何を言っても人の意見を取り入れない。自分の考えに固執する。あなたの周囲にそんな人はいませんか?頭でっかちの意味や性格、男女別の特徴や仕事のやり方をまとめています。気になるあの人と比較してみましょう。
頭でっかちな人の長所や、そうならないための考え方もご紹介しています。家庭や職場など人間関係の参考にしてください。
目次
頭でっかちの意味とは
頭でっかちとは、「理論や自分の考えにこだわり行動を伴わない」という意味です。知識は広くさまざまなことに精通し、合理的に物事を処理することができます。ただし、理屈ではわかっていても、実践することはありません。ある程度はリスクも想定できるので、それを回避しようと努めます。
【男女別】頭でっかちな人の特徴
頭でっかちな人には、5つの特徴があります。すべて当てはまる必要はありませんが、1つでも心当たりがあれば、それは頭でっかちな傾向に該当するでしょう。良くも悪くも目立つので、観察していれば気づけます。1つ1つ確認してください。
頭でっかちな男性の特徴
頭でっかちな男性を思い出してみましょう。「あの人には何を言っても無理だ」「人の話しを聞かない」そんな印象を持った男性はいませんか?特徴がわかれば気をつけて対応することもできるので、いくつか覚えておきましょう。
流行に鈍感
頭でっかちな男性は、とにかく流行に鈍感です。「こんなことも知らないの?」「みんなやってることなのに?」ということも、自分の生活に関係がなければ、まったく追いかけたりしません。そのため世の中の流れに疎く、若い人の行動に疑問を投げかけることも多いでしょう。
新しいものを使いこなせない
新しいプログラム。新しい仕組み。新しいシステム。頭でっかちな男性は、これらをうまく使いこなせません。これまでのやり方でしか対応できないので、いつまで経っても取り残されたような状態になります。ただ、自分では大丈夫と言い張り、教えを乞うことはしないでしょう。
柔軟に対応しない
「もう決まっただから」「今から変えるのはダメ」というニュアンスで、目の前の事態を柔軟に捉えられません。変えたところで大きな影響を受けないことだとしても、やりぬくことに意義を感じ、最後まで悪あがきをします。そのため事態を収拾できません。
初動が遅い
自分の考えを絶対的に崇拝しているため、初動を急ぐことができません。そのため二番手になることも多く、誰かに先を越されます。「そこまでしなくても…」「まだ大丈夫じゃないか」という自分の感覚を優先させ、切羽詰まるまで何もやらないことが目立つでしょう。
コミュニケーションをとらない傾向
好意的な人としかコミュニケーションをとりません。そのためそれ以外の人と人脈を繋ぐことができず、いつの間にか裸の王様状態になります。自分ではコミュニケーションをとっているつもりですが、周囲からすればまったくできておらず、その重要性を認知していないでしょう。
頭でっかちな女性の特徴
男性と同じように、頭でっかちな女性にも特徴があります。女性ならではの口癖もあるため、会話の中から見つけ出せるかもしれません。意図的に隠して対応する場合もあるので、時間をかけて観察すれば本性を確認できるでしょう。
○○しなければならないが口癖
「女は結婚しなければならない」「家庭を優先させなければならない」そんな制限を自分にかけ、行動範囲を狭くしています。「しなければならない」という口癖を言い訳に、それをやっていない同性に対し、深い嫉妬を覚えます。視野が狭くなりがちで、物事を広く捉えられません。
すぐ肩書きで判断する
例えば看護師や教師、公務員など堅い職業の人に対し、厳しく判断します。その反対に水商売やフリーターなど、あまり職権を持たない層を見下し、肩書きで中身を想定して決めます。その人の内面ではなく、外側の情報を優先価値として捉える傾向があり、なかなか本題を飲み込めません。
メモを取りがち
とにかくメモを取りがちです。ミスを起こすことのないよう慎重に行動したいので、見返すためにメモをとります。それは別に悪くありませんが、必要のないことまで記録する傾向にあり、過去にさかのぼりがち。何でも難しく受け取り、複雑な説明を残しやすいと言えます。
整理整頓が得意
自分のアイテムは定位置に置くので、整理整頓が得意です。整っていなければ落ち着きません。そのため必要なものもすぐに取り出せるし、置いてある場所もはっきりわかります。ただし、人にもそれを強要しがち。片付けていない部屋を認めることはなく、なぜ片付けられないのかも知ろうとしません。
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何かと正論を述べる
