もっと周りの人に相談すれば?何でもっと早く話してくれなかったの?あなたの周りにもそんな人いませんか?一人で抱え込む人の特徴や性格、長所や短所を解説しています。どんな言葉をかければ良いか。どうやって対処すれば良いか。ポイントごとにまとめたので参考にしてください。性格を改善する方法も説明しているので、できる範囲で試してみましょう。
目次
「抱え込みやすい」の意味とは
「抱え込む」=他にもらさず、自分だけで対応する行動です。つまり抱え込みやすいとは、自分以外の誰かに相談せず、1人で何とかしようと考えている段階。1人ですべてができているわけではありません。完全に抱え込む1歩手前なので、手を差し伸べたら助けられる可能性は残っています。ただし、1人でアレコレ考えている状況のため、不安や葛藤を持っているとは気づいてもらえないことも多いです。そのため結果的に1人で抱え込んでしまい、気づいた時に手遅れのケースも少なくありません。
一人で抱え込む人の特徴
一人で抱え込む人の多くは、真面目で頑固な部分を持っています。しっかりテキパキ動く人が多く、場合によっては抱え込んでいるように見えないかもしれません。代表的な特徴を5つあげているので、心当たりを確認してみてください。
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自立しすぎている
抱え込みやすい人ほど、日常生活が自立しています。誰かに依存するわけではなく、自分の力で生活する。簡単なようでやってみると案外難しい。自分で仕事して、自分で家事もこなす。生活費を誰かに頼るのでもなく、身の回りのことも自分で行う。そんなしっかりした人ほど、抱え込む傾向にあります。
責任感が強すぎる
「他人に迷惑をかけたくない」という気持ちを持っている人は、抱え込みやすくなります。人に迷惑をかけることと、協力し合う体制は違います。でも、抱え込みやすい人は責任感が強すぎるため、自分1人で対応します。その結果さまざまな問題を抱え、身動き取れなくなるケースが多いです。
平均的に何でもできる
抱え込みやすい人は、ほとんどのことを平均的にこなせます。例えば家事をある程度できる。仕事の能力も申し分ない。人間的にも悪くない。大きな欠点もなくアレもコレもできてしまうため、人から頼まれることも1つや2つではないでしょう。そのため他の人よりやることが増え、自分の時間を削って対応することになります。
他人に頼まない
他人を頼ることができません。子供の頃から自分で解決してきた人も多く、頼り方がわからないので、自分で抱え込んでしまいます。「これくらいなら自分でやったほうが早い」「頼んでもどうせやってくれないだろう」という気持ちがあるため、最初から他人を当てにすることなく、自分でやります。
働き者
抱え込む人は働き者が多いです。じっとしていられない。やらなければならない。そんな状況に自分を追い込んでしまうので、すべてのことを一人でやってしまいます。周囲からすればその人と一緒にいるだけでラクができるし、テキパキするので抱え込んでいるようには見えません。
一人で抱え込む人の性格
一人で抱え込む人は心に余裕がありません。そのためやらなくても良いことをやって、やるべきことに費やす時間が減ることもあります。結果としてアレもコレもと焦り出し、それができなくて悩みます。身の回りの人を思い出してみてください。
完璧主義
完璧主義は抱え込むタイプです。自分で細部まで確認して、すべてが終わった状況を見届ける。「きちんとできている」という状態を確認しなければ、気になって仕方ありません。確認を他人に任せることができないので、営業・実務・事務、すべての業務を背負い込んでしまいます。
思い込みが激しい
抱え込みやすい人は、恋愛にも思い込みが激しくなります。「もしかして浮気されているのでは?」という疑惑が持ち上がり、それがどんどん膨らんでいくでしょう。例え否定されたとしても、「嘘をつかれているのでは?」と猜疑心が高まります。絶対に浮気をしていないと自分で確認しなければ、納得しません。
自意識過剰
抱え込みやすい人ほど、仕事に対して自意識過剰になります。「自分にしかできない」「どうせお前らに頼んでも無理だろう」という気持ちがあるため、多くの業務を抱え込んでしまいます。できるかどうかは、頼んでみなければわかりません。しかし、最初から相手を信用していないので、自分でやってしまいます。
ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、抱え込んでしまいます。辛いことばかりに意識を向けてしまい、楽しみには視点を置きません。未来の希望よりも不安のほうが大きく、できなかった時のことばかりを想定するでしょう。そのためそれを回避しようと必死になり、抱え込むことになります。
