カッとなる人の心理や特徴|カッとなるのを抑えるには

すぐにカッとなる人は周りにいませんか?また自分自身がカッとなりやすく改善したいと思ってはいませんか?

職場や家庭など、どこにでも怒りやすい人はいます。そんな人と円滑にコミュニケーションを取るために、カッとなりやすい人の特徴と対処法、またカッとするのを抑える方法をそれぞれ解説していきます。

カッとなるの意味とは

カッとなるとは、「頭に血が上り冷静な判断力を失うこと」という意味です。頭に血が上る原因は人、大なり小なりそれぞれあるでしょう。

例えば職場で、すぐカッとなる上司に理不尽に怒られたことはありませんか?反対に何度も同じミスをする同僚を怒鳴ってしまったことはありませんか?

すぐにカッとしてしまう人は、本当は冷静に対処したいと思っています。しかし頭に血が上ると、どうしても抑えることが難しい状態に陥ってしまいます。

カッとなる人の心理

すぐにカッとなってしまう人は、なぜ瞬間的にそのような心理状態になってしまうのでしょうか。

ストレスを発散したいだけの人もいれば、自分を優位に立たせるために怒る人もいます。
ここではカッとなる人の心理について5つ解説していきます。

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ストレスを発散したい

カッとなる人は、日頃からストレスを抱えている可能性が高いです。心にあるネガティブな不平不満を発散したいと潜在的に思っているため、カッとなってしまうといえます。

怒りの沸点が低く他人に対して攻撃的な人は、ストレスを発散するために怒りを爆発させるのです。

怒ることで優位に立ちたい

カッとなる人の中には、怒ることで虚勢を張っている場合があります。実は臆病者であるにも関わらず、相手に馬鹿にされないために怒ることで、自分を優位に立たせようとしています。

そのため、他人を怒ることで強い人間であるとアピールしています。裏を返せば弱い自分を隠していると言えるのです。

自分の思い通りに物事を進めたい

すぐにカッとなる人は、自分が正しいと思い込んでいる可能性があります。自分のルールがすべてであるという考え方です。
そのため、自分の思い通りに物事が進まないことに対して、考えを否定されたと感じてしまい怒ります。カッとなることで、自分の思う通りに物事を進められるようコントロールしようとしています。

常に1番でいたい

常に自分が1番でいたいという心理から、すぐに怒り出してしまう人もいます。プライドが高く、他人から馬鹿にされることを極端に嫌がるタイプです。

他人から見下される前に怒り相手を威嚇することで、自分が1番であることをアピールしようとしています。

都合の悪いことは認めたくない

すぐにカッとなる人の中には、都合の悪いことを認めたくない、目をそらしたいという心理が働いている人もいます。

自分が間違っていても他人の所為にして、自分を正当化しています。怒ることで他人に弱みを見せないようにしているのでしょう。

カッとなる人の特徴

では、カッとなる人の特徴とはどのようなものなのでしょうか。あなたの周りにもカッとしてしまう人がいると思います。

ここからは、すぐに怒る人の特徴を5つお伝えしていきます。まずは特徴をチェックしてみてください。

粘着質で根に持つ

カッとなる人の特徴に、粘着質でいつまでも根に持つタイプがいます。過去のミスに対して切り替えることができず、イライラしています。

このタイプは、心の中に怒りの種火を持っています。そのため、ちょっとしたきっかけでカッとなり過去のことをぶり返してネチネチ怒り出します。

プライドが高い

すぐカッとなる人は、高いプライドが原因になっている可能性があります。自分は正しく、他人は間違っているという考え方が根本にあります。

そのため、他人からの意見やちょっとした冗談でも受け入れられません。自分を否定された気持ちになり怒ってしまいます。

自分から謝らない

すぐカッとなる人は、プライドが高く自分が正しいと思っているため自分から謝りません。
自分のミスだと気が付いても、それを素直に認めることが難しく自分を正当化しようとします。その心の葛藤を、他人を攻撃することで噴出させます。