ルールや法律に基づいた対応しかとらないので、決められた枠の中でしか動きません。教科書どおりの正論を述べがちで、例外を認めることはほとんどないでしょう。そのため選択肢も少なく、逃げ道を用意できません。相手の事情を考慮することが少ないので、敵に回せば厄介です。
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頭でっかちな人の性格
男女ともに頭でっかちな人の性格をまとめています。あくまでも特徴から導き出された性格なので、人によっては違う部分もあるかもしれません。ですが、全体的な雰囲気としてつかみ取れるため、それとなく確認してみてください。
自分で調べなければ気が済まない
他人を信用せず、何でも自分で調べます。自分が納得しなければ、答えとは認めません。そのため混乱することもありますが、人から聞いた話しを鵜呑みにすることないでしょう。わかったような素振りを見せても、必ず裏ではもう1度調べています。裏どりしなければ気が済みません。
何でも損得勘定をする
自分がやってあげたことに対し、どれだけの見返りを期待できるのか。また、どんな不具合が現れるのか想定し、計算高くやり取りします。その過程において大きな見返りを期待できないようであれば、協力を惜しむ姿があるかもしれません。自分が決めた、意味のない協力はしないでしょう。
自分からは譲らない
交渉条件において、自分から譲ることはほとんどありません。もしくは仮に譲ったとしても、線引きがはっきりしています。「自分のほうが正しい」と信念を持っているため、よほどの根拠がなければ動かせないでしょう。納得できる条件や根拠が並んだら、ようやく検討に入る状態です。
冗談は通用しない
どんな状況であても冗談は通用しません。明らかに冗談と感じられるものに対しては嫌悪感を抱き、わかりにくいものに対しては無視します。悪ふざけのようなチャラチャラした雰囲気を好まないので、相手の前で眉間にしわを寄せたり、白い目で見ることもあるかもしれません。
頭でっかちな人の仕事のやり方
頭でっかちな人は、仕事でも特徴的なやり方で進めます。「もっと○○すれば良いのに」「こっちのほうが早い」と思っていたとしても、そのとおりには動いてくれません。仕事ができるかできないかは置いておき、そのやり方をご紹介しましょう。
順番を変えない
決められた手順に沿って行い、途中を省略することもありません。そのため1度つまずいたらそのまま。次へ進まず、同じ場所で足踏みする状態です。途中をとばせば簡単に済むことでも、それでは公平にできないような気持ちになり、やり方を変えようとはしないでしょう。
決められた規則に従う
裏から手を回すことができません。そのため水面下で調整することができず、あらかじめ決められた規則だけに従います。「あの人に頼めばどうにかしてくれるかもしれない」といった手段を使わず、正攻法で契約をとろうとします。その結果、ライバルに出し抜かれることも多いでしょう。
古い考えを貫く
頭でっかちな上司が多く、古い考えを大事にします。そのため女性の場合は子供を授かった場合に退職させられたり、男性の育児休暇を認めなかったりするでしょう。もちろん物理的な問題も関係しますが、今までやってきて失敗の少なかった方法を選ぶ傾向にあります。
自分と他人の役割を明確にする
「自分の役割はこれだけ」「あとはあなたがやるべきこと」という感じで、自分と他人の役割を分けています。そのため自分の仕事が終われば完結。余裕があっても、他人を手伝うことは少ないでしょう。また、できなかったのは、「ちゃんと計画しなかったほうが悪い」と思っているかもしれません。
頭でっかちな人の長所
頭でっかちな人は、すべての人に嫌われているわけではありません。他の人にはない長所もあります。その長所を活かし、良い方向へ進むよう誘導してあげると良いかもしれません。うまく利用すれば、あなたにとっても強い味方になる可能性があります。
妥協しない
少しのズレも見逃さない。自分の感覚で完成を見極める。そんなこだわりを持つ人が多く、職人気質なので妥協しません。そのため仕上がった作品は素晴らしく、誰にも真似できないくらい完成度が高いです。途中で投げ出すことをせず、持ち前の根性で乗り切ります。
人の意見に流されない
頭でっかちな人は、感情的な行動をしません。「かわいそうだから」という同情論では動かず、合理的な判断で問題を処理します。そのためどれだけ情に訴えようとも、どれほど感情を揺さぶろうとも、それに引っ張られるようなことはありません。自分の意見を持っているので、ブレることもないでしょう。
