責任者の役割|責任者の役割に負担を感じる時の対処法とは

責任者の役割について、紹介します。

会社で責任ある仕事を任されるようになるなど、勤続年数や年齢が上がるごとに「責任者」になる人も多くなります。

改めて、「責任者」にはどんな役割があるのでしょうか。

ここでは、責任者の役割や感じやすいストレスの原因、負担に感じるときの対処法などを詳しく見ていきたいと思います。

また、責任者の役割をしっかり果たすためのポイントについても触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

責任者の意味とは

まずは、「責任者」の意味から紹介します。

「責任者」を辞書で引くと、以下のような意味がありました。

  • ある事柄において、その責任を負うべき人
  • 問題があったときに、表立って行動する人

何か問題があったとき、問題を起こした当事者ではなく代わりに責任を取る人のことを、責任者と言います。

主に仕事など、会社という組織の中で使われることが多い言葉ですね。

仕事上のトラブルが起こったとき、平社員ではどうすることもできないような場合もあるでしょう。

そういうとき、代わりに対応するのが「責任者」です。

そのため、責任者は課長や部長などの役職者であることが圧倒的に多いと言えます。

責任者の役割

続いて、責任者の役割について紹介します。

何かあったときに代わりに対応する「責任者」ですが、具体的にはどんな役割があるのでしょうか。

トラブルが起こらなければ何もしなくていい、というわけではありません。

責任者の役割は、こちらです。

後輩の育成

責任者の役割には、後輩の育成が挙げられます。

職場で責任者になったということは、それはすなわち「部下ができた」ということ。

つまり、今後は自分のことだけでなく後輩の育成にも力を入れなくてはいけません。

後輩を一人前にすることも、責任者の役割の一つなのです。

トラブル時の対応

責任者の役割には、トラブル時の対応が挙げられます。

責任者としての最大の役割は、トラブルが起こったときに対応すること。

自分のチームで起こったトラブルは、責任者であるあなたが何とかしなくてはなりません。

もちろんトラブルがなければ良いのですが、トラブルがまったく起こらないことなどないでしょう。

仕事の分担

責任者の役割には、仕事の分担が挙げられます。

責任者は、仕事がスムーズに進むようにするために、チームのメンバーに仕事を割り振りしなくてはなりません。

トラブルを未然に防ぐためには、適材適所に人を配置することが何より重要ですからね。

仕事の分担も、責任者の立派な役割だと言えるでしょう。

取引先とのやり取り

責任者の役割には、取引先とのやり取りが挙げられます。

責任者は、取引先の代表者とのやり取りを行わなくてはなりません。

やはり取引に関わる大事なことなので、もしものときに対応できる責任者が立ち会うのが筋でしょう。

部下に押し付けていたら会社としての信用も下がりますから、外部とのやり取りは基本的に責任者の役割だと言えます。

チームの成果を出す

責任者の役割には、チームの成果を出すことが挙げられます。

あなたの責任者としての評価は、チームがどれだけ成果を出せたか、によると言っても過言ではありません。

やはり成果を出さなくては、評価に繋げることはできません。

成果を出すために、時にはメンバーを鼓舞したり配置を変えるなどの対応が必要なのです。

責任者が感じやすいストレスの原因

続いて、責任者が感じやすいストレスの原因について紹介します。

責任者は、どうしても一般社員と比べてストレスを感じやすいもの。

しかしなぜ、責任者はストレスを感じやすいのでしょうか。

責任者が感じやすいストレスの原因は、こちらです。

プレッシャー

責任者が感じやすいストレスの原因には、プレッシャーが挙げられます。

初めて責任者に抜擢された人などは特に、責任者としてのプレッシャーを感じやすいでしょう。

プレッシャーも慣れることである程度は軽減されますが、慣れるまでは「責任者としてのプレッシャー」が多大なるストレスとなるのです。

部下への指示

責任者が感じやすいストレスの原因には、部下への指示が挙げられます。

責任者は、当然ですが部下に対して指示を出さなくてはなりません。

会社によっては、自分よりも年上の人に指示を出す場面もあるでしょう。

年上の部下に指示を出すときなどは特に、指示の出し方に気を使うためストレスになってしまいます。

部下の尻拭い

責任者が感じやすいストレスの原因には、部下の尻拭いをすることが挙げられます。

責任者ですから当然なのですが、部下の失敗の尻拭いをして、代わりに謝罪に行くことなどもあるでしょう。

もちろん仕方がないことではありますが、自分の上司から咎められることもありますし、「自分のせいではないのに叱られる」ことにストレスを感じやすいのです。

人間関係

責任者が感じやすいストレスの原因には、人間関係が挙げられます。

人間関係のストレスは、責任者ではなくても感じやすいもの。

責任者であれば特に、自分の会社の人以外に取引先との関係もありますから、より人間関係のストレスは感じやすいと言えるでしょう。

取引先との板挟み

