途中から会話に入ってきて暴言を吐く。それで人を言い負かした気になる。あなたの周りにもそんな人いますよね?なぜ、人に対してそうしなければならないのか。言い負かす人の心理や相手を言い負かすメリット・デメリット、特徴や対処法をご紹介します。相手を言い負かす方法もまとめているので、説得したい人に試してみてください。
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目次
言い負かす人の心理
相手を言い負かしたいのは、どんな時だと思いますか?なぜあの人はいつもあんな感じなのか。言わなければ気が済まない人の心理はどんな感じなのか。その時どんな気持ちで相手を言い負かしているのか、5つの状態からまとめたポイントをチェックしてください。
相手より自分が上だと思っている
「なんで自分がこんな奴に注意されなければいけないのか」「コイツにだけは言われたくない」、言い負かそうと思っている人は、相手より自分が上だと思っています。そのため立場が下の人間に指図されたくない。自分に命令するな。という心理が働いているのかもしれません。
自分の主張を通したい
「自分の話しは絶対に正しい」、そう信じて疑わないので、何が何でも主張を通そうとします。そのためには相手を言い負かし、自分の意見を聞き入れてもらう必要があります。だからこそ論破してやりたくて、つい強い態度に出てしまうのです。自分では悪いと思っていません。
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勝ち負けをつけたい
自分が勝っている現実を相手に見せつけたい。負けを認めさせたい。そんな気持ちを持っているため、どうしても感情的になってしまいます。そのうち自分の気持ちをコントロールできなくなり、勝っている自分と負けている相手を作るため、言い負かすことのできる場面を選びます。
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実は相手が正しいと知っている
「本当は相手が正しい」「間違っているのは自分のほうかもしれない」それがわかっていても、受け入れたくはありません。そのため言い負かしてしまえば、自分のほうが真実になると思って行動します。勢いにのれば、間違いを正解と認めさせることができると思い込んでいるのかもしれません。
交渉する気はない
始めから物事を交渉するつもりはありません。説得される気もないし、他人の話しを譲歩する気もありません。徹底的に相手を痛めつけることで、自分の心にあるモヤモヤを吹き飛ばそうとしています。そのため心の奥では、「こうなったのはお前のせいだ」と思っています。
言葉で相手を言い負かすことのメリット・デメリット
相手を言い負かすことで、それぞれメリット・デメリットがあります。論破するのはかまいませんが、デメリットを覚悟して行動に移しましょう。1度口から出た言葉は、あとからどんなに嘆いても取り消すことはできません。
メリット
言い負かすことで、手に入る現実もあります。交渉がうまく進むこともあるし、自分に自信がつくこともあるでしょう。人によっては、ちょっとした達成感を味わるかもしれません。具体的にどんなメリットがあるのかを確認してください。
難しい条件を飲ませることができる
言い負かすことで、自分の欲しい条件を相手に飲ませられます。「これはちょっと無理かも」と思っていたとしても、話した内容によっては、相手が折れてくれるかもしれません。また、こちらが飲んだ条件以上に、難しい課題に取り組んでもらえる可能性もあるでしょう。
やってやった感を味わえる
相手を言い負かすと、満足感を得られます。言っている内容が正しいか正しくないかではなく、「言い負かすことができた」という事実が心を満たすのでしょう。そのため相手が自分よりも高い地位(上司や先輩)に該当する人間であれば、なおさら充足感があります。
自分の正しさを実感できる
相手を論破した。自分の言葉で納得させた。「言い負かすことができた」ということは、自分の答えが正解だったと証明しているようなものです。そのためますます自信を持つこともできるし、自分の知識や経験に基づいた行動をとりやすくなり、さまざまなことに挑戦できます。
デメリット
言い負かしてしまったことで、これまで自覚していなかったデメリットを感じるようになります。「こんなつもりじゃなかった」という事態になることもあり、失って初めて気づく大切さもあるかもしれません。言う前に1度考えてください。
人間関係が崩れる
言い負かしてしまうと、人間関係にヒビが入ります。「こんなに言われるならもう相手にしない」「あの人に話したら何倍も反対される」というイメージが先行し、何も知らされなくなる可能性があります。繋がっていた関係性が薄くなり、取り返しのつかない状態になることもあります。
ブラックリストに入れられる
「アイツは気をつけたほうが良い」「関わらないでおこう」という気持ちが働き、要注意人物として扱われます。相手のブラックリストに載せられるため、当たり障りのない表面上の付き合いとなるかもしれません。そのため建前でしか話してもらえず、大事なことを教えてもらえません。
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間違っていても止められない
言い負かしてしまったら、もうあとには引けません。例えそれが間違いであったとしても、相手に恥をかかせてしまったのだとしたら、今さら謝っても許してもらえないかもしれません。振り上げた拳を下ろす場所が見つからない。着地点を見い出せなくなります・。
言い負かされやすい人の特徴
言い負かされやすい人には、5つの特徴あります。「また言われてる」「なんとなく可哀そう」そう思う人も多く、場合によっては同情することもあります。どんなところが言われやすいのか。人によって受け取り方も違いますが、参考にしてください。
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普段は強い
