あなたの周りに、他の友人・知人は気が付かない「本当のあなたの姿や心を見抜く不思議な人」はいませんか?
また、会議ではいい質問を投げかけ、根本的な問題解決の足がかりを作る人は「物事の本質を見抜く人」といえます。
このような人は洞察力が高く仕事でもプライベートでも頼りにされることや、トラブルに巻き込まれにくいと得することが多い人物です。
今回は「物事の本質を見抜く人」の特徴と洞察力の鍛え方を紹介します。損をしそうな「物事が分からない人」に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
目次
「物事の本質を見抜く」の意味とは
物事には嘘や偽りが隠れていることがあり、表面から判断すると騙されることがあります。
本質とは、最も大事な性質や要素のことです。
物事の本質を見抜くためには、大切な部分をしっかりと明らかにすることで間違った情報に影響されない強い心と正しい目を持たなくてはなりません。
扇を例に例えると、要の部分は1つしかありません。しかし扇を広げると要を中心に羽を広げるようにいろいろな情報が出てきます。
それは事実でもあり偽りでもある、さまざまな情報のことです。
物事の本質を見抜く人は、目に見える情報を手がかりに、要の部分にある「目に見えない本質」を洞察する力のことをいいます。
物事の本質を見抜く人の特徴
物事の本質を見抜けると、トラブルに巻き込まれにくいことや表面上近づいてくる人を感じ取ることができるので頼もしいですよね。
物事の本質を見抜く人は洞察力があり目には見えない部分を見抜く力があるので、人間関係もスムーズです。
ここでは物事の本質を見抜く人の特徴を解説します。
いい質問を投げかける
物事の本質を見抜ける人が職場などで会議をするといつもいい質問を投げかけてきます。
何が問題点かピンポイントで意見を言うので、他のメンバーからは「1番聞きたかったこと」を深堀りして話し合うきっかけを作ってくれる人です。
このような人がいると、1番問題となっていることに集中してメンバー同士で話し合うことができます。
良きリーダー・相談相手になれる
人と話をするときに「この人は私に何がいいたいのかしら?」や「どうして欲しいのだろう」と相手の気持ちを汲みながら過ごしています。時々様子を伺い、辛そうな場面では声をかける優しい人です。
人からの相談事にも丁寧に話しを聞き、相談相手の性格まで踏まえアドバイスをします。
的確なアドバイスに救われる人は多く、良き相談相手として信頼されています。
抽象度を上げて理由を追及しようとする
物事の本質を見抜く人は「なぜ?」に焦点を当てて考えます。視点を広げて理由を追及することで本質を捉えようとします。
簡単にいうと、このような考え方を「抽象度を上げて考えている」ということを意味しています。
一般の人が話しの内容に興味を示すことに対し、物事の本質を見抜く人は話しの理由に興味を示す特徴があります。
いろいろなタイプの人とうまく付き合える
物事の本質を見抜ける人は、さまざまな人のことをよく見ているのでどのような場面で悲しそうになるのか、イライラするのかというのをよく知っています。そして、違う価値観の人は「この人はこう考える人なんだ」と客観視し受け止めます。どの世代の男性や女性でも上手に付き合うことができる人です。
表に出にくい性格を見透かせる
物事の本質を見抜くことができる人が友人・同僚だった場合、「あなたは明るいけれど本当はとても繊細な人ですよね」と、他の人には分からないあなたの本質をすぐに捉えることができます。
言い当てられた人は自分の知らない部分を発見することができ、自分の心を見透かされている不思議な気分になります。
物事の本質がわからない人の特徴
物事の本質を見抜く人の特徴を紹介したように、本質を見抜けない人は反対の価値観をもっている人です。
物事の本質が分からないと、自己主張が強く「自分は正統派」と思い込むことで偏見を生みやすく結果トラブルの元となります。
ここでは物事の本質の分からない人の特徴を紹介します。
自己中心的な人
主観的に物事を考える視野の狭い人は人の本質が分かりにくい人といえます。
なぜなら、自分中心に物事を考える人は自分の価値観以外を受け入れようとしません。自分の考えが正しいと思い込む人は、たまたま間違った行動を起こしただけで相手を理解しようとしません。
これでは物事の本質が分からないままなので、しまいには相手のことを悪者にまでしてしまうのです。
悪口ばかりいう人
いつも悪口ばかりいう人は物事の本質を見抜けない人です。
自分のことは棚にあげ、相手のことを指摘して悪口大会をする人達は自分を客観視できていない証拠です。
自分を客観視できる人は自分の欠点もよく分かっているので、自分のことを棚に上げることはしません。なので人の悪口はいいません。
物事の本質から目をそむけ相手を分かろうしないので、不平・不満が溜まりやすいのです。
偏見を持つ
「人は見かけによらない」という言葉があるように、ぱっと見ではその人の本質は分かりません。
偏見を持つ母親の場合、青色の作業着を着てメンテナンスをしている人に「勉強しないとあんな風になってしまうのよ」と子供に言います。
実際は、メンテナンスの仕事は専門知識がないとできない職種なのに見かけで判断するのです。
偏見を持つ人は物事の本質を見抜くことはできません。
人の気持ちが分からない
人の気持ちが分からない人は自分以外に興味のない自己愛が高い人です。
思ったことをすぐに口にするので知らずに相手を傷つけます。目上の人に生意気なことをいうことでトラブルメーカーになってしまうこともあります。
