目次
打算的な人の心理的な特徴
相手の立場になって物事を考えない
相手の立場になって物事を考えず、常に損か得かで考える傾向があります。
その為、思いやりが無く、その人の気持ちを理解しようという考えが無くなってしまうのです。
本来自身にとってメリットか否かで考えるするクセが強いので、得にならない事に関しては徹底して避ける傾向が強いです。
自己犠牲や慈愛やといった発想は、自身にとって損になりえるので行いません。
そうなってしまうと、薄情な奴と思われて、周囲から疎遠になってしまいます。
また、相手の立場になって物事を考えないせいか、感情の機微に弱いところがあります。
相手が何故悲しいんでいるのか、何故苦しいんでいるのかという心理が分からなくなってしまうのです。
気持ちが分からない上に薄情な奴と思われてしまうと、途端に人付き合いが悪くなるので、相手の立場になって物事を考える工夫や努力をするようにしましょう。
損が少しでもちらつく事は避ける
自身にとってリスクになり得る物事は回避する傾向があります。
誰だってリスクは回避したいのは当たり前の事ですが、打算的な人の心理としては少しの損でも避けるようになります。
良い意味で堅実ですが、堅実過ぎるが故に、チャンスを逃しやすい傾向にもなっています。
本来リスクというのはどんな物事でも少なからず付いて回るのですが、そのリスクばかりに焦点がいきやすく、あれもダメこれもダメと避けてしまうのです。
打算的な人の損というのは、ダメージが非常にでかく、ちょっとの出来事でもかなり落ち込んでしまいます。
損した時にダメージがでかい分だけ打算的になるのですが、そればかり意識してしまって頭でっかちになり、損した経験を活かした人生を送れなくなってしまいます。
「こういう失敗があったからこそ、こういう人生を歩む」といった、失敗を糧により素晴らしい生き方ができるように、前向きな考えを持ちましょう。
上司や先輩のご機嫌取りを頻繁に行う
打算的さ故に、相手のご機嫌を取るように心掛けています。
ビジネスや仕事の場で、上司や先輩のご機嫌を取るのは必要な分野ですが、打算的な人はそのご機嫌取りが頻繁に行われます。
長い物に巻かれて安全に生き抜く状態を保ちたいが為に、こういった所で打算的な人の心理傾向が発揮されます。
その為、実力が無くても良いポストに配属されたり、楽に仕事ができたりと、仕事において美味しい思いをすることが多いのです。
上司や先輩からは好かれますが、それ以外の人間からは嫌われやすくなります。
「あいつは苦労もなくずる賢く生きている」と思われて、やり玉に上がりやすくもなります。
そうなってしまうと、各プロジェクトチーム等の複数人の従業員と働くようになった場合、非協力的な態度を出されてしまいがちです。
上司や先輩の機嫌を取るもの必要なことですが、それ以外の人にも目を配り、チームワークを大事にして働くようにしましょう。
常識やルールよりも自分を優先
打算的な人が物事を判断する時、その規準となるのは常識や守るべきルールよりも損得勘定となります。
たとえそれが少々非常識な選択になったとしても、要するに自分が得をすることができればその人にとってはそれが正解なのです。
自分にとってメリットがあるかどうかが最重要事項となりますから、それ以外のことが二の次になり、それによってモラルなどをあまり考えない選択を後ろめたさなく選ぶことができるようになります。
他者から見れば「その行動はいかがなものだろう」と眉を顰めるものであっても、本人は気にしません。
場合によってはみんなが守っているルールも平気で破ることができますし、それを悪いことだとは考えないのが特徴です。
真面目に振る舞って損をすることのほうが、打算的な人にとっては許しがたい、重大なことだと考えています。
物事や人に優劣をつける
打算的な人は、どんなことでも比較をして順位づけすることが大好きです。
あくまでも主観的に判断し、自分にとって有益な物事や人は上位に位置しますが、自分にとって無駄な物事、一緒にいていい思いをすることができない人は下位に位置づけます。
当然、自分に利益をもたらしてくれる上位陣と接する時にはひたすらにこやかに、いい印象を与えようと努力をしますし、気に入られて得をすることができるようにあらゆる手を尽くそうとするでしょう。
