何が起きても穏やか、怒ったりもせずどんなことでも受け止めてくれる、そんな穏便な人があなたの周りにもいませんか?
穏便な性格の人は相手への気配りも細やかで、その性格から相手へ安心感を与えるため対人関係も良好な場合が多いものです。
一緒にいると自分まで穏やかな気持ちになれるので、自然と周りに人が集まってくることも。
今回はそんな穏便な人の特徴や性格、穏便に生きる方法等をご紹介します。
目次
穏便な人の特徴
穏便な人は人から好かれることが多く、会社でも信頼されることが多いでしょう。
いつも穏やかでカリカリすることも少ないため、いい相談相手になることもしばしば。
穏便な人にはどういった特徴があるのでしょうか。
人の悪口を言わない
穏便な人は悪口や陰口のような、他人の気分を害するような発言をしません。
自分の発言によって誰かが傷ついたり周りも不愉快になったりと、何も良いことが起こらないからです。
自分がマイナスの発言をすると、周り周って最後は自分に返ってくるということも十分に理解しています。
頼りがいがある
トラブルに巻き込まれて困った時にも冷静に対処し、決して感情的にならない点は穏便な人の大きな特徴と言えるでしょう。
相手の気持ちを理解し、少々の失敗は受け入れる包容力も持ち合わせています。
穏やかで心が広いので、どんなことでも相談にのってくれるという安心感があります。
周りから好かれる
穏便な人は誰に対しても分け隔てなく接し、穏やかで親しみやすい性格も相まって人から好かれやすい傾向にあります。
柔らかい雰囲気をまとっているため親しみやすく、誰でも声をかけやすいため自然と周囲には人が集まってくることでしょう。
初対面でも相手に好印象を与えやすく、ビジネスのシーンでは穏便な性格が優位に働くこともあるかもしれません。
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規則正しい生活を送っている
穏便な人がいつも穏やかでいられるのは、毎日規則正しい生活を送っていることも大きく影響しています。
乱れた生活習慣はストレスのもとになり、イライラしやすくなってしまうからです。
規則正しく生活することで精神が安定し、いつも穏やかに過ごすことができるのです。
競争心がない
平和主義で争いごとを好まず、他人と競争しない。
穏便な人は周囲との競争や口論を避けなるべく波風立てないよう、いつも苦心しています。
協調性があるとも言えますが、自分の意見を持たず優柔不断に見えてしまうこともあるかもしれません。
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穏便な人の性格
周囲との意見の食い違いや衝突を好まない穏便な人は、その多くが穏やかな性格の持ち主です。
人から好意的に見られ信用されることも多いでしょうが、一方でお人好しな性格が幸いして他人に騙されたり、あるいは利用されてしまうこともあるでしょう。
今回は穏便な人の性格をご紹介します。
優しい
穏便な人の多くは非常に優しく、他人に対して気遣いができる人がほとんどです。
いざこざや争いは好まず、平和に収まるなら少しくらい自分が我慢しても構わないと考えています。
忍耐力と我慢強さを持ち合わせており、中には自己犠牲の精神を持つ人もいるでしょう。
思いやりがある
自分本位ではなく他人の立場に立って物事を考えることができる、思いやりのある人は穏便な性格の人が多いでしょう。
人の気持ちに敏感で、自分がどう思うかよりも「周りがどう思うか」を優先してしまいがちです。
それで不満を持つようなことはなく、他人を喜ばせたり、人から感謝されることを喜びと感じています。
情緒が安定している
穏便な人の多くは情緒が安定しており、一定の穏やかさを常に保っています。
イライラすることも滅多にありません。
自らの感情をコントロールする術を持っているからこそ、心に余裕が生まれるのです。
上手くいかないことがあっても心を乱さず、冷静に対処することが出来るでしょう。
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前向きでポジティブ
穏便な人は、気持ちの切り替えが上手な人が多いものです。
例え失敗しても「次はきっと上手くいく」というポジティブさが穏やかな心につながっており、過去の失敗をクヨクヨと考え込むことも少ないでしょう。
ストレスをためにくく、負の感情にとらわれない前向きさを持っています。
自己主張が苦手
穏便な人は相手の立場になって物事を考えられる反面、他人を優先しすぎて自分の意見を主張することが苦手な傾向もあります。
周りに気を配りすぎて、ついつい自分自身をないがしろにしてしまう人も少なくありません。
自分の許容範囲を超えそうな場合は、自分を優先できる勇気も時には必要になるでしょう。
穏便に話すコツ
様々な考えの人と関わる場合、時として意見の衝突や争いが起こるものです。
言いにくいことをどうしても相手に伝えなければいけない、そんな場面もあるでしょう。
人間関係を少しでも良好に保つためにも、なるべく穏便に話すためにはどうしたらいいのでしょうか。
冷静さを失わない
話がヒートアップしてしまうと、ついつい冷静さを失いがちです。
言葉遣いも乱雑になり、お互いに感情的な物言いに発展してしまうこともあるでしょう。
気持ちと思考は切り離し、いつでも冷静に物事を見つめることが穏便に話すためには非常に重要です。
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話のゴールを明確にする
話し合いにおいて自分と相手のゴールが同じであれば、おのずと話は穏便に進みます。
話し合いのゴールが不明瞭だとお互い不安になり、安心して会話に集中することもできません。
進むべきゴールを理解することで感情的にならずにすみますし、冷静に話し合いが出来るはずです。
相手の話に共感する
