あなたの周りには、「そんなこと言わなければ良いのに」と思われるような口答えをする人はいますか。
口答えをされるとされた側は困惑しますし、その人に対して良い印象を持ちません。
口答えをする人は全くもって困ったものですが、今回は口答えをする人についてお伝えしていきます。
口答えをする人の心理や特徴、口答えされた時の対処法などについても触れていきますので、口答えをする人が周りにいる人はぜひ参考にしてください。
目次
口答えと意見の違いとは
口答えとは自分よりも年齢や立場が上の人に対して、否定的な言葉を使って言い返すことです。
一方意見とは、ある問題に対しての考え方を表したり、自分の考えを述べて人の過ちをいさめることを言います。
両者の違いは、立場という点から見て口答えは自分と立場が違う人に言い、意見は立場を関係せずに自分の考えを述べる言葉ということにあるのです。
例えば「違います」という言葉を言うときに上司に向かって自分の意見を述べるのであれば口答えになりますし、立場に関わることがそこになければ意見になります。
口答えする人の心理
口答えする人には反抗的な態度が多く、ほとんどの人が嫌悪感を抱きます。
口答えをする人は、、自分が反抗的な態度になっていることに気付いているのでしょうか。
ここでは口答えする人の心理について、解説していきます。
すべてが気に入らない
口答えをする人には、目の前にあるすべてが気に入らないという心理が働くことがあります。
そこに見えるもの、聞こえてくるもの、物や人間などすべてに「嫌」という感情を抱いているのです。
基本的にそのような感情で日々を過ごしていますので、気持ちはイライラして人に対して反抗的になり口答えをします。
負けたくない
口答えをする人には、何に対しても誰に対しても負けたくないという負けん気が心理的に働きます。
負けたくないという気持ちから、人に対しても屈したくないという気持ちが大きく働く傾向が強いです。
口答えをしなければ人に屈するような気がするため、強く口答えをして負けまいという感情を表すのでしょう。
自分の非を認めたくない
口答えをする人には、自分の非を認めたくないという心理が働くこともあります。
このタイプは、たとえ自分が悪いことをしたとしてもその事実を認めようとしません。
自分を擁護することで、自分を保っているのでしょう。
そのため口答えをして、自分は悪くないということを他の人にも認めてもらおうとしているのです。
素直になれない
口答えをする人には、自分の気持ちに素直になれないという心理が働くこともあります。
人は、自分が悪いことをしたときには謝ることが必要です。
しかしこのタイプは素直に謝罪する気持ちになれず、口答えをしては反抗して自分が悪かったという気持ちを押し隠そうとしています。
素直な自分を認めようとしないのです。
相手が気に入らない
口答えをする人には、相手が気に入らないという心理が働くこともあります。
特に上司に対して嫌悪感を持つ部下は、日ごろから反抗心を持つ傾向が強いです。
その気持ちを吐き出したい気持ちに駆られると、どうしても口答えせざるを得ません。
気に入らないと思えば思うほど、我慢することもできなくなります。
口答えする人の特徴
口答えをする人には多くの人が、「困った人だ」という意見を持つでしょう。
しかし口答えをする人にはその人なりの理由があるため、口答えをする傾向が強いです。
ここでは、そんな口答えをする人の特徴について解説していきます。
見栄を張る
口答えをする人には、見栄を張るという特徴が見られます。
このタイプはプライドが高く、自分はすごいと思っている傾向が強く、人の言うことなど受け付けません。
それどころか人が何か言うと、口答えをして自分のプライドを守ることで必死になり自己アピールをするのです。
自分が正しいと思っている
口答えをする人には、自分が正しいと思っているという特徴も見られます。
自分の言うことが一番で、人から何か言われたら負けん気が表れて口答えをする傾向が強いです。
いつも人の言動を気にしていて、もし人に負けそうと思えばその人に対して口答えをして自分を高く見せようとします。
話の軸がぶれやすい
口答えをする人には、話の軸がぶれやすいという特徴もあります。
このタイプは話は流暢に話すのですが話の内容を明確にしておらず、話している途中で何を言っているのかわからなくなる傾向が強いです。
自分を正当化して口答えをしますので、周りは話が見えなくなって困惑させられてしまいます。
人の意見に反論をする
口答えをする人には、人の意見に反論するという特徴もあります。
人が言った意見に対して「しかしその意見は納得できません」といったように何かと否定するのです。
このタイプはプライドが高く、自己中心的で他人を理解しようとしません。
そのため人の意見を受け入れることができないのです。
人の話を遮る
口答えをする人には、人の話を遮るという特徴も見られます。
このタイプは人が意見を述べている途中にもかかわらず、口答えをして話を中断させてしまったり話題を勝手に変えてしまったりする傾向が強いです。
人の意見を真摯に受け止めようとする姿勢が見られず、相手の言っている内容を理解していない人が少なくありません。
口答えされた時の対処法
口答えをされると「なんだ、こいつは」と腹を立てる人が多いでしょう。
しかし、だからと言って口答えをする人に対して無碍な扱いをすることは、社会人として考えてしまいます。