しかしその逆に、何もいいことを齎してくれそうにない、利用価値がないと判断した人には塩対応です。
周囲から見れば、相手によってコロコロ変わる態度はあまりいい印象を持たないものでしょうが、打算的な人の心理として、物事と人を取捨選択することにより、効率よく世渡りをしているつもりでいます。
自分に自信がある
打算的な人の特徴の一つとして、計算高い自分のことを頭がいいと自負しており、物事の考えかたが非常にポジティブであるということが挙げられます。
自分は優れている、その堂々たる姿勢が強気な行動に出られる根拠です。
上手に自分にとっていいことばかりをピックアップし、甘い蜜を吸い、スマートに立ち回って無駄ことをしない生きかたを気に入っていて、実際に損することを避けて動くことが得意であることから、周囲の誰よりもいい思いをして過ごしていると考えています。
常にチャンスを逃がさないように積極性を持っていることも強みで、行動力でもっていろいろな得をしていることから、自分に自信を持っているのです。
良くも悪くも非常にしたたか、印象操作もとても得意なので、自分を優れている人間に見せる演出ができるのが長所でもあります。
職場にいる打算的な女の特徴
職場の上下関係に敏感
打算的な女の特徴として、職場の上下関係に敏感なことが挙げられます。
損得で動くためには、職場の役職など立場、人間関係のパワーバランスを把握する必要がありますよね。
打算的な人は計算高いため上下関係に対して鼻がきき、とても敏感です。
立場が上だったり影響力の強い人にはおもねるような態度を取り、同じ立場か格下の人間には強く出て優位に立つために行動します。
基本的に競争心が強いため、自分が優位に立つためには手段を選びません。
ターゲットに対して人格攻撃をしたり、人前で恥をかかせて自らの優位を周囲にアピールするなど、理不尽で幼稚な行動を取ることも多いです。
何事もてっとり早くてすぐに効果を感じる方法を好むため、地道な努力はあまり得意ではありません。
人としての温かみやカリスマ、努力を好まないために優秀さも今一つな人が多く、周囲からの評価はあまり上がりません。
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本心を晒さない
本心を晒さないのも、職場にいる打算的な女の特徴です。
職場という狭い世界では、本心を晒すことは命取りになりかねません。
基本的に打算的な考えしか出来ないため、人の気持ちを尊重したり深く理解することも得意ではありません。
そんな人間が本心を晒せば、自分よりも立場が上の人を怒らせたり、周囲から一気に引かれてしまいます。
打算的な人はたとえ人が好ましく思うような感情表現をしていたとしても、自分が優位に立つなどのメリットを考えて演出している可能性が高いです。
しかし、本心を隠す一方で自分と同等か弱い立場の人には悪い意味で本心を剥き出しにします。
これも、人を攻撃して優位に立つための打算的な考えによるものです。
気持ちを表現することでデメリットが大きければ本心を隠し、メリットがある場合は躊躇いなく晒します。
利用価値がないものに冷淡
職場にいる打算的な女の特徴として、利用価値がないものに冷淡であることが挙げられます。
本人に自覚があるかどうかは定かではありませんが、全てを打算で考えるため、利用価値がないと判断するや否や冷淡な対応をします。
つい先日まで優しく接していた人に対しても、優しくしても自分の立場にプラスにならない、自分の思うような態度や行動を取ってくれないなど利用価値が無くなるとあっという間に手のひらを返します。
ここで言う価値とは、判断する人の個人的な価値観に基づき決められたものです。
そのため、他の人から見れば価値がある人で、その人に冷淡な振る舞いをすることでむしろ周囲からの評判を下げていることもあります。
打算的な女はとても極端な性格のため、それを敢えて指摘する人はあまりありません。
また、自分にメリットがあったり利用価値がある人には人当たりも良いので、近しい人たちから強く非難されることもまずありません。
そのため、このタイプが反省して変わることは稀です。