要するに怒ることで打ち消そうとしているということです。

他人の意見を受け入れない

カッとなりやすい人は、他人の意見を受け入れようとしません。なぜなら自分が常に正しいという考え方を持っているからです。

自分の思い通りに進めたい完璧主義的なところもあり、他人からの意見を受け入れて変更することができません。そのため怒ることで壁を作ってしまうのです。

せっかちで気が短い

せっかちで気が短い人は、早く結論を出して安心したいと思っています。そのため他人の所為で物事がスムーズに進まないことに怒りを覚えてしまいます。

無事に終わらせて安心したいのは、自分に自信がなく失敗したくないからです。

予定にないことにうまく対応できないかもしれないので、物に当たったり怒鳴ったり怒って相手を威嚇してしまいます。

カッとなる人への対処法

周囲にカッとなる人がいたら、とても不安な気持ちになると思います。どうコミュニケーションを取れば相手の怒りに触れないのか考えながら話すのは苦痛ですよね。

では、すぐカッとなる人にどう対応していけば良いのでしょうか。ここからは、カッとなる人への対処法を5つお伝えしていきます。

カッとなるポイントを分析する

カッとなる人への対処法として、事前に怒るポイントを把握しておくことで怒られる場面を減らすことができます。

カッとなるポイントは、人それぞれ違います。その人をよく観察して、どんな時に、どんな言葉を使用するとカッとなってしまうのか規則性を見つけましょう。

否定的な言葉を使用しない

カッとなる人は、プライドが高く傷つきたくないと思っています。少しでも否定的な発言をされるとカッとなり怒り出してしまいます。

そのため、否定的な言葉を使用せず、必要最低限の会話だけに留めておくと良いでしょう。とにかく淡々と、余計なことを言わないようにしてください。

受け流す

すぐにカッとなる人の怒りは、上手にさらっと受け流してしまいましょう。怒ることで他人とコミュニケーションを取るタイプは、自己中心的な考え方を持っている人が多いです。

怒っている本人は、自分が正しいと思っているため、他人の意見は受け入れません。そんな人に何を言っても時間の無駄なので、上手に受け流しその場を離れましょう。

話を最後まで聞く

カッとする人が怒りだしてしまった場合は、とにかく話を最後まで聞くようにしましょう。なぜこちらが下手に出ないといけないのかと思う人もいるでしょう。

ただ怒っている人に、何を言っても火に油を注ぐだけです。いつかは怒りの火も小さくなっていきます。そうなるまで一通り話を聞くようにしましょう。

一定の距離感を保つ

カッとなる人の対応は、正直疲れると思います。怒りポイントを避けながら会話をすることは、必要以上に気を遣わないといけないので大変ですよね。

怒りに対応し続けるとすると、心が疲弊してしまいます。そのため、可能であれば一定の距離感を保つようにしましょう。

もしかしたら周囲から人がいなくなったことで、本人も態度を改めるきっかけになるかもしれません。

カッとなるのを抑える方法

すぐにカッとすることで、人間関係を壊してしまうかもしれません。壊れてからでは遅いです。
後悔する前に怒りを抑える方法を知り、生活に取り入れていきましょう。

ここからは、カッとなるのを抑える方法を解説していきます。

思考を変える

カッとなりやすい人は、完璧主義で思った通りに物事が進まないことにイライラしがちです。そのため思考を根本的に変える必要があります。

物事は自分が思っているようには進みません。また他人と自分の価値基準は違うということを理解する必要があります。考え方を変えると他人を受容できるようになり、怒りを減らすことができます。

自己分析をする

カッとなりやすい人は、冷静な時にどんなことに怒りを感じてしまうのか考えてください。

自分の中のイライラポイントを分析することで、カッとする状況を避けることが可能になります。自分を客観視し、イライラしてしまうポイントでどう対応するのが良いのかを洗い出しましょう。

深呼吸をする

カッとなり怒り出しそうになったら、深呼吸をしましょう。ゆっくり息を吸って吐くを繰り返すだけで良いです。

怒りを感じると交感神経が優位に働きます。興奮するため感情の抑えがきかなくなってしまいます。

そうならないためにもイライラしている時は、深呼吸をすることを意識しましょう。深い呼吸で心を安定させることができます。

ストレスをためない

ストレスを抱えている人は、常にイライラしていてカッとしやすいです。そのためストレスをためない生活を送るようにしましょう。

身体を動かす、本を読む、お風呂で動画を見るなど毎日できるストレス発散方法を、数個用意しておくことがベストです。

ストレスの蓄積を避ける生活を心掛けることでストレスが減り、結果的にカッとなる機会を減らすことができます。

他のことに意識を集中させる

イライラしている時は、どうしてもそのことばかり考えてしまいがちです。ただ考えていても好転しない場合が多いです。そればかりか、考えれば考えるほど怒りがどんどん膨れ上がってしまいます。

そんな時は、他のことに意識を集中させるようにしましょう。人生でやるべきタスクは、多くあります。1つのことに固執するよりも、他のことに集中した方が建設的といえます。時間が経って落ち着いて考えるとなぜイライラしていたのかと思うはずです。

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カッとならず上手に感情をコントロールしよう

カッとなりやすい人の特徴や対処方法、カッとしやすい人の抑え方について紹介しました。

カッとしやすい人は、プライドが高く自分が1番正しいと思っているため思い通りにならないことを他者に怒りという形でぶつけてしまいます。

怒りのコミュニケーションを取ることは、周囲の人も自分自身にも良い結果を生み出しません。

周りにカッとなる人がいる人やすぐにカッとなってしまって困っている人は、是非この記事を参考にできることに取り組んでいってください。