あなたの周りに、何を言っても揚げ足ばかり取ってくるという人はいませんか?
話の本筋とは関係ないところを指摘してマウントを取ってきたり、馬鹿にしてきたりすることも多いので、イライラしてしまうかもしれません。
今回は、揚げ足を取りがちな人の特徴や心理、その対処法について詳しく解説しました。
また、揚げ足を取り続ける人の末路などについてもまとめているので、参考にしてください。
目次
「揚げ足を取る」の意味とは?
その昔、揚げ足を取るという言葉は、馬の動きを制するために前足を持ち上げることを意味していたと言われています。
その後、柔道や相撲の取り組み中に相手が技をかけようと上げた足を取って倒すことを表す言葉に転じたという経緯があるようです。
現在では、ワードチョイスや言い間違いなど、話の本筋とは関係のないものに対して注目し、相手を執拗に責めたり馬鹿にしたりするという意味で広く使われています。
揚げ足取りな人の心理
揚げ足取りな人は、自分に自信がなく、それを克服しようとしている場合があります。
また、人より上の立場にありたいという気持ちが強い場合や、ストレス発散のために揚げ足を取って相手を攻撃しているということも考えられるでしょう。
揚げ足を取る人の心理について詳しく解説しました。
揚げ足を取る上司の心理
自信のなさを隠している
揚げ足を取る上司は、自分に対する自信のなさを隠すために、そのような行動を取っているのかもしれません。
例えば、その上司よりも優秀だと感じられる部下がいると、無意識に上司としての威厳を守ろうとしてしまいます。
その時上司は、正攻法では勝てないと思ってしまうので、揚げ足を取るという方法を選んでしまうのです。
部下を見下している
自分に自信がないタイプとは反対に、自信がありすぎる場合も相手の揚げ足を取ってしまいます。
特に、自分の仕事ぶりは過大評価して周りは見下してしまっている上司の場合、部下を馬鹿にしてやろうという気持ちで揚げ足を取っている可能性が高いです。
あるいは、自分より弱い立場の人間を見下すことで優越感に浸り、自信を保っているのかもしれません。
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関心を引こうとしている
揚げ足を取る上司は、周りから関心を寄せてもらいたいがためにそのような行動をしている可能性もあります。
普段の職場で部下や同僚にあまり相手にしてもらえず、寂しさを感じているのかもしれません。
また、相手のことを好意的に思っているが故、あえて相手を困らせようとする癖があるとも考えられるでしょう。
ストレスを発散させようとしている
自分の抱えるストレスを発散させるために、揚げ足を取る上司もいるでしょう。
一般的に、上司など人の上に立つポジションにいれば、責任も増え仕事内容も複雑になりがちです。特に、重要な役職を担っている人ほど、ストレスを受けやすい環境におかれていると言えます。
そのため職場以外でストレスを発散できるような機会がなければ、立場の弱い部下などに攻撃的になってしまうのかもしれません。こうした揚げ足取りはハラスメントとも言われかねないでしょう。
細かい間違いをそのままにできない
完璧主義的な傾向がある上司が、思わず相手の揚げ足を取ってしまうこともあるでしょう。
会話の内容とは関係のない細かな間違いであってもスルーすることが出来ず、つい指摘してしまうのかもしれません。
性格上のものだとしても、毎回重箱の隅をつつくような言い草になってしまうので、倦厭されてしまうこともあるようです。
揚げ足を取る部下の心理
周りに負けたくない
周囲の同僚たちに仕事で負けたくないという気持ちが強すぎる故に、揚げ足を取ってしまう人もいるでしょう。
常に人より上でありたいと考えてしまい、周りを蹴落とす機会を伺っているのかもしれません。そのため誰かが言い間違いをしただけで、ここぞとばかりに避難してしまうのだと言えます。
弁が立つことをアピールしたい
自分は周りが叶わないほど弁が立つということをアピールしたい人も、相手の揚げ足を取りがちになります。
揚げ足を取られることで、相手は言い合う気力を無くしたり、話が通じないやつだと諦められてしまうこともあります。