いつもは積極性がある。行動的。そんな人に限って、不測の事態になれば言い負かされてしまいます。肩書きや権力を持つ人は自分の立場を考え、言いたくても言えない言葉を飲み込みやすく、何も言えない状態に追い込まれます。そのため、ここぞとばかりに突っ込まれるのです。
言葉が単純
よくある単語しか出てきません。そのため子供ぽっく映ってしまい、相手に言い負かされてしまいます。例えば「バカ」「アホ」という小学生が使うような言葉で相手を攻めても、あまり響きません。語彙力の少なさはその人の知性に直結し、畳みかけられるでしょう。
見た目が地味
全体的に暗めの服を着ている場合は、見た目が地味なので、攻められやすいかもしれません。相手に弱そうな印象を与えてしまうため、言い負かされる可能性があります。もちろん色合いやデザインにもよりますが、身だしなみがきっちりしていなければ、相手になめられやすいです。
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なんとなく逃げ腰
どうにか穏便に済ませようとする。曖昧なところで判断する。なんとなく逃げ腰のパターンが見られる場合、相手に主導権を渡してしまいます。そのため「言いくるめてやろう」と思われがち。言いやすいし、クレームをつけやすいので、言い負かされてしまうでしょう。
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隙がある
ぼ~っとしている。いつも穏やかそう。ふんわりした柔らかいイメージがあると、相手に隙を与えてしまいます。本当はしっかりしている人でも、弱そうに見えるため、言い負かしてやろうと思われやすいのです。「この人は言い返してこない」と勝手に思われてしまいます。
言い負かす人への対処法
口論してもかなわない。いつも責められて終わり。そんな人は、言い負かす人への対処法を取り入れましょう。敵対する人間を増やそうというわけではありません。あなたの心を守るために、できることで対応してください。
とりあえず言い分を聞いてあげる
人は自分の思っていることを聞いてもらえると、現実がうまく行くか行かないかではなく、心の中がすっきりします。そのため余計な反論をするのではなく、ひとまず相手の言い分をすべて吐かせてしまいましょう。全部言ったら、何も言うことがなくなり、それ以上は何も言葉が出ないはず。
結論を教えてもらう
途中のプロセスは聞く必要がないので、先に結論を言わせましょう。何を目的としているのか。どうすれば納得するのか。相手の求めている答えがわかれば、対応の仕方も変わってきます。そのため結輪を教えてもらうことで、言い負かされる前に対策を練ることができます。
相手に反応しない
ごちゃごちゃ言うかもしれませんが、相手に反応しないでください。言いたい奴には言わせておきましょう。反応することでさらに相手の心を刺激し、激しい言葉をかけられる可能性もあります。いちいち相手にするのではなく、「あーわかったから。はい。はい。」という程度で。
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理屈で返す
あまりにアレコレ言ってくる場合は、理屈で返してやりましょう。例えば、「○○をしなければならないのは、○○という条件があるからだ」「○○をやるためには、○○にも対応しなければならない」といった感じです。感情的になるのではなく、淡々と話してください。
難しい言葉を使う
相手が理解できないような、難しい言葉を使ってください。四字熟語や故事成語、名言や格言などを混ぜてもかまいません。そうすることで相手の思考を一時的に停止させ、次の言葉を出さなくします。そのために自分の言葉も磨き、手ぐすね引いて待っていましょう。
相手を言い負かす方法
相手を言い負かすには、自分を変える必要があります。これまで経験のないことや苦手な分野もあるかもしれませんが、言い負かせることの人間になるため、意識を変えて挑戦してみましょう。日常的に取り入れることで、習慣化するかもしれません。
新聞を読む
語彙力を高めるには、新聞を読むことをおススメします。とらなくても良いので、電子版のニュースでもかまいません。事実を淡々と述べる新聞記事には余計な感情が入ってないので、適切な言葉を学べます。客観的な言葉を教えてもらえるので、他人との話し合いに活用してください。
論理的に組み立てる
筋道を立てて論理的に話しましょう。主語が何かわからない。何がどうなったのか意味不明。そんな状態では、相手を説得できません。話の内容を論理的に組み立て、相手に伝わるよう言葉を並べましょう。意味なく感情をぶつけても、効果は一時的で限定されたものになります。
はっきりした口調で話す
何を話しているかわからない。声が小さすぎて聞こえない。ぼそぼそ言うなら、言わないほうがマシ。物事を主張したい時は、はっきりした音と言葉で伝えましょう。曖昧なままでは伝わりません。活舌を良くするため、早く口言葉の練習をしても良いかもしれません。
表情を変えない
喜怒哀楽を表現することなく、無表情で述べることをおススメします。笑顔が人を癒すのであれば、その反対の雰囲気が冷たさを伝えます。そうであれば表情を変えることなく言葉を述べるだけで、冷静な人を演出できます。いきなり押し黙るのも効果的。まっすぐ相手を見つめてください。
相手の弱点を見極める
相手の弱点を洗い出し、そこを突破口として対応しましょう。弱点を攻めるのは最後の手段。切り札をとっておき、それまでのやり取りで見極めてください。どこを叩けば良いのか。何を引き合いに出せば良いのか。じっくり観察し、最後の最後で話しのテーブルに乗せてください。
言い負かすことだけが勝ちではない
相手を言い負かせれば気分も上がります。しかし、それだけで物事は動きません。「逃げるが勝ち」という言葉もあるように、その場から逃げて勝利を収めることもあります。また、相手が負けてくれることもあるでしょう。勝ち負けにこだわっていると見落とすこともあるでしょう。大切なことは何か。守りたいものは何か。1度考えておいてください。