人から言われた言葉で傷つくことや、何気なく言った言葉で人を傷つけてしまうことは誰でも経験があることではないでしょうか。言われた後も言ってしまった後も、落ち込み悩むことでしょう。
中には人を傷つける言動を繰り返していることに自分では気が付かない人がいます。「人の気持ちがわからない人」です。悪びれることなく人を傷つけ、相手が傷ついていることにも気が付かない「人の気持ちがわからない人」とはどのような特徴を持つ人なのでしょうか。
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目次
人の気持ちがわからない人の特徴
「この人は人の気持ちがわからない人なんだ」と周りに思わせてしまうのは、どのような言動からなのでしょうか。ここでは人の気持ちがわからない人の特徴について紹介します。ぜひ参考にしていただき、自分又は周りに当てはまる人がいないか確認してみてください。
人の話しを聞かない
人の話を聞かなければ相手がどのような気持ちになっているかわかりません。人の気持ちがわからない人は、人の話を聞かない人が多く、聞いたとしても自分の意見が正しいと思っている為、人の気持ちを理解しようがないのです。
1人が好き
1人でいるのが気が楽で好きと思っており、1人行動をしているのが目立ちます。周りが複数人のグループになっていても、気にすることはありません。
あまり人とのコミュニケーションに慣れていないこともあり、人の気持ちを察しづらいと言えるでしょう。
空気が読めない
多くの人は周りの空気を読み、自分の発言や行動を変えることがあります。自分の言動で人を傷つけてしまうことがあると知っているからです。
人の気持ちがわからない人は、相手のことや周りの状況を見ず思ったままに口に出してしまいます。
人に合わせられない
自分中心に物事を考え、自分の思ったままに物事を進めようとします。相手との関係が悪くなると分かっていても、けして人に合わせようとはしません。恋愛においても仕事においても、人に合わせることはしないので協調性が無い人と、人が離れていきがちです。
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雑さを感じる
相手の意見を聞ける人であれば、相手に気持ちや意思を確認しながら物事を確認することができるため、丁寧な対応を心がけることができます。しかし人の気持ちがわからなければ、相手に対し何の感情もわくことはありません。
気持ちのない人や物に対し丁寧な対応をすることなく、どことなく雑さを感じることでしょう。
人の気持ちがわからない人の心理
人の気持ちがわからない人と周りの人に思わせる言動をするのには、本人の中でそうさせる考えや思いがあるはずです。ここでは人の気持ちがわからない人の心理について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
相手に興味がない
人の気持ちがわからない人は基本的に自分以外に興味がありません。相手に興味が持てないため、人の気持ちを知るすべはありません。
自分の意思だけを尊重するため、人が何をしたいと思っているかは問題にならないのです。
人の好意が当たり前になっている
人に何か手伝いや配慮をしてもらったら、感謝の気持ちを込め好意のお返しをします。人の気持ちがわからない人は、相手に対しどこか上から目線な態度が見られます。
人の好意的な行動を当たり前かのように思っています。
何も考えていない
何気なく言った言葉で人を傷つけることがあります。人の気持ちがわからない人は、発言するときに何も考えずに言葉にしてしまうことがあり、信頼関係を築きにくいと言えます。その発言や行動に悪気はないのです。
嫌がる範囲が人と違う
人が嫌がるという踏み入れてはいけない範囲を想像しながら発言するべきですが、人の気持ちがわからない人はその許容範囲が人より広い可能性があります。コンプレックスも笑いにできる強いタイプの人は、人に対しても同じ感覚を持ちます。
嫌がる感覚にズレがあるのかもしれません。
察する・気をつかうが嫌い
人はそれぞれ考えが違い、どんなに親密な関係であっても自分で気持ちを伝えないと理解することはできないと考えています。察するとか気を使うといった、多くの人が何気なく行っていることは、人に気持ちがわからない人にとって、面倒なやり取りです。
言いたいことは言えば済むことと考えているようです。
なぜ?人の気持ちがわからない人の致命的理由