自分でやらなければ気が済まない
最大の要因は、自分でやらなければ気が済まない点です。他人の報告だけでは心もとないので、すべて自分で確認します。途中の段階を誰かに頼むことができたとしても、最終的な状態は自分で確かめます。そうしなければ自分の不安が大きくなり、目の前のことが手につきません。
抱え込みやすいタイプの長所と短所
抱え込みやすい人はデメリットばかりのイメージですが、メリットもあります。個人差はありますが、長所と短所をご紹介しましょう。強みにも弱みにもなるので、自分がそうである場合は注意してください。うまく利用して、あなたらしく過ごしましょう。
長所
予定の計画や調整が得意
抱え込みやすい人は、さまざまなことに対応しなければならないため、予定の計画や調整をしなければなりません。それができなければ多くのことに対応できなくなるため、アレコレやっているうちに自然と予定を組めるようになります。そのうち得意になるため、家族の用事や仕事の予定もうまく調整できるようになります。
行動が慎重
何においても慎重に行動します。思いつきで行動する衝動性はないため、失敗するリスクは限りなく低いでしょう。場合によっては周囲からの信頼が厚く、「あの人に頼めば間違いない」と噂されるまでに成長。1つ1つきちんと確認しながら進めるので、常識から外れた行動にはなりません。
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途中で投げ出さない
自分がやっていることを途中でやめない。1度やり始めたことを投げ出さないので、誰かに負担を強いることはありません。最後まで諦めない姿勢が好感を持たれ、粘り強さを評価されることもあるでしょう。みんなが諦めたことでもやり切るので、最終的に一人勝ちになる場合があります。
人知れず努力できる
目立たない場所。誰にも注目されていない状況でも、人知れず地道な努力を続けることができます。抱え込む人は誰かに褒めてもらいたくて、努力しているわけではありません。実際にどうかはわかりませんが、誰もやらないから、苦手なことでも仕方なくやっている可能性があります。
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短所
固定観念にとらわれやすい
抱え込む人は固定観念にとらわれやすく、「○○でなければならない」という世界観が選択肢を狭くしています。探せば他にたくさんある対応策でも、これまでと違う方法を採用しません。そのため同じやり方で何度も失敗し、誰かに止められるまで、古い概念から抜け出せないでしょう。
駆け込み寺がない
基本的には自分だけで行動することが多く、周囲に駆け込み寺がありません。助けを求められるような場所がないため、結果的に一人で抱え込むことになります。「助けて欲しい」「協力して欲しい」という弱音を吐けないので、どこにも逃げ場がない状態となるでしょう。
ストレスを溜め込んでしまう
抱え込む人は家事や仕事だけでなく、それにともなうストレスも一緒に溜め込んでしまいます。うまく発散できれば問題ありませんが、ストレス解消できるほどの時間もありません。そのため発散するはけ口がなく、他人にぶつけることもしないので、自分の心の中に溜めることになるのです。
心配しすぎる
心配しすぎて心の中にモヤモヤを溜めます。「アレは大丈夫だろうか」「私がいなくても成功しただろうか…」と思ってしまうので、なかなか平常心を保てません。目の前の1つが気になって、物事が手につかなくなることもあります。場合によっては、その様子が周囲にわかるくらいのこともあるでしょう。
一人で抱え込む人にかける言葉
すべての人に当てはまるわけではないので、状況を見てかける言葉を選んでください。誰にでも合うわけではなく、言われても励ますことができない場合もあります。もちろん追い詰めるような言葉は選んでいませんが、その時の状況によっては、何も言わないほうが良いケースもあります。
何があっても味方だよ
抱え込んでいる人に、一人ではなく味方がいることを教えてあげましょう。人によっては地元ではなく、嫁ぎ先や転勤先の場合もあります。そうなれば周りは自分と違う人間性。環境の違いによる区別もあるし、考え方や価値観の違いもあるでしょう。だからこそ声をかけてあげてください。
今までよく頑張ったね
これまで努力を認めてあげましょう。「あなたが頑張っていることを知っている」「私はわかってるよ」というメッセージを伝えてください。そうすることで承認欲求が満たされ、不満はあるけどどうにか前へ進める人がいるかもしれません。そこから先のサポートは必要ですが、言葉だけで救われる人もいます。
何かあったの?