仕事が嫌い
職場で打算的な行動を行う女性は多くの場合、仕事が苦手で嫌々仕事をしているタイプです。
自分の仕事の負担を減らし、できるだけ楽をしたいと考えていて、そのために役に立ちそうな人に良く思われようとしています。
ターゲットになるのは、仕事内容を決める上司や、仕事を変わってくれそうな同僚など。
自分さえ良ければ他人がどうなっても良い、という考えなので、周囲からは良く思われていません。
ただ、こういった女性は職場とプライベートは分けているので、職場で悪口を言われようとも気にしません。
男性の場合は出世のために得になる人と付き合う、という向上心から打算的な付き合いをする人が多いですが、女性の場合は逆のパターンが多く見られます。
仕事への上昇志向は弱く、出世したくない、残業したくない、といったように、仕事にやりがいを求めていないタイプと言えます。
見返りを求める
打算的な女性は損得勘定が強いので、自分が相手に与えたもの大きさに敏感です。
「自分は他人にこんなにもしてあげたのだから」という考えを押しつけ、相手から見返りを受けるのは当然と考えています。
「してあげる」「してくれる」という言葉をよく使う人は、打算的な女性の可能性が大です。
自分に甘い性格をしているので、多くの場合、自分が与えたものよりも大きな見返りを求めています。
酷い時は、見返りだけ要求してくる人もいます。
相手のために行動を起こすことはなく、見返りの大きさを勘定して行うので、相手から期待した見返りが得られない時は、その人への接し方が変わります。
相手を批判することも少なくありません。
バレンタインデーのお返しなどで、その特徴がよく表れます。
プレゼントの内容よりも金額を重要視していて、傲慢なタイプと言えます。
愛想が良い
打算的な女性は初対面ではニコニコとしていて、愛想が良いのが特徴です。
最初は相手が自分にとって得になる相手かどうか分からないので、にこやかな態度で接して悪く思われないように努めます。
優しい態度で接してくるので、初対面だと良い人だと認識されることが多くあります。
相手の警戒心を緩めて会話を進め、情報収集を行うのが目的で、会話から損得勘定を冷静にジャッジします。
会話の内容はプライベートなことが多く、相手の情報を探りたがりますが、自分のことはあまり話したがりません。
会話を積み重ねることで利益をもたらしてくれる相手かを考え、得になると分かると媚びる態度をとるようになり、利益がないと分かるとそっけなくなります。
コミュニケーション力が高く、第一印象で好印象が持たれることが多い、女優タイプと言えます。
媚びる女とは|特徴・心理・モテる理由・嫌いな理由・対処法を解説!打算的な人のことが嫌いな理由
利己的な考えでしか動かないから
打算的な人が行動しようとする時、必ずといっていいほど損得勘定を考えます。
自分にとって利になることであれば積極的に動こうとしますが、得をしない、損しかしないような場合はわかりやすく消極的です。
損得と利害に関して異常なほど敏感で、あからさまに態度が違いすぎることが多く、見ている人が不快感を覚えてしまうことが少なくありません。
時には自分が損をしてしまうことでも、他者が困っていれば手助けをするのが優しさですし、人付き合いにおいては大切なことです。
持ちつ持たれつ、相手に迷惑をかけたりかけられたりしながら人間関係が円滑になるものですが、打算的な人はとにかく計算してしか行動しないので、自分が一銭も得をしないと判断したものは求められても行いません。
逆に地位の高い人の前ではコロッと態度を変えたり、好きな人の前でだけ猫を被るため、人から信頼を得にくいのです。
非常的な図々しさがあるから
とにかく自分だけがいい思いをしたいと考えているので、時には非常識に感じるほど図々しい一面を見せ、周囲の人達が引いてしまうことがあります。
他者が不利益を被ることにはまったく配慮していないので、たとえば個数制限があるものを購入する時に後ろに並んでいる人のことを考えずに大量買いをしたり、早い者勝ちのことに対して他者を押しのけてまで前に出ようとするなど、打算的な人のせいで嫌な思いをすることが多いからこそ嫌われてしまうのです。