人は成長の中で性格や思想が形成されていきます。人の気持ちがわからない人になるのには、何かしらの原因があります。では人の気持ちがわからなくな致命的理由とはどのような事があげられるのでしょうか。一部ではありますが紹介します。
真面目・純粋
真面目な人や純粋な人は、言葉をそのままの意味で受け取ります。冗談で馬鹿なことばかり言っている人を見れば、「この人は意味の分からない事ばかりやって変な人」と受け取ります。その人が周りの人を楽しませたくてわざとやっているということが分からないのです。
本音と建前があるように、その人の言動の中に隠れる裏の思いは、人の気持ちが分からない人には伝わっていません。
わがままに育った
人の気持ちを考える必要が無い環境で育った可能性があります。希望したことは全て叶い、自分の気持ちが満たされて来た人は、大人になってもその環境を望み求めます。
人よりも自分を優先することが身についてしまっているのでしょう。
気が付いていない
もともと人の気持ちに共感するということが苦手という人います。発達の問題という人もいれば、無自覚という人もいるでしょう。周りから人の気持ちがわからないと言われたことで、自分が人に嫌がられていることに気が付くのです。
人の気持ちがわからない人への対処法
身近に人の気持ちがわからない人がいた時、あなたならどうしますか?人の気持ちがわからない人とのやり取りが、ストレスになることもあり、自分の心が折れてしまう前に対処する必要がある場合もあります。ここでは対処法について紹介します。
直接伝える
察する・気を使うといった回りくどいやり方を嫌うのであれば、少し調節的な言い方になってしまっても、今どう感じ思っているかをはっきり伝えてしまうのが良いでしょう。はっきり伝えることで、理解するきっかけになると言えます。
距離を取る
こちらからアプローチしても相手が聞く耳を持たなければ意味がありません。頑張る時間が無駄に感じますし、その分ストレスにもなるでしょう。
関りを持たなくても支障がないのであれば、関りを少なくすれば良いのです。
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否定はしない
自分の考えの実が正しいと思い、考えを人に押し付けてくる人もいます。否定したり拒否することで怒りをあらわにする人もいます。
一度その考えを受け入れてから別の案を提案することで、怒りを生み出さずに済みます。
理解を示す
相手が自分の考えを理解しようとする姿勢が見られると、安心し嬉しいという気持ちになります。無理に話しかけ仲良くなろうとする必要はありません。「この人は何を考えているのか」「何がしたいのか」を考えてみましょう。
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流す
人の気持ちがわからない人の言葉を全て聞き入れていたら、あなたの心が持ちません。仕事で重要な指摘は聞き入れる必要がありますが、自分勝手な意見であれば聞き流してしまえばよいのです。
自分の意見を聞いて貰えないと怒る人もいるかもしれませんが関係ありません。ストレスをためるのであれば対立した方が気がラクです。周りの人も聞き流している理由を知れば理解を示してくれるでしょう。
人の気持ちがわからない人との上手な付き合い方
関りを持たなくて済むのであれば一番気がラクなのですが、そういうわけにもいかないという人は多いでしょう。どう上手く付き合っていくかということに悩む人もいるのではないですか?ここではそんな人の為に、人の気持ちがわからない人とも上手な付き合い方を紹介します。
割り切る
話し好きな人・聞き上手な人・毒舌な人のように、付き合う中でこの人はこういうタイプと理解し接していると思います。同じように、人の気持ちがわからない人と割り切って付き合いましょう。
「人の気持ちがわからない人だからこう言うこと言うよね」ぐらいの感じで、割り切って付き合えば気楽な付き合いをしやすくなります。
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その場で伝えるようにする
言われたことで傷ついたことや嫌に感じたことは、必ずその場で伝えましょう。あとから言っても本人は悪気なく言っているので、どのことか思い出せず直すことはできません。
その都度伝え、自分は嫌なことを言っているという自覚をしてもらうと共に、何でもざっくばらんに言い合える間柄になりましょう。
2人きりにはならない
複数人で対応すれば、心無い言葉も分散されます。また多くの人で人の気持ちがわからない人の言動に接することで、その人の直すべき点を見ることができ、自分だけが嫌だと感じているわけでないと再確認することができるでしょう。
