いつも強気で自信家、勝負事には絶対負けたくないし、いつでも自分が1番じゃなきゃ満足しない。
そんな勝気な性格の持ち主、あなたの周りにもいませんか?
勝気な人は向上心が強く、仕事では有能で成績優秀な人も多いでしょう。
ところがその勝気な性格が災いし、周りから距離を置かれてしまう場合も。
今回は勝気は誉め言葉なのか、勝気な人の特徴やその心理、勝気な人が苦手だと感じる理由や勝気な人との接し方をご紹介します。
目次
勝気の意味とは?
勝気という言葉の意味は、人に負けたくないという気の強さや気性を表しています。
例えば勝敗を決めるようなゲームで自分が負けてしまった時、仕事で自分よりも優秀な人に出会った時。
負けたことに腹を立てたり自分の負けを認めたがらない人は、「あの人は勝気な性格だね」と周りから思われているでしょう。
とにかく人に負けたくないという想いが強く、いつも気を張っているため見ている方も気が休まりません。
負けたくないという気持ちが原動力となり仕事で成果を残す人も多い反面、勝気な人=気が強くて怖い人と思われ、周囲から恐れられる可能性も。
「勝気」と「負けず嫌い」の違い
どちらの言葉も人に負けたくない、という性質を表す言葉です。
とはいえ、「勝気」は「負けず嫌い」よりも負けたくない度合いが強い印象を与えるかもしれません。
負けず嫌いは確かに勝負に負けたくないという気の強さを表す言葉ですが、例えば「1つのことを最後までやり遂げる」もしくは「出来ないことが出来るようになるまで努力する」といった自分との戦いに負けたくない気持ちが感じ取れます。
一方勝気という言葉からは、どちらかというと「自分以外の他人に負けたくない」というプライドの高さが伺えます。
同じような意味合いではありますが、言葉から感じとられるニュアンスは若干異なるようです。
「勝気」は誉め言葉?
勝気な性格と言われて喜ぶ人は、正直あまりいないのではないでしょうか。
勝気という言葉にはただ人に負けたくない性格という意味にプラスして、誰よりも自分が優れているという自己主張が強い人、という意味合いが含まれているからです。
自分の負けを認めないどころか、いつまでも相手に食い下がり何とか相手のミスを暴こうと躍起になる人もいるでしょう。
このようにただ気が強いだけでなく、自己中心的で相手を尊重できない人に対して勝気という言葉を使うことが多いようです。
もちろん何事にも積極的に取り組む行動力を評価されている場合もあるかもしれませんが、受け取る側としてはあまり褒められている気分にはなれないでしょう。
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勝気な人の特徴
勝気な人の多くは勝負には絶対に勝ちたい、そう考えています。
自分は1番優れており、仮に誰かより自分が劣っていると感じれば悔しくていてもたってもいられなくなるでしょう。
今回は勝気な人が他にどのような特徴を持っているのか、ご紹介します。
努力家
勝気な人の多くは努力をいとわず、いつも高い目標をかかげています。
誰にも負けない実力をつむためには努力が必要で、目標を1つずつクリアすることでしか実力はついてこないと知っているからです。
一方で努力している姿は誰にも見せたくない、必死な姿を見られるのは恥ずかしいと思っているので、周囲の人は勝気な人が努力する姿を知らないことが多いでしょう。
向上心が強い
誰よりも優れていたいと考える勝気な人は向上心が強く、会社では出世したいと考える人がほとんどです。
実力があれば性別や年齢は関係なく評価されるべきと思っており、年功序列や縦割り社会のような会社の組織に不満を持っている場合も。
人より優れている自分を目指すことが、大きな原動力になっています。
自己主張をきちんとする
勝気な人の多くは、誰に対しても自分の考えや意見を堂々と主張します。
遠慮したり忖度することもありません。
そのため会社では上司や先輩から「あいつは生意気だ」と言われ、扱いにくい存在と思われることもあるでしょう。
しかし、そんなことで自分の主義主張を撤回するようなことはありません。
勝敗にこだわる
誰にも負けたくないと考える勝気な人は、どんなことでも勝負事だと考える傾向があります。
ちょっとしたコミュニケーションの最中でも、意見の食い違いなどがあればまるで勝ち負けを決めるかの如く自分の意見を主張します。
自分が正しい=勝ちだと考えるので、意見を曲げたり相手に歩み寄ることもありません。
口調が強い
勝気な人は思ったことは何でも口にしてしまうタイプが多いでしょう。
口調も強くハキハキと物を言うので、後輩や部下からは「怖い人」と思われているかもしれません。
歯に衣着せぬ物言いで、周りに敵を作ることもしばしば。
勝気な女性は、恋人との口喧嘩に負けることもないはずです。
勝気な人の心理
誰だって勝負には勝ちたいと思いますし、負けてしまえば残念な気持ちになるでしょう。
ところが、勝気な人は残念を通り越して自分の負けを認めたがりません。
自分が負けるなんてありえない、そう思っているかのようです。
勝気な人は、どういった心理状態なのでしょう。
1番でなければ気がすまない
どんな時も自分が1番でいたい、勝気な人の多くは常に頂点を目指しています。