そうした態度を見て、相手を言い負かしたと勘違いしてしまっているのかもしれません。
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上司のことを見下している
部下が上司の揚げ足を頻繁に取っているようであれば、その部下は相手を見下しているのかもしれません。
特に、部下である自分よりも上司の方が業務でミスをしやすかったり、社内での評価が低かったりする場合は、その傾向があるのではないでしょうか。
上司を敬う気持ちは見られず、揚げ足を取りからかって楽しんでいるだけだと言えます。
ストレスを抱えている
ストレスを多く抱える部下は、周りの揚げ足を取ってしまうこともあります。
部下にもまた、部下としてのストレスを受けることがあり、それらに上手く対処できていない人も多いでしょう。
その結果、相手の揚げ足を取ってストレスを発散しているのかもしれません。
職場で劣等感を抱いている
揚げ足を取りがちな部下の中には、日頃から職場で劣等感を感じてしまっている人もいるでしょう。
他人からの評価をつい気にしてしまったり、他人との差に敏感になってしまったりするタイプは、自分を過小評価して劣等感を抱いてしまいがちです。
その結果、周りの揚げ足を取ることで、自分も優位に立てるということを実感しようとしているのかもしれません。
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【男女別】揚げ足を取る人の特徴
揚げ足を取る人には、コミュニケーションを取ることが苦手、プライドが高い、さらには相手を見下しているなど、様々な特徴が見られるようです。
ここからは、揚げ足を取る人の特徴について男女別で詳しく紹介していきます。
揚げ足を取る男性の特徴
男としてのメンツを保とうとする
最低限、男としてのメンツは守りたいと考えがちな男性は、相手の揚げ足を取ってしまうようです。
特に、恋人との間で言い負かされそうになった時、彼氏としての格好が付かなくなるのを恐れて揚げ足を取ってしまう傾向にあります。
相手に勝つためであればどんなに些細なことにでも付け込もうとしてしまうでしょう。
コミュニケーションの取り方がわからない
人の揚げ足を取りがちな男性は、上手なコミュニケーションの取り方自体がわからない場合もあるでしょう。
揚げ足を取るような言動をすれば、相手からの関心を引くことはできます。それ以外の方法では人との会話上手く馴染めないため、結果的に揚げ足を取ることをやめられないのかもしれません。
素直になれない
揚げ足を取る男性の中には、素直になれないという人も多いでしょう。自分の間違いを認めたり、素直に謝ったりすることが苦手かもしれません。
心に余裕がなく、自分に自信がなくなることを恐れているとも考えられます。代わりに相手の揚げ足を取って責め立てることで、自分への批判から目を逸らしたいのでしょう。
揚げ足を取る女性の特徴
プライドが高い
揚げ足を取る女性は、プライドが高い傾向にあるでしょう。何事においても負けん気が強く、周りと自分は違うと思いたい気持ちがあるのかもしれません。
その結果、揚げ足を取ることで相手を見下し優越感に浸っています。本当の自分に対する自信のなさの表れとも言えるかもしれません。
常に主導権を握りたい
人との関係において、自分が主導権を握っておきたいと考える女性も、周りの揚げ足を取りがちです。
パートナーとの会話でも、自分が常に上の立場にいなければ気が済まず、彼女の方が主導権を握る関係を好む傾向にあるかもしれません。
特に、劣勢な立場に追い込まれてしまうと、そうした気持ちが強くなるでしょう。
他人を尊敬していない
揚げ足を取る女性には、他人をあまり尊敬していないという特徴もあります。
自分以外の人間はあまり信じていなかったり、心のどこかで見下している気持ちが、揚げ足を取るという行動に表れているのかもしれません。
職場の人に対しては特に、自分の方が優れていると思う気持ちが強くなるでしょう。
揚げ足をとる人への対処法
他人の揚げ足を取る人に対して言い返したり無視したりすることは、相手の行動をエスカレートさせてしまいます。
