高圧的な上司の特徴や心理|高圧的な上司に萎縮しない方法とは

あなたには苦手な上司はいませんか?不機嫌をまき散らす高圧的な人がいると、神経がすり減って萎縮してしまい非常にストレスです。

職場の上司は先輩でもあり、責任のある仕事をしている人と分かっていても上から目線で高圧的なのは理不尽に思うでしょう。

嫌な同僚や後輩だったら、多少口論が出来ても上司となると思うようには言えません。

そこで今回は、偉そうにしていてうざい上司の特徴や心理ってどうなっているのか?高圧的な上司への対処や訴えたいときまであらゆる角度から高圧的な上司について解説します。

高圧的な上司の特徴

とても怖くて萎縮してしまう高圧的な上司は、見た目から目つきが悪かったり大声を出してみたり威嚇しているかのような振舞いをしますよね。

ここでは、高圧的な上司にみられる性格や特性の特徴を紹介します。

高圧的な上司の内側はどうなっているのでしょうか?

自分に甘く他人に厳しく自己中心的

人の上に立つ立場の上司には、いろいろな性格の社員がいることをわきまえて接して欲しいものです。

威圧的な人は、組織の中で自分が1番仕事ができて、思うように動かない部下は使えないと思っています。自分には甘く他人に厳しいので、部下の小さなミスも許せません。

「自分だったらこのようなことはしない。」といったように自分中心に物事を考えるので、自分の思うように動かない部下にはきつく当たる傾向があります。

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上から目線で不機嫌アピール

上司は、適切な指示を出し部下に仕事を振る事はよくあることです。そうやって、部下は1つ1つ仕事を覚えて成長していきます。

高圧的な上司の指示は、召使いや手下に言うかのような言動で指示をします。
その上相手を睨んだ目つきで凝視し、ときに机をコツコツ叩いたり舌打ちをして不機嫌であることをアピールするのです。

負けず嫌い

高圧的な上司は、自分が誰よりも仕事が出来て人脈も広く人気者でいたいと思っています。
なので、自分よりも外見がよく仕事が出来て人気のある人に嫉妬します。

また、新しく配属してきた人や部下が自分よりも優れていることも気に入らないので、勝手に敵対心を持ち、優れた人の小さな短所を見つけ出しネチネチと嫌味まで言ったりもします。

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自制心がない

自制心とは、自分の感情や欲望を抑えようとする気持ちのことをいいます。なので、ときに大きな声を出して責め立てます。

高圧的な上司は一度のミスで「何でこうなるんだ?」と、こちらの話も聞かず一方的に説教が始まるのです。

自制心がなく視野も狭いので、感情の起伏も激しい人も多くなります。

ダメ出しや説教をするのが好き

高圧的な上司は自己中心的なので、少しでも自分のやり方と違っていたらすぐに言葉に出します。
一発でOKなど皆無で、何かしら言いたくてしょうがないのでしょう。

高圧的な上司は、誰よりも自分の方が上にいたいのでアドバイスしているうちに最悪の場合、人格まで否定してきます。

高圧的な上司のダメ出しはまず、「部下の心が傷ついてしまう」ことが特徴です。

あなたのことを思う「ダメ出し」だったら、素直に聴き入れられるので傷つくことはありません。

思うようにならない部下にイライラしているのです。

高圧的な上司の心理

高圧的な人の特徴をみると、わがままで子供っぽい人のように思えます。人によって態度を変えたり大人としてどうなの?と感じることもあるでしょう。

しかし、なぜ嫌な言い方をしたりマウントを取りたがるのでしょうか。心の奥では、どう感じているか高圧的な上司の心理はどうなっているのでしょう。

ここでは、高圧的になる心理を紹介します。

不安・ストレスを抱えている

高圧的な上司の中で、家族との折り合いが悪くイライラをぶつけていることがあります。
子供の成績・経済面、本職とは関係ないことをおとなしい部下に八つ当たりをしているのです。

他には、仕事がうまくいっておらずキャパオーバーになっていたり、頼れる人がいなくて不安な気持ちが強くなっているのでしょう。

その不安な気持ちを隠すために高圧的な態度になってしまうのです。

実は自己肯定感が低く自信がない

実は、仕事で器用に振舞えず自信のない上司は、その正体を見破られないよう大きな態度を取ります。

特に移動してきたばかりの人や新人のように仕事に慣れていない人に対し、ちょっとでも自分の方が知っていたり出来ることを見つけるとマウントを取ります。

仕事が出来て信頼されている人はマウントはしないので、悟られないよう必死なのでしょう。

相手をコントロールしたい

高圧的な人は自分の考えが正しいと思っているので、部下も自分の考えに賛同してほしいと思っています。

「つべこべ言わずに私の言うようにしなさい」と、常に思っていて部下を思うようにコントロールしたいと思っています。

仕事の厳しさを教えたい

上司が部下だった時代、上司から厳しくされたりいじめられた経験があると威圧的になる傾向があります。
厳しい上司の下に長い間いた経験があると、厳しくされた辛い記憶が脳裏に残ります。