プライドも高く、誰かに負けたり劣っていることが許せないのです。
時には相手の弱みに付け込むような卑怯な手を使ってでも勝ってやる、といった自己中心的な考え方をしてしまう場合も。
どんな手段を取ってでも、自分がNo1にならなければいけないと思っているのです。
人からなめられたくない
勝気な人は周囲からなめられたり、軽んじられることには耐えられません。
そのため、どんなに難しい問題やトラブルにも果敢に挑戦していきます。
「どうせあいつには無理だろう」と言われると余計に燃えますし、実力以上の力を発揮する可能性も高まるでしょう。
相手をぎゃふんと言わせることが出来ると、優越感を感じて気分も上がります。
自分に自信を持っている
常に自分に自信があり、自分はいつでも正しいと考える人は勝気な性格の場合が多いでしょう。
誰かの意見に左右されることはなく、いつでも自分自身を信じています。
頼りになる存在でもありますが、あまりに自信過剰な場合は他人の意見に耳を傾けられない自己中心的な人、と思われかねません。
何でも自分の思い通りに進めたい
自分に自信を持っているため、勝気な人は自分に従えば何でも上手くいくと思っている節があります。
自分の意見は最後まで主張し続け、相手に譲るようなことは一切ありません。
周りが自分に合わせればいいと考えているので、誰かに指示されたり命令されることも大嫌いです。
人から認めてほしい
勝気な人の多くは自分が1番だと思っています。
これは周囲から高く評価されたい、という承認欲求の表れでもあります。
評価されるには、誰よりも優れた存在になる必要があると考えているのです。
強い存在のように思われがちですが、誰かに褒めてもらわなければ自分を認められない、心の弱さを持ち合わせているのかもしれません。
勝気な人が苦手でめんどくさい理由
勝気な人の多くは負けず嫌いで、相手が誰であっても物おじせず自分を主張します。
自分の主張を通そうという意識があまりに強すぎて、付き合いにくいな、面倒だなと感じる人もいるでしょう。
今回は勝気な人が苦手でめんどうくさい理由をご紹介します。
人より優れていることで優越感を感じる
勝気な人はとにかく負けず嫌いです。
自分が誰かよりも劣っている、と感じることには耐えられません。
そのため仕事だけではなくプライベートでさえ自己主張が激しく、いかに自分が周りより優れているかをアピールしてきます。
自慢話やマウントを取ることが好きで、優越感にひたるのです。
自分の過ちを認められない
自信家でプライドが高い勝気な性格の人は、なかなか自分のミスや過ちを認めません。
ちょっとした勘違い程度ならいざ知らず、仕事上で起こった自分の不手際でさえ自分は悪くないと考えがちです。
人にミスを指摘されるとかえって意固地になってしまいます。
協調性に欠ける
人に歩み寄る、みんなで協力するといった協調性が欠けていることも、勝気な人がめんどうだと思われてしまう原因です。
いつだって自分が正しいと考えるので、人に合わせることを最も苦手としています。
柔軟に意見を変えるといった考えはなく、頭が固いと思われることもあるでしょう。
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弱い立場の人にも厳しい
勝気な人は努力家で自分に厳しく、信念を貫く強さを持っています。
ところが、その厳しさを自分以外の人にも求めてしまう傾向があるのです。
自分に甘い、努力が足りないと感じる人に対しては厳しく当たり、相手を理解しようという気はさらさらありません。
弱い立場の人からすればただただ怖い、苦手な人と思われてしまいます。
実力が全てと思っている
勝気な人の中には実力さえあれば地位や立場は関係ない、と考えている人もいるでしょう。
確かに会社で出世するには実力が必要ですし、努力して実力をつけた人は評価されて当然です。
しかし、実力が全てではありません。
相手を尊重する気持ち、謙虚な心を持っていなければ人の上に立つことはできませんし、誰もその人についていきたいとは思えないはずです。
勝気な人との付き合い方
気が強くて相手に圧をかけてくるタイプが多い勝気な人と上手く付き合えない、と悩む人は多いでしょう。
彼らの多くは口も達者なので言い負かすこともできませんし、かといって勝気な人の意見を全て受け入れることも出来ないはずです。
今回は勝気な人との付き合い方をご紹介します。
相手に無理して合わせない
勝気な人は自分の意見が全てかのような話し方をしてきますが、考え方は人それぞれです。
無理に相手に合わせる必要はなく、自分は違った意見を持っているなら遠慮せずそれを伝えてみましょう。
本当の気持ちを押し殺してまで、相手に従う必要はありません。
相手と比べない
勝気な人は自慢話が大好きです。
いかに自分が優れていて有能か、自分の生活がきらびやかで大勢にチヤホヤされているかをあなたに伝えたくてたまりません。
そんな自慢話を真に受け止め、「それに比べて自分なんて…」と落ち込まないように気を付けましょう。
へーすごいねと言っておけば、相手の承認欲求も収まるはずです。
勝気な人の性格を受け入れる
嫌だな、苦手だなと思えば思うほど、苦手意識は高まるものです。
いちいち勝気な人の言動にイライラしていては、身が持ちません。