自分が気持ちよくことだけを考えていて恥を知らない、厚かましいタイプが多いといえばわかりやすいでしょう。
そうした人が嫌がられてしまうのは、他者から見ると倫理観に欠けているところがある、道徳観についていけないと思わせる場面によく遭遇するからです。
一緒に行動したいとは思いませんし、共にいればこちらまで非常識さを疑われてしまう可能性もあります。
いい思いばかりして悔しがられるから
よくいえば世渡り上手でもあるので、いい思いばかりする打算的な人を見て嫉妬心から嫌うというケースも少なくありません。
計算して行動することができるので、嫌われるリスクがありながら多くの人に注目され、好かれるチャンスを得ることも可能なのです。
本性はどうあれ、異性にいい顔を見せることが得意ですからとてもモテるタイプが多いですし、たくさんの人からちやほやされることもあります。
効率よく動くことができるので、少ない労力で最大の功績を得ることができ、周囲の人を上手く利用して大きな成果を掴むこともできるタイプです。
そうしたいい目ばかり見ている人の近くにいると、「どうしてこの人だけ」とその立ち回りの上手さを悔しく思うこともあるでしょう。
どこかで自分もこのように振る舞ってみたいという羨ましく思う気持ちから、嫌いになりやすいのです。
嫉妬深い人とは|男女の特徴・原因と嫉妬しない方法を解説絡みづらいから
打算的な人は、自分のことしか考えていないので他人に関心がありません。
そのため、他人のことを考えて行動することがないので表面上の人付き合いを好みます。
最低限の会話はしますが、人によって上から目線であったり、そっけない態度をとり、可愛げがありません。
人によって態度を変えることもあるので、とても付き合いにくいタイプです。
人によって態度を変える人と接すると、不快な気分になり、絡みづらいのでどう接したらいいのかわからなくなります。
そして、一緒にいても楽しくないですよね。
打算的な人は、初対面の時点で人をランク付けします。
自分にとってどんな存在であるのか考えるのです。
頭の回転が早く、臨機応変に対応できるのですが、それは自分のためのみ。
何を考えているのか読めないことが多く、絡みづらいので嫌われてしまいます。
お金に汚いから
打算的な人はお金に汚いです。
基本的にケチで、お金の話になると目の色が変わります。
デートをしても一円まできっちりと割り勘、お金のかかる付き合いは断ります。
打算的な人と遊びに行った場合、お金のことばかり気にするので不快な気分になります。
せっかく楽しい遊びの場でも、お金の話をされたり、お金のことを気にしながら遊ぶことは楽しくありません。
金の切れ目は縁の切れ目というように、お金に汚い人との付き合いは避けたいと感じる人が多いです。
打算的な人は、自分自身の日々の暮らしもお金にケチケチしながら生活しています。
自分自身が生活していく上で節約することはいいことですが、他人と接する時にお金のことばかり気にする人とは仲良くしたいと思いません。
打算的な人は、人一倍お金に汚いので嫌われるのです。
ケチな男の特徴・心理・性格・デート・結婚とは?空気が読めないから
打算的な人は、自分のためなら平気で人を傷つけたり、嘘をついたりします。
誰かが意見しても、相手の意見を否定したり、批判したりしてその場の空気を悪くします。
また自分のことしか考えていないので、常識やモラルなど周りの目を気にしないので自己中な発言や行動をとります。
周りの目を気にして発言したり、行動したりしないので空気が読めません。
相手と深く関わろうとしないので、他人に関心もなく、空気が読めない発言をしても周りを気にしません。
そのため、周りの人からの好感度も低く、信用されません。
一匹狼のようなところがあるので、自分自信にも強く自信を持ち、一人でも上手く世渡りをしていきます。
空気が読めない行動や発言は他人から嫌われる原因ではありますが、自分さえいいと感じている本人は全く気にしません。
打算的な付き合いとは
損得勘定で付き合い方を変える
打算的な付き合いとは、損得勘定で人との接し方を変えることです。
自分にとって得になると分かれば相手に良くし、損になると判断すればアッサリと切り捨てることも少なくありません。
