あなたの周りには人を煽る言動をする人はいますか。そのような人と接すると、どんな気持ちになるでしょうか。
きっと良い気持ちにはならないはずです。人は煽られると自分をないがしろにされていると感じ、相手に対して不信感を抱きます。時には怒りを覚えることもあるでしょう。
ここでは人を煽る人の心理や特徴、対処法を解説します。周りに煽ってくる人がいて困っている方は必見です。
目次
人を煽る人の心理
元々「煽る」という言葉には、うちわで風を起こして火の勢いを強める意味があります。
煽られているときは、自分の心も火の勢い増すように動かされるものです。
人を煽る人は何を考えているのでしょうか。どのような意図があって人を追い立てようとするのでしょう。ここでは、人を煽る人の心理について説明します。
優位に立ちたい
人よりも優位に立ちたい人は、相手を下げて自分の優位性をアピールする言動をしがちです。
人と比べて自分は優れているという優越感を感じたいのです。自信が持てず人と比べることで自分を保っているのでしょう。
結局は自信のなさから人を煽る行為をしてしまうのです。人を煽ることで相手を落とし、自分を大きく見せたい心理があります。
関連記事はこちら▽ 
優位に立ちたい人の特徴や心理｜優位に立ちたい人への対処法とは
自分の思い通りにしたい
自分の思い通りにするには、自分の意のままに人をコントロールする必要があります。
煽ることは、良い意味でも悪い意味でも人を感化させます。
自分の言葉で相手を操り、自分の思い通りの心理状態にしたり動いてもらったりするのです。この場合は悪意からくる場合も、人に良い変化を与えたい場合もあります。
関連記事はこちら▽ 
自分の思い通りにしたい人の心理や特徴｜自分の思い通りにしたい人への対応とは
楽しい
人を煽ることに快感を覚え、楽しいと感じる人がいます。
人は本来お互いを思いやりながらコミュニケーションすることに喜びを感じます。しかし脳が何らかの要因で誤作動を起こし、間違った反応をしてしまうのです。
その要因には過去、特に子どもの頃の親子関係や環境が影響している傾向にあります。昔、適切に処理できなかった歪んだ感情が、今も様々な状況に影響しているのでしょう。
ストレス発散
ストレス発散の方法は人によって様々ですが、人に当たってしまう方は多いのではないでしょうか。その中でも煽ることによって人を攻撃し、発散しようとする人がいます。
ストレスを抱える人は日々の不満や怒りを自分の中に溜め込んでいます。しかしその問題は煽られる側には関係がないのです。理不尽な行為は、相手を傷つけ、関係が悪くなる原因になります。
追い詰めたい
煽ることで人を精神的・心理的に追い詰めることができます。人は追い詰められるとストレスを感じます。
人に苦しみやダメージを与えて傷つけることで、満たされない自分を保とうとするのです。そこには満たされない不幸な自分と同じ辛さを、相手にも味合わせたいという心理が隠れています。
関連記事はこちら▽ 
人を傷つける人の心理や特徴｜人を傷つける人の末路とは
人を煽る言葉の特徴
人を煽るのは会話中や運転時など、様々なシチュエーションでみられます。また煽る言葉のバリエーションも多岐に渡ります。
ここでは主な、人を煽る言葉の特徴を見ていきます。煽られた時の言葉がどの特徴に当てはまるか確認してみてください。
馬鹿にする
馬鹿にする言葉を使う人は、相手を自分よりも劣っている存在だと知らしめて、自分の方が優れていると思わせたいのです。
実際は劣等感やコンプレックスの塊で、相手を貶すことで自分の弱い部分を埋めようとする心理が働いています。
馬鹿にしてくる言葉に左右されて、相手と同じ土俵に乗るのは意味のないことです。相手の心理を理解して大人の対応をしましょう。
関連記事はこちら▽ 
人を小馬鹿にする人の心理｜小馬鹿にしてくる人への対処法とは
不安にさせる
人を不安にさせる言動によって、自分の思うままにコントロールすることができます。
人は不安に対してフォーカスするほど周りが見えなくなり、不安の中に飲まれてしまうものです。
例えば、SNSやメディア上では不安にさせるようなものが多く扱われています。
情報を知ることは大切ですが、中には不安を煽り人の心を支配しようとする情報があることも胆に銘じましょう。
攻撃したい
人を攻撃したいがために煽ってくる人がいます。ケースとしては、相手から個人的に憎悪の感情を向けられている場合や、本人のストレス発散の捌け口にされる場合があります。
攻撃したい人は、感情の起伏が激しく神経質な傾向にあります。攻撃に乗って反論しても、炎上するばかりで解決することは難しいです。
煽ってくる中で攻撃性を感じたら、一歩引いて冷静に今後の展開を考えるようにしましょう。
楽しみたい
人の気持ちをもて遊ぶように、人を煽って楽しむ人がいます。
相手への心遣いはなく、相手の存在をおもちゃで遊ぶように軽く扱っている最悪の行為です。
煽られたら腹が立つものです。その様子を見て相手が楽しんでいると感じると、さらに苦痛を味わうう羽目になります。
自分を守るためにも、心を軽んじる相手とは離れた方が良いでしょう。
人を動かそうとする
ターゲットを不安にさせ、動かそうとする場面は日常の多くでみられます。
人は感情に訴えかけられ自分ごとのように感じると、心が動かされ最終的に行動するのです。
しかし不安を煽って何かをさせようとするのは最適とは言えません。不安からの行為は動いた本人にとって良い選択だったとは限らないからです。
人から煽られ行動を促される時は、相手の意図や自分の気持ちを確認しましょう。
煽られやすい人の特徴
実は人から煽られやすい人にも特徴があります。
残念ながら世の中には様々な人がいるので、今後も煽ってくる人に出会うかもしれません。