そんな時は「この人はこういう性格なんだな」と、相手の勝気さを受け入れてみて下さい。
勝気な人は確かに気は強いですが、姉御肌で頼りになる人がほとんどです。
勝気な性格を指摘する
勝気な性格の全てが悪いとは言いません。
しかし多くの場合、勝気さのせいで他人に歩み寄れないという残念な部分が露呈してしまい、特に職場などでは浮いてしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで、「この部分を直したらもっとあなたは良くなるよ」と伝えてあげるのも1つの方法です。
急に勝気な性格が治るとは思いませんが、自分を想って忠告してくれたと分かれば、心に響くかもしれません。
そっと距離をおく
何を言っても張り合ってくる、何をしても文句をつけてくる、そんな時は相手から距離を置くのも大切です。
無理して反論したところで聞き入れないでしょうし、返って関係性がこじれるだけです。
大切なのはあなたの気持ち、あなたの心。
勝気な人と接するのが辛いなら、あえて距離を取ることは勝気な人との接し方の中でも非常に重要です。
勝気な人の長所
自己主張が激しく人の意見に耳をかさない、勝気な人にはこんな強気な人がいるのは事実でしょう。
しかし裏を返せば、誰にも忖度しない強い心と信念を持っている、とも言えるはずです。
勝気な人にはどんな長所があるのでしょうか。
頼りがいがある
勝気な人は周りに負けたくないという強い思いが原動力となり、人一倍努力して実力をつけてきました。
有能な人が多く、ちょっとしたことではへこたれないガッツも持ち合わせています。
そのため頼りがいがあり、リーダーシップを発揮してみんなを引っ張っていく力に長けている人も多いのです。
人から頼られると、より一層良いところを見せようと努力することでしょう。
常に前向き
勝気な人はいつもNo1を目指しているので、ポジティブで前向きな人がほとんどです。
後ろ向きな考えではすぐに人に追い抜かれてしまいますし、本当の力を発揮することもできません。
無理難題にも挑戦し、自分の実力以上の結果を残すこともあるでしょう。
周りからも一目置かれる存在です。
粘り強い
簡単に諦めてしまえば、試合に勝つことは出来ません。
どんなピンチにもめげずに粘り強く対処する、これが常に1番でいるためには必要です。
途中で投げ出してしまえばそこでゲームセット、勝利を相手に奪われてしまいます。
気が強い人は短気と思われがちですが、本当に勝気な人は勝つまで絶対に諦めない強い精神と粘り強さを持っているのです。
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チャレンジ精神が旺盛
新しいことにチャレンジするには勇気が必要で、中には怖気ついてしまう人もいるかもしれません。
一方で勝気な人は非常にチャレンジ精神が旺盛、どんどん新しいことにチャレンジしていきます。
そうすれば自分の実力もつきますし、皆よりも1歩先を進めると考えているからです。
新しいことに臨む勇気が自信につながり、勝気な性格を形作っているのかもしれません。
勝気な人は居場所がないと言われる理由
勝気な人の多くは実力があり、そして有能です。
しかし残念ながら嫌煙される場合も多く、気が付けば周りに誰もいない、そんな状況に陥ってしまうことも少なくありません。
勝気な人には居場所がない、こんな風に言われてしまう理由はどこにあるのでしょうか。
人に敵対心を持っている
勝つことが全て、絶対に誰にも負けたくないと勝気な人は考えます。
そのため周りにいる全ての人が敵に見えてしまい、心を許すことが出来なくなってしまうのです。
口を開けば相手をけなし、相手の弱みを握ろうと執拗に迫ってくることもあるでしょう。
心を開かない相手に気を許す人はいません。
気が付けば1人ぼっち、そんな可能性だって考えられます。
常に威張っている
自分の意見・考えが全てと感じている人は、謙虚な気持ちを持ち合わせていません。
自分が偉いと威張り、そして人を見下しています。
仮に逆らおうものなら容赦なく切り捨て、自分の強さをアピールしてくるでしょう。
そんな人は誰からも好かれず、いずれ見放されてしまいます。
攻撃的な言葉遣い
勝気な人はその気の強さから言葉遣いが高圧的で、相手に威圧感を与えてしまう傾向にあります。
どんなに正論をかざしても、攻撃するような言葉遣いでは相手に受け入れてもらえません。
逆に相手を追い込み、委縮させてしまう可能性が高まります。
正しいことを言っているのだから自分が勝者だと感じるかもしれませんが、言葉を受け取った相手の心は離れていくでしょう。
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勝気な性格は直すべきか?
世の中には自分の勝気な性格を気にして、直した方がいいのかと悩んでいる人も多いようです。
勝気な性格故に人と衝突したり、時には相手に嫌われてしまった経験を持つ人もいるかもしれません。
とはいえ勝気な人は総じて頑張り屋で、人に頼ることなく自分の力で道を切り開いてきたはずです。
謙虚な心、相手を思いやる心さえ忘れなければ、きっとあなたを受け入れてくれる人が現れることでしょう。