上下関係が今の時代よりも厳しい時代でした。そのような経験から、自分も上の立場になり下の者に高圧的に振舞うことで仕事の厳しさを教えたいのです。

なめられたくない

厳しい上下関係だったり、上司が部下時代に叱責されたことで萎縮していたことから、今度は上司になった以上、自分が天下を取ったような気分でいます。

高圧的な態度で強く見せ、なめた態度は「許さない」と思っています。少しでも大きく見せたいと思っていて威嚇して見せます。

さきほどの部下をコントロールしたいという気持ちに繋がっていて、自分の怖さをみせたいのです。

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高圧的な上司がうざい時の対応

毎日の仕事で、近くの席にずっといる高圧的な上司は正直うざいです。本当は関わりたくないのに、仕事とはいえ面倒くさいですよね。

気持ちをまぎらわせ、仕事に集中するにはどうすればいいのでしょうか。

ここでは高圧的な上司に有効な対応を紹介します。

反抗的な態度は取らない

高圧的な人は、自分が正しく偉いと思っています。なので、逆らう人が大嫌いです。
今までイエスマンだった部下が、逆らったり反抗的な言動があったら見逃しません。
可愛がっていた態度も一変するので、部下はびっくりしますよね。

高圧的な人は、負けず嫌いなのでうざくても聞こえないふりして無視したり、反論すれば益々ややっこしいことになり時間の無駄です。
「負けるが勝ち」という言葉があるように、ここはあなたが引いて無駄な争いは避けましょう。

ブレない態度で堂々とする

高圧的な人は、弱弱しく臆病なタイプを見たらマウントをとります。この人は、何を言っても言い返さない人と思ったら目をつけられ言いがかりをつけます。

まず「すみません」をよく言ってしまう人は、「ありがとうございます。」に言い換えるようにしましょう。
「すみません」をよく言う人は自然と下にみられてしまうので、高圧的な人に格好の餌食にされてしまいます。

高圧的な指示をされたら、「解りました。」と一言ぶれずに答えましょう。

重要な部分だけ参考にして後は流す

高圧的な上司の言動は、正直きついですよね。まともに聞いていたら、心が折れてしまいます。
真面目な人ほど、言葉を真正面から受け取ってしまいがちです。

そのような場合は、重要な部分だけ聞いて納得できればいいのです。嫌な言い方はあなたには必要ないのでトイレに流すイメージでリセットしましょう。

おだて上手・甘え上手になる

高圧的な人は、持ち上げられることが大好きです。なぜなら、常に上でいたいと思っているので、おだてると分かりやすく内心喜んでいます。

上司がいい仕事ぶりを発揮したあとや会食のときなどに褒めて持ち上げるとご機嫌になります。

そうすると、急に可愛がってくれたり優しく接してくれたりと変化があるでしょう。
相手のプライドを立てて、頼ってみると案外面倒をみてもらえたりします。

勝手に怒らせておく

高圧的な上司が機嫌が悪くうざいときはほおっておきましょう。

高圧的な人は変わりません。他の人も腫れものをさわるように対処しているのではないでしょうか。
支配欲が強いので、部下が思うようにいかなくて勝手にイライラしているのはこちらとしては、どうにもならない事ですよね。

こちらが気を使っても気が治まらないときは、無視して仕事に集中してくださいね。

高圧的な上司に萎縮しない方法

上司が離席したり、お休みだと気が楽なのに戻ってくると心が萎縮して緊張感が増します。

しかし、上司がいる限りずっとこの状態というのも辛いですよね。
ここでは、高圧的は上司に萎縮せず仕事に打ち込むにはどのようにすればいいのでしょうか。
あなたが職場で威圧せずに風通し良く過ごせる方法を紹介します。

不機嫌なのは自分のせいだと思わないこと

高圧的な人は、自分の感情をコントロール出来ないので思うようにならないことがあると顔つきから声のトーンまで変わって一気に雰囲気が悪くなります。

高圧的な人は沸点が低く、変なところに地雷がありすぐに怒るので毎回気にしていたら身がもちません。

もしかして自分のことで不機嫌になっているかも?と気になる時もありますが、直接言われるようなことがなければ、気にしないことです。

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萎縮しているのは自分だけじゃないと思う

近くにいると、胸が苦しくなってしまうような怖い上司はあなただけではありません。
私の経験上、萎縮するほど怖い人は他の人も同じように「怖い」と思っています。

なので、口には出しませんが他の人も怖いとか苦手な人と思っていることが多いです。
「自分1人だけが嫌な思いをしているわけではない」「きっとあの人も怖い思いをして萎縮している」そう思うと、自分だけじゃないと思えて気持ちが軽くなってきませんか?