自分の話ばかりせずにまずは相手の話に耳を傾けることは、穏便に話すうえで非常に大切です。
話し上手は聞き上手とも言われていますので、相槌などを上手く使い相手の話を引き出していきましょう。
相手の反応をよく観察し、共感することで信頼関係を築くことも出来るはずです。
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結果を気にしすぎない
話し合いの結果がどうなるのかを心配しすぎるあまり、話が穏便に進まず、最終的に話がまとまらないというパターンがあります。
ぜひポジティブな結果を心に描いてください。
心配事の40%は現実に起きない、という報告もあるくらいです。
穏やかな気持ちで話し合いに臨めば相手もリラックスして、良い結果が出やすくなるはずです。
本音で話す
話を穏便に済ませようと自分の本音を隠し問題を我慢する人がいますが、かえって逆効果になりかねません。
相手の気持ちを思いやることさえ忘れなければ、自分の考えを率直に話すことは問題解決への最短アプローチです。
相手への敬意を忘れず、言いたいことをきちんと伝えることもまた穏便に話す上では大切なポイントなのです。
穏便な対応方法や断り方
無駄な争いごとは誰だって避けたいと思うでしょう。
自分の主張を我慢して抑えれば、確かにスムーズに事が運ぶかもしれません。
しかし最終的に問題が発生し、余計話がこじれる場合がほとんどです。
今回は物事を穏便に済ませる対応方法や、相手との関係性を悪くしない穏便な断り方をご紹介します。
相手の言いたいことを理解する
実際に起こったことや事実は把握しやすいものですが、相手がどう感じたのか、あるいは何を望んでいるのかを聞き出すことは容易ではありません。
相手の真意を理解することで、不毛な話し合いや無駄な駆け引きをせずにすむはずです。
相手が本当に求めていることは何なのか、これを考えながら対応すれば物事を穏便におさめることが出来るでしょう。
常に冷静沈着でいる
トラブルが起こった時や、相手が急に怒り出してしまったときの穏便な対応方法は、やはり冷静さを失わないことです。
自分も一緒になってイライラして感情的になってしまえば、事態はいっそう困難を極めるでしょう。
心に常にゆとりを持ち、冷静沈着でいられるよう意識して下さい。
予めリスクを想定する
起こり得るトラブルやリスクを予め想定することで、心に余裕を持つことができます。
パニックや感情的になることを予防できますし、自分にも相手にも穏やかな心で接することが出来るでしょう。
きちんと準備すればゆとりが生まれ、どんなことにも穏便に対応することができるのです。
断る理由を素直に伝える
断る理由を素直に伝えることは相手にも、そして自分にとっても余計な負担をかけない、1番スマートな断り方です。
曖昧な言い方よりも、きちんと素直に伝えるほうが相手も受け入れやすく、穏便に解決することが出来るでしょう。
相手に敬意を払い、礼儀正しく対応すれば相手もきっと分かってくれるはずです。
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代替案の提案
一方的に断ってしまうと、相手に不愉快な思いをさせてしまうかもしれません。
そんな時の穏便な断り方としては、代替案の提案が望ましいでしょう。
出来ない理由に代わりの案をプラスしてフォローするのです。
相手への気遣いにもなりますし、交渉の決裂を防ぐ効果も期待できます。
穏便に生きる方法
誰だって人と争ったりせず、毎日平穏に暮らしたいと願っています。
とはいえ気が合わない人とも付き合わなければいけませんし、相手から理不尽な対応をされてイライラすることだってあります。
いったいどうすれば心穏やかに、穏便に生きることが出来るのでしょうか。
ストレスをためない
穏やかに見える人はあたかもストレスを感じていないように見えるかもしれませんが、実は彼らは自分のストレス解消方法を心得ているだけなのです。
心に余裕を持ちイライラせずに生きるには、自分なりにガス抜きをする必要があります。
どんな方法でも構わないので、自分で自分の心身をケアをしてあげることが非常に大切です。
自分に自信を持つ
人から評価されなければ自分の価値を感じられない、誰かから認められないと自信が持てない、そのような人は穏便に生きることは難しいでしょう。
常に周囲の状況に振り回されるので心が落ち着かず、不安と隣り合わせの生活になってしまうからです。
自分を強く持ち、1本心の通った生き方をすれば、自ずと自信がついてきます。
冷静な目を持つ
物事を客観的に見つめる冷静な目は、穏便に生きる上で必要不可欠です。
感情的になって得をすることはほぼありません。
焦って心が乱されそうな時は、まず深呼吸してみましょう。
冷静な心で相手の立場になって物事を考えることができれば、無用な争いごとはだいたい避けることが出来るものです。
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相手を変えようとしない
ついつい自分のことを分かってほしくて、相手に期待してしまう人は多いものです。
とはいえ人を変えることはなかなか難しく、結局自分のイライラが募るだけで良いことは何もありません。
そんな時は、ありのままの相手を理解する努力をしてみて下さい。
不要な衝突を避け、穏便に物事を進めることが出来るはずです。
穏便な人はただのイエスマンなのか?
穏便な性格と聞くと、中にはただのイエスマンだろうとか、相手にとってただ便利なだけの存在じゃないのか、と考える人もいるかもしれません。
自分さえ我慢すればいい、そう考える人は確かに場の空気を読んで穏便に物事を進めることが出来るでしょう。
しかし、我慢は長くは続きません。
お互いの主張が違ったとしても、謙虚に他人の意見に耳を傾け、お互いを尊重し合える人こそが真に穏便な人と言えるでしょう。