また複数人で指摘することで、怒りの矛先が1人に向けられることを避けられます。
人の気持ちがわからない人の末路
人の気持ちがわからないことでのデメリットは多く、その性格を直さないことで今は問題が無くても将来的に問題が生じることがあります。どのような問題が考えられるのでしょうか。ここでは人の気持ちがわからない人の末路を紹介します。
評価されない
どんなに真面目に頑張っても、人との関りが上手くできなければ高い評価は得られません。会社でも学校でも、人との関りは必要不可欠です。
人の気持ちがわからない人の、他人に興味がない・人の話を聞かないという態度は、大きなミスに繋がりかねないため、評価が低くなる傾向にあるのです。
信頼関係を築くことができない
相手を気にせず自分のことばかり考え行動するため、うまく信頼関係を築くことはできません。関りを持ったとしても深い関係にはならないため、親友や恋人にまで発展しないのです。
自分勝手な行動を改めないかぎり、周りから人が離れる一方と言えるでしょう。
孤立する
関りを持ちたくないと多くの人が離れていくことが予想できます。一度離れた人を元の関係に戻すのは難しいことです。
職場の同僚や友人だけではなく、家族も離れて行ってしまえば、孤立してしまいます。
長続きしない
恋愛においても人の気持ちがわからないということがきっかけで、関係性が壊れてしまうことがあります。相手への信頼感や共感などから成り立つ恋愛感情は、無神経さや相手を傷つける会話などちょっとしたことで壊れてしまいます。
人の気持ちがわからない人の周りからは様々な人が離れていきますが、恋人も例外ではないのです。
自分の気持ちもわからなくなる
相手の気持ちは分からないけど上手く噛み合っていないことは感じているという人もおり、どうしたらよいか悩む人もいます。次第に自分がどうしたらよいのか・どうしたいのかすら分からなくなり、悩み続けることになるのです。
人の気持ちがわからない性格の治し方
人の気持ちがわからないという性格を治したいと思っている人に、治し方を紹介します。人の性格は、治そうと思ってすぐに治せるものではありません。自分が無理なくできる項目から少しづつ、長期にわたって続けていきましょう。
人と関わる
自分の意見が通らない環境を避け、ラクという理由で人との関りを避けがちですが、人の気持ちが分かるようになるためには人と関りを持たなければ無理な話です。積極的に関りを持ち理解する努力をする必要があるのです。
仕事の同僚や友人を相手にするのがハードルが高ければ、会社の上司とのやり取りから少し多めにしていくなど、無理のないよう工夫しましょう。
話す前に考える
自分が思ったことを伝えることは大切です。しかし何も考えずに口にするのはやめましょう。
口に出す前に一度深呼吸し、本当に言うべき事か・きつい言い方になっていないかなどを考えてから口に出すようにしましょう。
聞く
相手が言いたいことや感じていることが分からなければ、直接聞いてみるのも人の気持ちを理解する方法として有効です。またこれを続けることで、相手の思いが分かってくると言えるでしょう。
初めから人の気持ちが分かる人はいません。何事も積み重ねが大切なのです。あらかじめ人の気持ちがわからないことが悩みであると打ち明け解くことで、気持ちを聞きやすくなることもあります。
反応を確認する
自分の発言に対し相手は必ず反応を見せます。表情・話し方・声のトーンなど、人の気持ちは表れやすいです。
自分が発言した後は必ず相手の反応を確認するようにしましょう。視野を広げることで多くのことに気づくことができると言えます。
話題を見つける
人の気持ちを分かるためには、人に共感する練習が良いでしょう。相手との共通の話題を見つけることで、話が盛り上がり共感することに繋がります。
恋愛においてはこの共感がしやすい状況と言え、何か共感する部分があるから恋愛に発展しているはずです。好きな食べ物や趣味など、共通の話題で盛り上がることから始めましょう。
人に興味を持ち思いやる気持ちを持てば、人の気持ちはわかるようになる
自分にだけ興味を持ち、自分を優先してしまう人は周りが見えておらず視野が狭くなってしまっています。自分だけに注目するのではなく、周りの人に目を向ければ、今までにない発見があります。興味を感じられないのではなく、ただ知らなかっただけかもしれません。
人に興味を持ち相手を思いやる気持ちを持てば、人の気持ちはおのずとわかってくるでしょう。また相手との共通点探しはコミュニケーションを取るきっかけになります。人の気持ちがわからないと悩む人は試してみると良いと言えます。