しかし煽られやすい人の特徴を知ることで、特徴を改善したり状況を回避したりできます。
自分に当てはまっていないか確かめてみてください。
自分に自信がない
自信がない人は自己評価が低く自尊心が欠如しています。自信のなさから常に周りを気にして、暗い雰囲気を醸し出しています。
マイナスのエネルギーは相手に伝わるものです。それが煽り癖のある人に伝わると、格好の餌食になります。自信のない人は自分を責めやすいので、煽られると気力をますます吸い取られることになるでしょう。
恐怖心が強い
恐怖や不安の感情が強く、常にビクビク怯えている人がいます。思考が現実になるという言葉がありますが、その通り常に恐怖心を感じることで、人から煽られるような現象を引き寄せることがあります。
人は元々恐怖や不安を感じてしまう生き物です。一方で自分の思考を切り替えることもできます。グルグルと頭の中で不安や恐怖心を感じるのでなく、楽しいことに目を向けたり、良い方向に問題解決できるように意識的に切り替えてみましょう。
上手く立ち回れない
上手く立ち回れずに失敗ばかりして相手に迷惑をかける人です。一生懸命やっていても不器用なあまり上手くこなせず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
本来は大きな目で見守ってあげる在り方が良いのですが、世の中にはいちいち気にしていられないという人もいます。
そのような人から見ると上手く立ち回れず右往左往している人に対して、煽ることで自分の思うままに相手を動かしたいという気持ちを抱くのでしょう。
受け身で自己主張できない
受け身で自己主張できない人は、自分から自分の思いや考えを人に伝えることが苦手です。自分から話すことにも消極的で、周りに合わせる受け身な姿勢になりがちです。
嫌なことは嫌と言えないと、「この人には何を言ってもいいんだ」「何を言っても許される」と相手が勘違いしてしまいます。
自分を守る意味でも、自分の意見を相手に正直に伝えていく練習をしていきましょう。
空気が読めない
空気が読めない人は本人に悪気が無くても的外れな行動をして、周りを困惑させます。
煽る側からすると自分の思いが相手に伝わらず、もどかしい気持ちになるのでしょう。ついイライラしてしまい、煽るような言動をして相手をコントロールしようとするのです。
人の性質を変えることは難しいものです。また近年は空気が読めない特徴を持つ、発達障害を診断される人が増加しています。人がありのままで尊重し合える社会になるように、まずは自分のありのままのを受け入れ、それでも不快な行動をしてくる人とは距離をとるようにしましょう。
人から煽られた時の対処法
人から煽られたら、ついイライラして相手に立て突きたい気持ちになります。しかし適切に対処しないと、トラブルに繋がりかねません。
ここでは人から煽られたとき意識したい対応や心の在り方について説明します。人から煽られたと感じる場面で意識してみてください。
無視をして距離を置く
煽られるような悪意のある行為に対しては、相手にしないのが最も良い解決策です。
煽る行為を相手に止めてもらうのが理想ですが、人を変えることは中々できることではありません。
無視したり相手にしない対応をすることも必要になります。わざわざ身を粉にしてまで相手と関わらなくても良いのです。そのような相手とはなるべく距離を取り、自分の身を守りましょう。
自分の気持ちを伝える
煽られた時に感じる自分の気持ちを正直に相手に伝えてみましょう。相手を言い負かすのではなく、自分の思いを理解してもらうのです。
自分の気持ちを伝えることで、相手の気持ちも知ることができます。コミュニケーションとは気持ちのキャッチボールで、双方の思いやりによって成立します。
一度は自分の気持ちを伝えて、相手への歩み寄りを試してみてもよいでしょう
相手に本心を確かめる
どうして煽るのか、相手の意図を聞いてみましょう。この時も反抗しながら聞くのではなく、相手に寄り添いながら自分の意見をはっきりと伝えるのがポイントです。
相手に真意を聞くことで自分のことをどう思っているかを知れ、より深い対話ができるかもしれません。悪意がないと分かりモヤモヤが晴れることもあるでしょう。
必ずしも本心を聞き出せるとは限りませんが、思いは言葉にしないと中々伝わりません。
ぜひトライしてみましょう。
冷静になる
人は煽られると感化され、冷静さを失います。相手に乗せられ、思ってもいないことを言ったり喧嘩に発展することもあるでしょう。
そうしたトラブルを回避する為にも、まずは落ち着きましょう。客観的に相手や状況を観察してみるのです。
相手からいくら煽られても自分が冷静に対応できれば、波風立てずにものごとを進めることもできるでしょう。
関連記事はこちら▽ 
感化されやすい人の特徴｜周りを感化させる方法とは？
自信を持つ
煽られやすい人の特徴からも分かるように、自信のない人は煽ってくる人の標的にされやすい傾向にあります。
人は自信を持つことで堂々とし、それは雰囲気やオーラににじみ出てくるものです。自信は日々の行動や思考の積み重ねで、誰にでも身に付けることができます。
煽る人を引き付けないためにもに、自分に自信を持てる努力をしましょう。
人を煽る人の心理を理解して冷静に対処しよう
人を煽る心理や特徴、どういう人が煽られやすいか、それに対しての対処法を紹介しました。人を煽る人は本人の自覚の有無に関わらず、相手を不快な気持ちにさせます。
人は煽られるとどうしても相手に触発され、冷静さを失いがちです。そんな時こそ一歩引いてみて冷静になることが大切です。
今回の記事を思い出してにして、相手の意図や心理に注目しながら適切に対応するようにしましょう。
