さを分かっているので、相談者さんの気持ちを汲み取りやすいと言えます。自分の考えすぎていたエピソードを伝えることで、相手の心を開くことができますし、相談しやすい雰囲気を作り出すことができます。
また自分が考えすぎてしまった時の対処法は信憑性が高く、相談者さんも受け入れやすいのではないでしょうか。
デザイナー
決められたことをこなすのではなく、自分の感性で仕事をすることができるので、ミスも起こりづらく考えすぎる状況も起こりづらいのではないでしょうか。自宅での仕事も可能で、ゆっくり自分のペースを保つことができます。
考えすぎる人は時に人を不快にする
考えすぎる人は、環境と状況によって真面目な人とも面倒な人とも捉えられます。考えることに時間がかかり過ぎて人を待たせることも多く、また待たせていることに気が付かないこともあるため、イライラさせることもあるでしょう。
考えすぎることは、自分自身にとってもストレスの原因となります。考えすぎることを解消する方法はあるので、少しずつ考える時間を少なくすると良いでしょう。