そこでここでは口答えされた時の対処法について、解説していきます。
相手と議論をしない
口答えをされたときには、相手と議論をしないという対処法があります。
口答えをする相手と議論をすると相手は言われたことに対してどんどん口答えをしてきますので、困惑させられたりイライラさせられる傾向が強いです。
精神的にストレスになるかもしれませんが、自分の気持ちを抑えてできるだけ議論をしないように心がけましょう。
相手を否定しない
否定をしてはいけない
口答えをされたときには、相手を否定しないという対処法もあります。
口答えをする人は自分の言うことが一番正しいと思っていますので、相手から否定的な言葉を投げかけられると口答えの連続でこちらはうんざりさせられる傾向が強いです。
口答えの嵐に巻き込まれては身が持ちませんので、たとえ相手が間違っているとは思っても相手を否定することは控えましょう。
相手の意見を聞く
口答えをされた時には、相手の意見を聞くという対処法もあります。
口答えをされた方は困惑して怒りの感情を抱きやすいですが、口答えをする方はもしかしたら自分なりに正当化する意見を言っていると思っているのかもしれません。
そのためまずは口答えをする理由を知るために、相手の意見を聞いてみましょう。
納得できる返事が返ってくるかもしれんません。
意見を伝えるときには提案する
口答えをされたときには、提案するという対処法もあります。
相手が口答えをしてくるということは、こちらに対して反論したい何かがあるから口答えをしてくるのかもしれません。
口答えをやめさせようと思うのなら、「〇〇はこのようにしたらどうかな」と提案してみると、相手も素直に言うことを聞くようになるでしょう。
相手を認めてあげる
口答えをされたときには、相手を認めてあげるという対処法もあります。
口答えをしてくる人には、「自分のことを認めてほしい」「自分の意見を受け入れてほしい」という承認欲求が働いている傾向が強いです。
そのようなタイプには、本人の言動を認めてあげる必要があります。
そうすれば認めてもらったことを喜び、口答えをしてくることが減少するでしょう。
上司に口答えする時のポイント
基本的に上司には口答えをすることは、おススメできることではありません。
しかしどうしても納得いかないことを言われたりされたりすると、口答えをしたくなることもあるでしょう。
そこでここでは、上司に口答えするときのポイントを解説していきます。
上司の言いたいことを汲み取る
上司に口答えをするときには、上司の言いたいことを汲み取るというポイントがあります。
ときには上司が気に入らないこともあるでしょうし、言っていることに納得できないこともあるでしょう。
しかし上司には上司なりの考えがあって発言しているのですから、言いたいことを汲み取ってみてください。
口答えをすることなく、素直な気持ちで上司の言うことを受け入れられることでしょう。
上司に伝える内容を明確にする
上司に口答えをするときには、上司に伝える内容を明確にするというポイントもあります。
上司はあなたにとって上の立場の人ですから、自分ではもっともな意見を言っているつもりでも「あいつはすぐに口答えをして」と取られる傾向が強いです。
感情的な言い方ではないと証明するためにも、上司には内容を明確にして発言をするようにしましょう。
単に口答えをしているのではなく、建設的な意見を言ってると受け取ってもらえます。
関連記事はこちら▽ 建設的な話し合いができない人の特徴|建設的な話し合いのやり方とは
口答えする内容の根拠を明確にする
上司に口答えをするときには、口答えする内容の根拠を明確にするというポイントもあります。
部下から上司への発言をするときには、こちらがただ単に意見を言っているつもりでも口答えをしているとしか取られかねないものです。
しかし根拠が明確であれば、上司は「考えて発言しているな」と思ってくれますので、口答えと受け取られることはないでしょう。
冷静に伝える
上司に口答えをするときには、冷静に伝えるというポイントもあります。
上司に意見を伝えるときには感情的になっていると、口答えをしているとしか受け取られません。
そうではなくてただ発言をしているのだということをわかってもらうためには、冷静に伝えることが大切です。
悪意のある口答えと思われることはないでしょう。
データを使いながら伝える
上司に口答えをするときには、データを使いながら発言するというポイントもあります。
発言だけだと口答えと取られがちですが、データには真実性が含まれて根拠が明確に表れていますので、上司との情報共有がしやすくなる傾向が強いです。
それに部下が意見を伝えているときには、上司に冷静に聞いてもらうことが可能になります。
そのためデータがあると、口答えをして反抗しているとは取られないでしょう。
感情的な口答えは控えましょう
口答えをする人の心理や特徴、口答えされた時の対処法などについて、お伝えしてきました。
口答えは言っている方も感情的ですが、聞いている方も困惑したり嫌悪感を持ったりと悪い方に感情が揺さぶられることが少なくありません。
そういった意味では口答えは社会人として望ましくない行為です。
とはいえ、口答えが絶対に悪いということでもなく、時には必要なこともあるでしょう。
口答えは相手にとっては悪意のある発言と取られがちですから、もし口答えをする必要があれば、そのときには感情的にならないように心がけてください。
目上の人との良好な関係を築くためには大切なことです。