責任者が感じやすいストレスの原因には、取引先との板挟みが挙げられます。

取引先とやり取りするのは責任者である自分ですが、実際に作業をするのは自分以外の社員、ということもありますよね。

取引先からの無理難題を部下に押し付ける形になることも多く、取引先と自分の部下の間での板挟みによるストレスは、かなり大きなものとなるでしょう。

責任者の役割に負担を感じる時の対処法

ではここで、責任者の役割に負担を感じるときの対処法について紹介します。

先程も触れたように、責任はどうしてもストレスを感じやすいもの。

そしてそのストレスは、あなたの心の負担となっていくことでしょう。

責任者の役割に負担を感じるときは、以下の方法で対処してみてください。

息抜きする

責任者の役割に負担を感じるときの対処法には、息抜きすることが挙げられます。

責任者としての役割が負担になってるかも…と感じるときは、早めに息抜きをしましょう。

どうしても仕事が片付かないときでも、一度席を立って外の空気を吸う、コーヒーを飲むだけでも違いますよ。

周囲と良好な関係を築いておく

責任者の役割に負担を感じるときの対処法には、周囲と良好な関係を築いておくことが挙げられます。

もし、責任者の役割が負担でしんどくなったとき、誰かに助けてもらえるように日頃から周囲と良好な関係を築いておきましょう。

特に同僚とは、良好な関係を築いておくことをおすすめします。

1人で全てやろうとしない

責任者の役割に負担を感じるときの対処法には、1人で全てやろうとしないことが挙げられます。

責任者だからといって、全て自分1人でやろうとする必要はありません。

辛いときには、周りに仕事を振ったり頼ったりしても良いのです。

「1人でやらなくてもいい」と思うだけで、心がだいぶ軽くなるのではないでしょうか。

部下を頼る

責任者の役割に負担を感じるときの対処法には、部下を頼ることが挙げられます。

責任者だからといって、部下を頼ってはいけないというルールはありません。

責任者の役割が辛いときには、部下を頼ってしまいましょう。

あなたが普段から頑張っていることを知っている部下なら、あなたに頼られたら精一杯対応してくれるのではないでしょうか。

ストレス発散する

責任者の役割に負担を感じるときの対処法には、ストレス発散することが挙げられます。

責任者の役割を負担だと感じてしまっているとき、あなたは相当なストレスが溜まっているはず。

できるだけ早めに、ストレス発散をしましょう。

自分なりのストレス発散方法を知っておいてくださいね。

責任者の役割をしっかりと果たすには

最後に、責任者の役割をしっかりと果たすにはどうすれば良いのか、その方法について紹介します。

責任者に任命されたからには、しっかりとその役割を全うしなくてはなりません。

責任者の役割をしっかりと果たすには、以下のことを行ってみてください。

視野を広く持つ

責任者の役割をしっかり果たすには、視野を広く持つことが挙げられます。

責任者としての役割は、目の前だけ見ていたのでは果たせません。

周りをよく見て、誰にどの仕事が向いているかを判断する必要があるわけです。

そのためには、気持ちに余裕を持って視野を広く持つことが大切です。

自信をつける

責任者の役割をしっかりと果たすには、自信をつけることが挙げられます。

初めて責任者になったときなどは、「本当に自分でいいのだろうか」と不安ですよね。

上手くいかないことがあると、自信を失ってしまうこともあるでしょう。

とはいえ、あなたが責任者であることに変わりはないので、自信を持つようにしてください。

筋を通す

責任者の役割をしっかりと果たすには、筋を通すことが挙げられます。

責任者の役割は、部下である周りの人がついてきて初めて成立するもの。

いくら自分で「役割を果たしている」と思っても、周りがそう思わなければ意味が無いのです。

そのためには、日頃から「筋を通す」ことを心がけていきましょう。

言動に一貫性を持たせる

責任者の役割をしっかりと果たすには、言動に一貫性を持たせることが挙げられます。

筋を通すことと似ていますが、そのためにも言動に一貫性を持たせましょう。

言ってることとやってることが違うのでは、部下も戸惑ってしまいます。

日によって発言内容が変わる、ということがないように気をつけてくださいね。

メリハリをつける

責任者の役割をしっかりと果たすには、メリハリをつけることが挙げられます。

責任者だからといって、四六時中気を張っていなくてはいけない、というわけではありません。

仕事中と終わった後で、スイッチを切り替えるイメージでメリハリをつけていきましょう。

いつもいつも厳しい責任者では、周りから疎まれてしまいますからね。

まとめ:責任者のプレッシャーに潰されないよう注意

責任者の役割や責任者が感じやすいストレスの原因、責任者に負担を感じるときの対処法、そして責任者の役割をしっかりと果たす方法について紹介しました。

責任者は、上司と部下の板挟みにもなりますし、成果を出さなくてはいけないというプレッシャーもあります。

精神的な負担は、相当なものになるでしょう。

責任者としての負担を感じ始めたら、早めにその負担の原因を突き止め、対処することが大切です。