良く言えば効率の良い付き合い方と言えますが、悪く言うと冷たい人だとも言えます。
例え以前に自分が良くしてくれた相手に頼まれごとをされたとしても、自分の出世の邪魔になるのなら、何の躊躇もなく断れます。
逆に権力がある人で自分を上に押し上げてくれる人だと判断すると、ごまをすったり、マメにご機嫌伺をしたりと、要領よく立ち回ります。
「情」の部分は切り離して付き合うため、周囲からは嫌われたり悪口を言われることが少なくありません。
人生の目的がハッキリしていて、周囲の評判を気にせず目標に向かって迷わず進んでいける人の付き合い方と言えます。
その場限りの短期間の付き合い
自分にとって損になる人か得になる人かの判断は、その時の状況によって変化します。
したがって、打算的な付き合いを好む人の人間関係はコロコロと変わることが多く、短期間での関係に終わることが少なくありません。
その時に権力を持っている上司だったり、お金持ちで羽振りが良い人だったり、「今」そして「近い未来」に自分に利益をもたらしてくれる人とのつながりを大事にします。
権力や資産は時間の流れで変化するので、関係が長く継続することは少なくなります。
長い目で人付き合いをすることがなく、広く浅くの付き合い方になるので、知り合いが多く、人間関係が複雑になりがちです。
スマホの連絡先がぎっしりと埋まっていて、新しい機種にするたびに必要なくなった人を削除していく、というせわしない付き合い方になります。
目的ごとに付き合う相手を変える
「人脈を広げてくれる人」「自分のステータスを上げてくれる人」「気前よくおごってくれる人」など、求めている目的に合わせて付き合う人を選ぶのも、打算的な付き合い方の一つです。
相手の持っているものや能力を判断し、自分に与えてくれるものを考えた上で、シーンごとに付き合う人を変えます。
できるだけコストをかけずに、その時に一番高い利益を得ようとする思考の表れです。
人を見る目があるとも言えるし、お互いに利益がある場合は良い関係が築けるため、悪いことばかりではありません。
ただし、利益の流れが一方的だと反感を買いやすくなります。
八方美人、がめつい、と周囲から距離を置かれてしまうことがあります。
このあたりのバランス感覚が優れている人は、打算的な付き合いであっても破綻せずに人間関係を築くことができます。
打算的な性格を直したい人がやるべきこと
直感的な判断を心がける
損得を優先した打算的な考え方をするためには、損得を考える時間が要ります。
行動の前に自分にとって利益になるのか否かを考えてしまうから、打算的と呼ばれるのであって、何も考えずに動くのであれば例え行動が利益につながったとしても、打算的とは言われません。
打算的な性格を直したい時には、判断はできる限り直感的に行うよう心がけてみましょう。
自分の直感というものを深く意識できないという人もいるかもしれませんが、意識せずに感覚的に捉えるものが直感です。
提案や要求に対して、間を置かず即座に判断するようにすれば、それは自然と直感的な判断になります。
普段から色々考えて行動を行っている人は、即座に物事を判断することに慣れず、最初の内は不安な思いに取りつかれてしまうこともあるかもしれません。
しかし損得を考えない判断というのは、基本的にそういうものです。
重要な契約の場というのでもない限り、直感のままに物事を決めた所で大した影響は出ませんので、気軽に答えを出していきましょう。
自分に素直になる
何よりも自分の利を追求する性格のことを、打算的な性格といいます。
打算的な考えによって疎かにされているものは、他人ばかりではありません。
打算的な性格の人は、自分のことでさえも疎かにし、ただ利益のために行動します。
得をするためにあれこれと策を巡らせるのは悪いことではありませんが、そんな自分に疲れてしまったという時には、自分の気持ちにもっと素直になることが大事です。
損得勘定よりも、自分の感情を優先した行動方針をとっていきましょう。
自分がしたいと思うことを行い、したくないことは素直に拒否をする、計算の必要のない行動は心を安らかにしてくれます。
計算をすることが普通になってしまって、素の自分がわからなくなってしまったという時は、とりあえず何も考えずに休むのが良いです。
