当たり散らす上司の心理|疲れ切ってしまった時の対処法とは?

当たり散らす上司の心理|疲れ切ってしまった時の対処法とは?

「理不尽に当たり散らす上司」と聞いて特定の人物が思い浮かぶ人はいませんか?今まさに上司にターゲットにされて悩んでいるという人もいるでしょう。

会社勤めをする上で、重要視する項目の一つとして挙げられるのが人間関係ではないでしょうか。いくら会社は仕事をしに行く場所と言っても、全く人と関わることなく業務を遂行することは不可能に近いと言えます。

この人間関係の中でも気になるのが上司との関りでしょう。なぜなら業務をスムーズに行うことも、会社での評価を上げることも、上司が関わって来るからです。

どの上司に当たっても、あなたと良い関係を築けるとは限りません。当たり散らす上司と仕事をして辛い思いをしている人へ、当たり散らす上司の心理と対処法をお伝えします。

当たり散らす上司の心理

なぜ上司は部下に対し当たり散らしてしまうのでしょうか。冷静にその光景を見れる立場の人からしたら、当たり散らす行為や言動に理解を示す人はいません。それでも当たり散らしてしまうのには何か理由があるのでしょう。

当たられないよう対処するためには、まずは当たり散らす上司の心理を知る必要があります。ここでは当たり散らす上司の心理を解説していきます。


余裕がない

心に余裕がない人は自分のことで精一杯になるため、自分の行動や発言によって相手がどのように感じるかまで考えることができません。また自分の感情をコントロールしたり押さえが効かなくなるため、思ったことをストレートに伝えたり、勢いに任せてぶつけてしまうのです。

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ストレスのはけ口にしている

当たり散らす上司は、ストレス発散を部下に当たるという行動で発散させている可能性があります。

仕事やプライベートでストレスを感じている人は多いでしょう。そんなストレスは本来であれば、趣味などなんらかの方法で発散させる必要があります。それができず人に当たるという方法でしかストレス発散方法を思いつかないのですから、不器用な人とも取れますが、当たられた方からしたら迷惑な話しです。

自分より仕事ができることへの妬みや嫉妬

これはプライドの高い人によく見られ、自分より仕事ができる人を敵視し、攻撃的になります。自分の能力が下であるということを認めたくないという思いや、上司としての立場を守りたいという強い気持ちから、当たり散らすという行動に繋がっているのです。

そして部下から見下されないよう牽制しているとも言えるでしょう。当たり散らすことで自分を保っているのです。

思い通りにならない苛立ち

上司の中で物事に対し思い描いている結果があり、部下がその通り動いていると決めつけていることが原因です。そのためかけ離れた結果を受け入れることができず、思い通り動くことができない部下に対し当たってしまうのです。

これは仕事だけでなく何気ない会話などにも当てはまるため、周りは理不尽に感じることがあるでしょう。

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立場の捉え方の違い

「上司は部下を指導することも仕事の一つ」これは当たり前のことです。しかし上司と部下の関係性の捉え方を間違えている人も中にはいるのです。

例えば「部下は上司の言うことを聞くことは当たり前である」「上司は部下に対し強くものをいうのも指導の方法である」という考え方を言います。その場合、上司はこれらが間違った認識であることに気が付いていません。

上司も昔同じような指導を受けてきたことが原因することが考えられ、少しかわいそうなパターンであるとも言えます。


当たり散らす上司への対処法

ここまでは当たり散らす上司の心理について解説しました。ではそんな上司について少し理解できたからと言って、自分は嫌な思いを飲み込み、我慢しなくてはいけないのでしょうか。

答えはNOでしょう。我慢すれば改善されることではないですし、すぐに収まると言えることではありません。ずっと続く可能性も、上司に当たられる対象が変わることもあります。

ではここからは、当たり散らす上司の対象になってしまった時にできる対処法を紹介します。自分の心が壊れてしまわないよう守るすべを学びましょう。

聞き流す

間違ったことや理不尽な内容は、聞き流すことも時には必要でしょう。もちろん業務をするにあたって必要な内容は聞く必要がありますし、あなたのミスに対しての注意には耳を傾け誠実な対応をしなければいけません。しかし上司の言うことを全て聞かなくてはいけないかというとそんなことはなく、上司が自分の気分で当たり散らしているのであれば、聞く必要はないと言えます。

全てを受け入れることは、あなたにとってマイナスでしかありません。なぜなら受け入れるという優しさが、「この人なら当たり散らしても大丈夫」という間違った認識をされ、常にターゲットにされる可能性が高くなります。これはあなたにとって大きなストレスの原因に繋がっていくからです。