しかし本人はどこ吹く風で「別に嫌われても構わないし」と強気の姿勢でいます。
浅はかな人
人からの頼みごとを安請け合いすることや失敗しても深く考えず、例え自分が原因だったとしても「なぜ失敗したのか」考えず、周囲のせいにする人は本質を見抜くことはできません。
客観的に自分のことを見ていないことや先々のことまで考えず受けてしまうことで、後々キャパオーバーになり「できませんでした」と匙を投げてしまうのです。
物事の本質を見抜く人が怖い理由
物事の本質を見抜く人は、人の気持ちを分かってくれる優しい人だと分かりました。
しかし本質を見抜くということは「確信をつく人」ともいえますし、頭の回転が早く矛盾点にすばやく指摘することもありタダものではない貫禄があります。
ここでは、物事の本質を見抜く人が怖い理由を紹介します。
じっと監視している
観察力があるので、時折見られている感じがしたり誰かをじっと見ていたりしています。
観察しているというより見ている時間が長く監視されているようで怖いです。
本質を見抜く上で観察することはとても大事なことですが、常にアンテナを張っている雰囲気に緊張感が走ります。
勘が鋭い
女性はそもそも勘の鋭い人が多いのですが、「物事の本質を見抜く女性」となると一筋縄にはいきません。
交際相手の変化を素早く察するので、浮気をしている・社金をしているなど恋人や夫としてのタブーを見抜くことができます。
非常に頭のいい女性なので、相手に悟られることなく追及できるので彼女や妻になると怖い一面があります。
矛盾点に指摘が早い
冷静な人は物おじせず、感情的になることはありません。今起こっていること・周囲を冷静に見て把握しています。
口論になっても、理路整然と返してくるので浅はかな考えを持つ相手からみると言い返すことができなくなります。
相手がどんなに感情的に怒鳴っていても、その話しに1つ1つに耳を傾け矛盾点があればすばやく意見がいえるからです。
先読みできる
予感や直感が鋭くよく当たります。
物事の本質を見抜く人は、常にアンテナを張っているので多くの情報を脳内で巡り回しながら処理をしています。
いい事も嫌なことも認知していることで、リスクに気づくことが早いのです。このような一面から「こうなるかもしれないよ」ということがよく当たります。当てられた本人を「何でわかったのだろう」と不思議な気分にさせることができるからです。
圧倒的な情報量に太刀打ちできない
ちょっとした愚痴や相談に親切心から的に得たアドバイスをして劣等感を与えてしまうことがあります。
アドバイスそのものが的を射る答えなのでグーの根も出ません。物事の本質を見抜く人は頭の回転も早く情報量も莫大なため、叶わない相手に見え怖いと感じてしまいます。
物事の本質を見抜く能力を身につけるには
ここまでの解説を読むと、アドバイスが的確なことや仕事ができると思われやすい人ということが分かりました。
物事の本質を見抜ける能力があるといいことが多いですよね。
ここでは、物事の本質を見抜く能力を身につけたいと考えている人へいい方法がありますので参考にしてみて下さい。
事の原因を探る
普段からよく観察し「なぜ」と考える癖をつけましょう。
そのためには、根拠が何であるか知る必要があります。問題が起こることには何か原因があります。相手が不機嫌なことも何か根拠があってのことです。
ここで、「勝手に怒っている」と思わず、なぜそうなってしまったのか原因を探ってみましょう。
インプット量を増やす
インプット量を増やしてみましょう。
例えば、あなたがせっかちで相手がマイペースで遅い人でイライラしたとします。
しかし自分だけの考えだけでは見えない部分が多すぎて解決できません。
インプット量を増やすためには、人生経験豊富な人に相談をしてアドバイスを貰うことや心理学の先生の著書を読んでみると自分では気が付かなかった答えが書いてあります。
こうして、ベースにあるインプット量が増えると考察力が高まります。イライラする人に「何が起こっているのか?つまりこういうことが原因だったのか」と気が付くことができるようになります。
自分の問題を客観視してみる
一歩引いて考えるようにしましょう。
物事の本質を見抜くには、客観視できるようになることが大事です。ポイントとなる問題点を一歩引いて考えるのです。例えば仕事を辞めたいと悩んでいたとして、紙に辞めた時のメリット・デメリットを書いてみます。
そうすると、どっちが多く書けたか「今、どうすべきこと」に気がつくことができます。
いろいろなことに挑戦する
いろいろな人と付き合うといろんな価値観に出会えます。外見がいい人や怖いと思った人が1番優しかったということはありませんでしたか?
特に若い年代での経験は、インターネットで拾った情報よりも格別です。
また新しいことにチャレンジすることで、また違う経験を積むことができ視野が広がります。
物事の本質を見抜く力は、多くの知識・経験を積んだことで得た力なのです。
先入観で人を決めつけない
物事の本質を見抜ける人は日々アップデートしている物事の本質を見抜ける人は固定観念という狭い世界で生きる人ではありません。
いろいろな知識を取り入れ、経験・体験を積むことで新しい自分にアップデートしている人ということが分かりました。
物事の本質を見抜く能力はすぐに身につくものではありません。
しかし「物事の本質が分からない人」の特徴に多く当てはまっていたとしても、相手をよく観察することで「どういった場面で喜ぶのか・嫌な気持ちになるのか」気が付くようになったら一歩前進しています。
自身の固定観念に縛られず「視野を広げて理由まで考えること」で、本質は見え始めてくるでしょう。