たっぷり睡眠をとって、たっぷりの食事をすれば心が元気になって、色々な欲望が出てきます。
欲望のままの行動に打算はありません。
人の利益のために行動する
打算的な思考というのは癖の1種であるので、考えないようにしようと思っても自然と頭の中で計算が行われてしまって、勝手に結論が導き出されてしまうということがあります。
計算で選んだ行動の反対を選ぶようにすれば、打算的な行動にはなりませんが、自分にとっての不利益な結果に辿り着いてしまうことになりよくありません。
打算的な性格を直したいのに、どうしても行動の損得を考えずにはいられないという時には、得をする人間の対象を自分ではなく別の人に替えてみるという方法が有効です。
対象を他者にするだけで、打算的な行動は人の利益のために働く献身的な行動になります。
自分にとってプラスにならない行動をとるためには、モチベーションが必要になりますので、対象とするのは、自分の近しい人や自分が好意を感じている人にしておくのがおすすめです。
相手が幸せなら自分もいい気分になれるという相手を選んで、骨の髄まで染み込んでしまった打算的な思考を有意義に使用していきましょう。
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他者に共感する
打算的であるということは、人の気持ちに共感を示さずに自分の意見を押し通してしまうということです。
それが自分の利益につながると信じて行動しているのでしょうが、かえって損になるということを自覚しましょう。
まず、自分の考えを押し付けることによって、あなたにとって有益な人物が離れて行くことを知ってください。
人脈はあなたが思っている以上に大切です。
有能な人を、あなたと違う意見を持った人だという理由で切り捨ててしまえば、困ったときに助けてくれる手を1つなくしてしまうことになります。
短期的な視野で物事を見るのは危険です。
あなたにとって役に立つ相手なら、今譲っておくことも大切です。
どうしても打算的にしか考えられないのなら、長期的な打算で手を打ちましょう。
それが、打算的な性格を和らげる方法です。
ほんの少しだけ控え目を心掛ける
打算的な人は、あつかましい人だと思われることが多々あります。
周囲の人の目を気にせず、自分の利益最優先で行動するからです。
特に遠慮を美徳とする日本では、このような態度は非常に鼻につきます。
だからと言って、打算的な人が「何もいりません」という態度に出るのには無理があります。
では、いったいどうすればいいのでしょうか。
ほんの少しだけ、譲ってみてください。
例えば、誰かに何かおすそ分けをもらったり、ごちそうしてもらったりすることがありませんか?
そんなとき、打算的な人は遠慮しません。
もらえるものは全部もらっておけばいいし、相手がそうしたくてしたのだから、お返しはいらないだろうと考えがちです。
ここで考えを変えましょう。
少しだけ遠慮して、気持ちだけでもお返しをしましょう。
そうすることで、多少打算的だと思われなくなりますし、もしかしたら好印象を持ってもらえるかもしれません。
まずは無理せず、「少し」から始めましょう。
言い訳は飲み込む
打算的な人は、計算ずくで生きています。
自分の意見を中心に、計算をしているのです。
そのため、思い通りにならないときは特に、何かにつけてうまくいかない言い訳をしてしまうものです。
自分の心の中で言っているうちはまだいいのですが、それを他者に向けて発することで、周囲から完全に浮いた存在になってしまいます。
また、周囲がすでにあなたと違った行動を始めているにもかかわらず、文句や言い訳を言うこと以外は何もしないとしたら。
あなたは確実に、周囲の鼻つまみ者になりますね。
このような状況になる前にまず、大きく深呼吸をしましょう。
「あれ、何か違うぞ」と思ったら、文句や言い訳を言う前にひと呼吸置いてください。
このような状況では、打算は何の役にも立たないことを理解しましょう。
取りあえず周囲の状況に身を任せ、人の行動をよく見てください。
同様の行動をとるのが無難です。
ただしフラストレーションがたまらないよう、帰宅してから文句や言い訳を声に出し、しっかりと吐き出しておきましょう。