周りを味方につける

第三者、特に上司の同僚やさらに上の立場の人に相談することは対処方法として有効と言えるでしょう。なぜなら当たり散らす上司がターゲットにするのは、自分より立場の弱い人だからです。

上の人に対する対応が違い、あなたが訴えたとしても信じてもらえないこともあるかもしれません。しかし当たり散らす上司の姿は、周りの同僚から見ても理不尽に映っているでしょう。周りを味方につけ証明してもらうこともおすすめです。

距離を置く

上司とあなたの関係性が濃すぎることで、当たりやすい状況を作っていることはありませんか?例えば親子のように距離が近いと、きつい言い方をしても許されてしまいます。これが上司とあなたの間に当てはまっている可能性があります。仕事では関係性を築き、プライベートになったら距離を置くのも良い方法です。

反応をしない

当たられたら怒りがこみ上げたり悲しくなるのは当たり前です。しかしその感情はいったん抑えましょう。感情のままに反応することで、さらにに攻撃する人や喜ぶ人も中にはいます。

なるべく反応を少なくして「この人を相手にしてもストレス発散にならない」と思ってもらえるよう努めましょう。

原因をみつけ解決に導く

上司が当たり散らしたくなるのには何かしらの原因があります。その原因を解決し心のゆとりを取り戻してもらうことも対策の一つです。

相手に向き合う必要があるため、上司に対して試しづらい対策かもしれません。またプライベートな内容では手出しできない問題の可能性ももちろんあります。しかし仕事に関することであれば、あなたにも力になれることがあるのではないでしょうか。


当たり散らす上司に疲れてしまったら

強いメンタルの持ち主であっても、理不尽に当たり散らされれば、一瞬気を抜いた瞬間に我慢が途切れてしまう人も多いです。1度途切れて我慢に疲れてしまうと、なかなかモチベーションを上げることが難しいと言えます。

では疲れてしまった時にはどのようにすべきなのでしょうか。ここでは当たり散らす上司に疲れてしまった時に取るべき行動を紹介します。

職場だけの関係と割り切る

職場にいる時間は1日の中でも限られています。上司と関わるのは業務時間内に必要最低限だけと割り切り、仕事に集中できるよう意識しましょう。

またあなたの仕事は上司の相手ではありません。極端な言い方をすれば、上司との関りは最小限に押さえても、仕事さえきっちりこなせば問題はないのです。

プライベートを充実させる

憂鬱な気持ちで職場にいると、今この時が永遠に続くように感じ、1日が長く感じるかもしれません。しかし終業時刻は必ずきます。仕事が終わり一歩会社を出ればプライベートの時間です。

上司が家まで付いてくるわけではありません。趣味などプライベートに楽しみを作り、あなた自身のストレスを発散させるようにしましょう。

はっきりと意見する

上司が相手だからと我慢をしていたかもしれません。しかしあなたが本当に心も体も疲れてしまって、今の状況から抜け出したいなら、我慢することはやめ上司に意見することも必要です。

しかしこれは中途半端に行うと状況が悪化する可能性があるため、気を付けなくてはいけません。

パワハラで訴える

上司が部下に対し当たり散らすという行為はパワハラに当たります。上司が業務上の指導であったと認識していたとしても、あなたが自身がパワハラであると感じたら、訴え出ることはできます。

まずは当たり散らす上司よりも立場が上の人に相談したり、会社によっては社員の悩みを聞いてくれる部署がありますので、当たり散らす上司に接して疲れてしまっていることを伝えることから始めてはどうでしょうか。

転職する

どんなに好きな仕事であっても、悩みながら毎日過ごすのは時間の無駄です。日々の生活を有意義な物にするため、思い切って転職を考えるのも1つの手でしょう。

また長期間ターゲットになればあなたに悪影響を及ぼすこともあると言えます。会社での人間関係で悩み、身体の不調に繋がる人も中にはいます。自分の為に新しい環境に移ることは逃げることではないのです。

当たり散らす上司には一定の距離と視点を持つ

ここまで当たり散らす上司の心理と対処法を紹介してきました。上司の心理の中には理解できる物から、そんな理由で当たられるのに納得いかないという物まであったでしょう。

人間相手のことなので理解しきれない部分が出てくるのは仕方がないことです。また上司と部下の関係なので、自分の出世や生活などにも大きく関わるところが強く反論しづらくさせ、問題解決を難しくさせる原因と言えます。

対処して短期間で相手の変化に期待するよりも先に、まずは自分の意識や接し方を工夫してみましょう。しかしあなたが我慢しすぎるのはおすすめできません。疲れた・もう改善することはできないと判断した場合、無理せず自分の心と体を優先させるようにしましょう。