何があったか聞きだしましょう。抱え込む人は、自分から悩を表に出すことはありません。そのため気づいたら手遅れになってしまうことも多く、そうなる前に助け出す必要があります。それには問題を聞き出す他にありません。なかなか言わないと思いますが、聞き出さなければ抱えていることがわかりません。
気分転換しようよ
問題を知ることができないようなら、気分転換に誘ってあげましょう。行き先は相手に合わせても、あなたのおススメの場所でもかまいません。一旦その場から離れることが先決なので、環境を変えてください。ただし、無理やり連れ出すのではなく、その気にさせることが優先です。
○○のおかげだよ
「あなたのおかげ」「ありがとう」という気持ちを伝えてあげましょう。抱え込んでいると、何のためにやっているのかわからなくなる時があります。あまりに忙しくて自分の存在意義を見失い、ちょっとした自信喪失の状態になることも。そうならないよう、感謝の言葉を伝えてあげてください。
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一人で抱え込む人への対処法
抱え込んでいる人をみつけたら、状況を確認しながら対応してください。抱え込んでいる時点で詰んだ状態なので、追い詰めるような言動はNG。「頑張って」と声をかける人もいますが、それは完全に間違っています。もう既に頑張っています。
何に困ってか聞く
一人で抱え込む人を助けるためには、何に困ってか聞くことから始まります。どうすれば良いか。何をしてあげれば良いか。何か手伝えることはないか。しつこく聞くと嫌がられることもあるので、何かの話しのついでに聞き出してください。そこで対応策を提案しましょう。
できることを手伝う
余計なお世話になる場合もあるので、状況を確認しながら進めてください。できることをできるだけ手伝い、協力体制を準備しておきましょう。できないことを手伝うと足手まといになることもあるため、抱え込む人の負担を減らすために、自分の能力範囲を確認しておくことも重要です。
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課題を整理する
何を抱えているのか、課題を整理してください。問題だと思っていたことが、問題ではない場合もあります。多くのことを抱えているため、混在していることもあるかもしれません。もう既に片づけが終わっている場合もあるので、どの問題がどこまで進んでいるのか、はっきりとしておくことが必要です。
人生を見つめ直す
抱えているものは何か。自分の人生を見つめ直しましょう。どこで選択を間違えたのか。2度と同じ過ちを踏まないためにも、判断ミスを起こした分岐点へ帰ってください。そこでわかったことを洗い出し、今後の人生に活かしましょう。抱え込む人に起こりがちなのは、これまでの選択を間違えたために、抱え込まなければならなくなる状態を自分で引き寄せてしまうのです。
正反対の人と話す
抱え込む人と性格が正反対の人と、話し合う機会を持ちましょう。違う考えや価値観を持つ人との交流が刺激となり、そこから這い上がるヒントを得られるかもしれません。同じグループの中にいるのではなく、外の世界と接点を持つことで、新しい世界と触れ合えます。
一人で抱え込む性格を改善する方法
性格は簡単に変えられませんが、少しずつ習慣化することで方向性を変えることはできます。1回試しただけではどうにもならないので、少しずつ自分に浸透するよう、長い目で見て取り組みましょう。そのほうがリバウンドしません。
意識を内側へ向ける
外側からの評価を気にするのではなく、内側へ意識を向けてください。自分はどうしたいのか。本当はどうなりたいのか。自分以外のところに意識を向けている段階で、抱え込んでいる状態からは抜けられません。常に意識は自分。自分と対話することで、悩みも悩みでなくなるかもしれません。
ストレスを小出しにする
ストレスを小出しにしてください。ずっと溜め込んでいると、いずれどこかのタイミングで爆発します。大きなトラブルに発展する可能性もあるので、小さな爆発を繰り返しているほうが小さな被害で済むでしょう。負担を感じない方法で、ストレス発散できる方法を考えてください。
勇気を出して人に頼む
頑張れば自分でできることでも、勇気を出して人に頼んでみましょう。もちろん頼んでNGだったことを想定し、プランBを用意する必要もあります。小さなことから人に頼めるようになれば、チームで協力して物事に当たれるようになります。相手を信用できるようにもなるので、1度試してみてください。
1度すべてを止めてみる
自分が壊れる前に、1度すべてを止めてみましょう。自分がいなかったら、本当にすべてがダメになるのか。どこまで対応できるのか。それを見極めるためにも、実験的に主導権誰かに渡してください。誰に渡すか吟味しなければなりませんが、渡してみたことでわかることもあります。
割り切る
抱え込むなら割り切りましょう。すべては一人でできません。だからこそできることと、できないことを明確にしてください。できないことはできないと区切れば良いのです。割り切らないまま進めていけば、パンクするまで走らなければならなくなります。はっきりさせて、心の中をすっきり掃除してください。
一人で抱え込む状態から卒業しましょう
人は一人では生きていけません。いくらあなたが優秀でも、誰の手も借りず生きることはできないのです。例えば普通に生活しているだけでも、電気・ガス・水道などのライフラインは保たれていますよね。
でも、それはいつも保守点検してくれる人がいるからこそ、不自由なく使うことができます。極端な例かもしれませんが、みんな誰かに支えられています。だから一人ですべてを抱え込むのではなく、あなたも誰かを支え、誰かに支えてもらえば良いのです。