誠実
他人を騙すようなことはしません。嘘をついて利害を得る。誤魔化して適当に済ませる。器用に立ち回ることができないため、愚直にまっすぐ進みます。ただし、その状況をうまく外へ表現できないので、誤解されることも多いでしょう。刺激的なことを好まないので、安定性は抜群です。
冷静さがある
衝動的になることは少なく、冷静に分析できます。そのため現実離れした行動もしません。憧れや夢を追いかけるような素振りは見られないので、確実な道筋をつけることができます。周囲を驚かせるほどの奇策はとらず、誰もが想定できる程度の対応をとるでしょう。
頭でっかちの治し方
頭でっかちは、環境が変われば治る場合もあります。もちろんそれだけでは難しいかもしれませんが、それまでの行動を変えることで柔らかさも加わるでしょう。いきなり翌日からガラッと変わったりはしませんが、徐々に形が現れてきます。
素直に従う
他人からのアドバイスを疑うことなく、素直に従ってみましょう。もちろんそれが不正解の場合もありますが、自分以外の意見を取り入れることは悪いことではありません。むしろ他人を受け入れないことのほうが人間関係に隙間を生むので、自分に合うか合わないかではなく、1度挑戦してみてください。
情報と距離を置く
情報過多になりやすいので、SNSやネット検索を少し休憩しましょう。情報を入れすぎれば、そこで先入観が生まれます。メディアに誘導されることも増えるので、何もしない日を作ってください。バーチャルな話しではなく、リアルに人と会話することで、現場の声を拾うことができるでしょう。
行ったことのない場所へ行く
いつも行くカフェ。定番の席ではなく、行ったことのない場所へ出かけましょう。そこにはどんな歴史があるのか。どんな人が住んでいるのか。未経験の場所からくる感覚は、新しい感性を作ってくれます。決められた場所ではなく、未開拓の地へ行くほうがこだわりを捨てやすいでしょう、
一緒に行動する
頭でっかちな人と一緒に行動し、経験したことのない遊びを教えてあげましょう。自分では選ばない。自分からはやらない。そんな経験を積み重ねることで、新しい自分に出会えることもあります。つまりやってみなければわからない。頭で考えるのではなく、やったあとで判断してください。
頭でっかちにならないための考え方
頭でっかちにならないためには、幅広い意見を受け入れる必要があります。そのためこれまでの考えを1度リセットし、ゼロから始めてください。先入観を持つことなく、真っ白な状態で受け止めましょう。過去の経験から引っ張り出さず、新しい意見を採用してください。
大局で考える
どちらかに偏るのではなく、物事を大局に受け取りましょう。相手の立場を考え、もう1つの答えを用意する。別の角度から考える。視点を変えて考え、幅広い視野で対応してください。相手はどんな気持ちなのか。何を望んでいるのか。自分の考えだけではなく、相手の考えも尊重してあげましょう。
思い込みを捨てる
「絶対に○○だ」という思い込みは止めてください。世の中に絶対はありません。どんなに勉強しても、うっかりミスで100点を逃すことはあります。どれだけ頑丈でも、経年劣化で壊れます。思い込みは良い結果を生まないので、「○○の可能性があるかもしれない」という程度に留めましょう。
やる前から決めつけない
挑戦する前に白旗をあげないでください。準備の段階で「無理そうだ」と気づく場合もありますが、他の誰かがサポートして、結果的に成功することもあります。「できない」と決めているのは自分だけ。もし、失敗してもやり直せば良いだけです。自らチャンスを棒に振らないようにしましょう。
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自分を許す
完璧である必要はないので、自分を許してあげてください。そうしなければ、いつまで経っても前に進むことができません。自分に制限を課すのではなく、許容範囲を広げ、ある程度は自分をラクにしてあげましょう。負担に感じることを減らし、たまには自分にご褒美をあげてください。
頭でっかちを改善するにはいろんな意見を認めよう
頭でっかちな人は、どうしても自分の考えに固執してしまいがち。世の中にはたくさんの意見があり、立場や環境で違うことは当然です。場合によっては、本音と建前が異なることもあるでしょう。でも、それをすべて悪いこととせず、1歩引いたところで観察してみてください。
全体を見通すことで、結果は変わってきます。評価は他人が下すもの。自分で判断するのではなく、他人に任せておきましょう。