そのため、相手のいうことを一度受け止めたり、揚げ足を取られないよう言葉尻に注意したりすることの方が効果的でしょう。
揚げ足を取る人への対処法について解説しました。
言い返さない
揚げ足を取る人の言葉にイライラしても、決して言い返さないようにしましょう。
もし相手があなたをからかったり、マウントを取ったりするために揚げ足を取ったのであれば、それに反応して言い返すのは相手の思うツボです。
さらにエスカレートしてしまう可能性があるので、不快に感じても一度堪えましょう。
聞き流さない
揚げ足を取る人の相手をしたくないからといって、相手の発言を無視するのもあまりおすすめ出来ません。
特に、相手があなたの関心を引こうとしている場合、その目的が達成できるまで何度も揚げ足を取ってくる可能性があります。
たとえ面倒でも何かしらのレスポンスを返すと、相手も満足してやめてくれるでしょう。
ひとまず意見を受け取る
揚げ足を取られて嫌な気持ちになっても、まずはその意見を一度受け取ることでその場を乗り切れるかもしれません。
揚げ足を取る人の中には、あなたを困らそうという気持ちはなく、純粋に間違いを指摘している人もいます。
そうした人に対しては、反抗的な態度を取るよりもむしろ感謝を伝えて受け止める方が穏便に済ませられるでしょう。
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無理に関わらない
無理に相手と関わらないようにすることも、ひとつの方法です。
揚げ足取りをすることでしか自己肯定感を高められないような人と日常的に接し続けることは、あなたのストレスを増大させ続けます。
他人の欲求を満たすためにあなた側が搾取されていると感じたら、関わり続けようとせず、距離をおくことも有効でしょう。
言葉尻に気をつける
揚げ足を取られないために、自分が発言する時には言葉尻や言い間違いに気をつけることもひとつの案です。
揚げ足を取りがちな人は、いつもどこかでつけ込む隙を狙っています。しかし取れる「足」がなければ相手の思うようにはなりません。
日頃からワードチョイスに気を配っておけば、嫌な思いをすることも未然に防げるでしょう。
揚げ足取りな人の末路
人の揚げ足を取り続けていると、次第に周りから人が離れていき、深いコミュニケーションを取りづらくなってしまいます。
また、揚げ足を取り続けているうちは、自分が感じている劣等感などのネガティブな感情も克服できません。
揚げ足取りな人は最終的にどのようになってしまうのかまとめました。
周囲から人がいなくなる
人の揚げ足ばかり取っていると、次第に周りが離れていってしまうでしょう。
揚げ足を取られる側は、会話のたびにかなりのストレスを受けます。
たとえ悪意が無かろうと、話の本筋と関係ないところばかり取り上げられて非難されていれば、会話自体したくないと思われてしまうかもしれません。
真剣な話が出来なくなる
揚げ足を取り続けていると、周囲の人と真剣な話が出来なくなってしまうかもしれません。
揚げ足ばかり取ってくる人は、日頃から相手の話の大事な部分に耳を傾けられていないことが多いです。
聞いてほしいことを理解してもらう前に話をそらされてしまうので、真面目な内容の会話をするときほど、揚げ足取りの人は倦厭されてしまうでしょう。
劣等感がなくならない
他人の揚げ足取りをすることで自分の劣等感を誤魔化そうとしている人は、いつまでもその感情を乗り越えられないでしょう。
周囲の環境に依存した自己肯定感はとてももろく、些細なことですぐに揺らいでしまいます。
他人を基準にして自分の立ち位置を判断しようとするのではなく、自分のことをありのままに受け入れることが大事です。
揚げ足を取る人は難しい
今回は、揚げ足取りな人の心理や特徴を中心に、その対処法なども交えて紹介しました。
揚げ足を取る人は、自信のなさを埋めようとしていたり、相手の関心を引こうとしていたりと、様々なケースが考えられます。
無理に言い返して刺激するよりも、あえて相手の意見を受け入れたり、距離を取ったりすることで、ストレスを上手くかわしていけるのではないでしょうか。