本当は可哀そうな人だと思う

高圧的な人や意地悪な言い方をする人は、幸せではありません。
なので、余裕がないことからストレスが溜まって高圧的になるのです。

小さいことにカリカリしたり、きつい言い方を感じたら「この人は幸せじゃないんだな」と思って下さい。

そして、高圧的な態度や言動をあなたや他者に見せることで決して好かれる人にはなりませんよね。

高圧的な人はただ損で可哀そうな人なのです。そう思うと萎縮する気持ちも和らぐのではないでしょうか。

自分からコミュニケーションを取る

高圧的な人は実はチヤホヤされるのが好きです。職場ではストレスがいっぱいでも、飲み会でお酒の力を借りて仲良くなってしまうのも手です。

上司も意外なあなたの一面が見れたり、思わぬ共通点があったり距離が縮まればあなたも上司に対して印象が変わり、萎縮せずにすむ可能性があります。

味方・仲間を作る

職場には高圧的な人もいれば、優しい人もいませんか?そして、仕事が終わればプライベートの仲間や家族もいらっしゃるでしょう。

さきほど、あなたが怖いと思っている上司は他の人も同じように怖いと思っていると解説しました。
仲良くしているうちに、同じように怖いと思う「仲間同士」になれたらしめたもの。

高圧的な上司1人に目を向けず、職場に信頼できる人を作ったりあなたの話を聞いてくれる仲間や家族がいると思うと心が強くなれますね。

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高圧的な上司のせいで退職するのはあり?なし?

先ほど紹介した対処を行っても気持ちが晴れず、休日まで上司のことを思い出して憂鬱になったり、また、不眠気味になるなど体調に支障がきたすほど深刻な状態まで我慢していませんか?

高圧的な人はどこにでもいると言われますが、それでも限度を超えた高圧的なパワハラ上司の下で働く必要はありませんし、退職の基準は自分で決めていいのです。

高圧的な上司はストレスだけど、仲間に愚痴を言っても気持ちの切り替えが出来ない程苦しい時は、無理せず心身共に元気なうちに転職活動をおすすめします。

高圧的な上司を訴える方法

高圧的な人は、ストレスを抱えキャパが狭い人と分かってはいても、心をえぐられるような発言、人格まで否定することは指導の域を超えています。

パワハラと思われる高圧的な上司に散々苦しめられた暴言の数々に、どうしても腹の虫が治まらないし許せない心の叫びを聞いて欲しいのだけどどうしたら・・と考えていませんか?

そんなあなたの声を聞いてくれる相談窓口があるので紹介します。

職場の上司やコンプライアンス部門に相談する

パワハラ防止法で企業は「パワハラの被害者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備」と「雇用管理上の必要な措置」が義務付けられます。

まずは上司よりも上の立場の人がいるときは、まずはその上司に相談します。

もしあなたの会社にコンプライアンス部門があるときは、まずそちらに相談しましょう。

労働基準監督署や厚生労働省に相談する

職場にコンプライアンス部門がなかったり、中小企業ではコンプライアンス部門を他の部署の社員が兼務している場合があり、相談したことが漏れる危険性があります。

そのような場合は、労働基準監督署や厚生労働省の総合労働相談を活用しましょう。
メール相談、電話相談と儲けており完全無料で利用できます。

弁護士に相談または労働審判を申し出る

労働基準監督署などでは、パワハラの助言はしてもらえますが慰謝料請求やいじめやパワハラを解決できる機関ではないので、管轄外の相談がしたい場合は弁護士に相談するといいでしょう。

労働局での相談でうまくいかない場合のもう1つの方法は、パワハラ解決のために労働審判制度を使うことです。

労働審判は地方裁判所に労働審判申立書を提出することで、制度利用をすることができます。

高圧的な上司との付き合い方と対処法はいろいろある

 
社会で働くということは、人間関係は避けて通れません。私も1人、2人は苦手と感じる人がいました。

まだ配属したばかりの時は、「高圧的な言動をまともに正面から受けないこと」「信頼できる仲間を作ること」「気を効かせてコミュニケーションを取る」ことで、あなたが1つ1つ仕事を覚えて慣れていけばしだいに態度が治まってくるでしょう。

高圧的な上司に認められるようにがんばっても変化がなく、辛い時は転職を視野に入れるのもありです。
努力が報われないとしたら、職場・上司に問題があってあなたには問題はないからです。

道は1つだけではありません。

今回は高圧的な上司をテーマにお伝えさせていただきました。どうか、あなたの未来が明るいものになりますように。
この記事がお役に立てられたら幸いです。